FCバルセロナの「主将(キャプテン)」は、創設者ジョアン・ガンペールから現在のラフィーニャまで、クラブの歴史そのものを映してきました。この記事では、判明している歴代キャプテンを年代順にすべてまとめます。
📌 一覧はFCバルセロナ公式の歴代キャプテン記録を基本に、各選手の在任年を裏取りして作成しています。1933〜1947年ごろ(スペイン内戦をはさむ時期)は主将の記録が限定的で、確実に確認できた範囲を掲載しています。シーズンによっては副主将との併用・交代があった点もご了承ください。
| 時期 | 主将 | メモ |
|---|---|---|
| 創成期(クラブ草創〜1930年代) | ||
| 1899–1903 | ジョアン・ガンペール | クラブ創設者。選手兼主将 |
| 1903–1905 | アアーサー・ウィッティ | |
| 1905–1908 | ホホセ・キランテ | |
| 1908–1910 | チチャールズ・ウォレス | |
| 1910–1911 | パコ・ブル | |
| 1911–1913 | ペペペ・ロドリゲス | |
| 1913–1915 | エエンリック・ペリス | |
| 1915–1916 | ササンティアゴ・マッサナ | |
| 1916–1919 | エエドゥアルド・レゲーラ | |
| 1919–1921 | フフランセスク・ビニャルス | |
| 1921–1924 | パウリーノ・アルカンタラ | クラブ史に残る伝説的得点源 |
| 1924–1931 | ジョゼップ・サミティエル | 「エル・マゴ(魔術師)」 |
| 1931–1933 | ククリストフォル・マルティ | サミティエルからの過渡期 |
| 戦後〜セガーラ期(1940〜60年代) | ||
| 1947–1951 | セセサル・ロドリゲス | クラブ歴代屈指のストライカー |
| 1951–1953 | ママリアノ・ゴンサルボ | |
| 1953–1954 | セセサル・ロドリゲス | (再任) |
| 1955–1963 | ジョアン・セガーラ | 9季連続で主将を務めた名守備者 |
| 1963–1967 | フェラン・オリベリャ | |
| 1967–1969 | ホホセ・アントニオ・サルドゥア | |
| 1969–1970 | エエラディオ・シルベストレ | |
| 1970–1973 | ジョアキム・リフェ | |
| 1973–1974 | フフアン・カルロス・ペレス | |
| 1974–1975 | アアントニ・トーレス | |
| クライフ〜80年代 | ||
| 1975–1978 | ヨハン・クライフ | 選手として在籍した3季 |
| 1978–1981 | フアン・マヌエル・アセンシ | |
| 1981–1982 | アアントニ・オルモ | |
| 1982–1984 | ホホセ・ビセンテ・サンチェス | |
| 1984–1986 | ベルント・シュスター | |
| 1986–1987 | ビビクトル・ムニョス | |
| ドリームチーム〜現代(1987〜) | ||
| 1987–1992 | ホホセ・ラモン・アレサンコ | クライフのドリームチームを率いた |
| 1992–1993 | アンドニ・スビサレタ | 名GK |
| 1993–1996 | ホセ・マリ・バケーロ | |
| 1996–1997 | ジジカ・ポペスク | |
| 1997–2001 | ペップ・グアルディオラ | 後に黄金期を築く名将 |
| 2001–2002 | セルジ・バルファン | |
| 2002–2004 | ルイス・エンリケ | 後に三冠監督に |
| 2004–2014 | カルレス・プジョル | 10年にわたる絶対的主将 |
| 黄金世代〜現在 | ||
| 2014–2015 | シャビ・エルナンデス | |
| 2015–2018 | アンドレス・イニエスタ | |
| 2018–2021 | リオネル・メッシ | |
| 2021–2023 | セルヒオ・ブスケツ | |
| 2023–2024 | セルジ・ロベルト | |
| 2024–2026 | マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン | 2026年1月にジローナ、2026年8月からアヤックスへ期限付き移籍 |
| 2026 | ロナルド・アラウホ | 2026年8月にリバプールへ期限付き移籍 |
| 2026– | ララフィーニャ | 現在の第1キャプテン。クラブ史上初のブラジル人 |
📋 2026-27シーズンのキャプテン序列
第1:ラフィーニャ/第2:ペドリ/第3:エリック・ガルシア/第4:フレンキー・デ・ヨング/第5:ラミン・ヤマル。
※前季まで主将を務めたテア・シュテーゲン(アヤックスへ期限付き移籍)とロナルド・アラウホ(リバプールへ期限付き移籍)がチームを離れ、エリック・ガルシアとラミン・ヤマルが新たに加わりました。
※この序列は、選手の投票をもとにフリック監督が2026年9月5日の記者会見で明らかにしたものです(ESPNが発言を引用)。夏の時点では「2番目はデ・ヨング」などと報じたメディアもありましたが、監督の発言はこの順でした。クラブ公式サイトでの発表は確認できていません(2026年10月10日時点)。
🇧🇷 ラフィーニャは、クラブ史上初のブラジル人第1キャプテンです。
この一覧を最初から見ていくと分かるとおり、バルサの筆頭主将はプジョル→シャビ→イニエスタ→メッシ→ブスケツ→セルジ・ロベルトと、ラ・マシア出身者が受け継いできた系譜が長く続きました。外国籍ではクライフ、シュスター、メッシ、テア・シュテーゲンが務めていますが、ブラジル人はロナウド、リバウド、ロナウジーニョ、ダニ・アウベス、ネイマールと数多く在籍しながら、誰ひとり第1キャプテンにはなっていません。ラフィーニャは2022年の加入から5シーズン目で、その位置にたどり着きました。
長期政権を築いた“クラブの顔”たち
歴代でとりわけ長く主将を務めたのが、ジョアン・セガーラ(約9季)とカルレス・プジョル(10季・2004〜2014)です。プジョルは闘志あふれるプレーで、ペップ・グアルディオラ期の黄金時代をピッチ内から牽引しました。その後はシャビ→イニエスタ→メッシ→ブスケツと、まさに“ラ・マシア黄金世代”がキャプテンマークを受け継いでいきます。

Photo by Robespierre / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
キャプテンと「ブラサレテ(腕章)」の伝統
バルサでは在籍年数の長い選手から順に「第1主将・第2主将…」と複数のキャプテンが定められ、出場している中で最も序列が上の選手が腕章を巻きます。そのため同じシーズンでも試合によって腕章を巻く選手が変わることがあり、上の表は各時期の筆頭主将(第1キャプテン)を中心にまとめています。

Photo by Shay / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0

こうして並べると、プジョルの10年がいかに長くて偉大だったかが分かります。そしてラ・マシア育ちがキャプテンを継いでいくのがバルサらしいところ。少し前にはテア・シュテーゲンが外国人GKとして主将を任されていましたし、いまはラフィーニャがブラジル人として初めて筆頭主将に立っています。キャプテンの系譜も、少しずつ形を変えていますね。
語り継がれる名キャプテンたち





写真の撮影者・元ファイル・ライセンスは、記事の最後の「📷 写真クレジット」にまとめています。
- 主将を務めた後に監督としても指揮を執ったのが、ペップ・グアルディオラとルイス・エンリケ。ともにバルサで“三冠”を達成した。
- キャプテンの多くがラ・マシア(下部組織)出身。プジョル→シャビ→イニエスタ→メッシ→ブスケツ→セルジ・ロベルトと受け継がれた。
- クライフは選手としての3シーズン(1975〜78)に主将を務め、のちに監督として“ドリームチーム”を作り上げた。
📷 写真クレジット(出典・ライセンス)
本記事の選手写真は、すべてウィキメディア・コモンズの自由に使える画像です。各写真の撮影者・元ファイル・ライセンスは次のとおりです。
- ジョアン・ガンペール ― 撮影:作者不明/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
- パコ・ブル ― 撮影:作者不明/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
- パウリーノ・アルカンタラ ― 撮影:作者不明/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
- ジョゼップ・サミティエル ― 撮影:作者不明/Wikimedia Commons/パブリックドメイン
- ジョアン・セガーラ ― 撮影:作者不明/Wikimedia Commons/CC0
- フェラン・オリベリャ ― 撮影:Bilsen, Joop van / Anefo/Wikimedia Commons/CC0
- ジョアキム・リフェ ― 撮影:Kottufa/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0
- ヨハン・クライフ ― 撮影:Rob Mieremet / Anefo/Wikimedia Commons/CC0
- フアン・マヌエル・アセンシ ― 撮影:Hans Peters for Anefo/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0 nl
- ベルント・シュスター ― 撮影:mustapha ennaimi from casablanca, maroc/Wikimedia Commons/CC BY 2.0
- アンドニ・スビサレタ ― 撮影:Dorieo/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0
- ホセ・マリ・バケーロ ― 撮影:Roger Goraczniak/Wikimedia Commons/CC BY 3.0
- ペップ・グアルディオラ ― 撮影:Steffen Prößdorf/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0
- セルジ・バルファン ― 撮影:Dynamomania.com/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0
- ルイス・エンリケ ― 撮影:Lluís from Sabadell (Barcelona), España/Wikimedia Commons/CC BY 2.0
- カルレス・プジョル ― 撮影:Shay/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0
- シャビ・エルナンデス ― 撮影:Doha Stadium Plus Qatar from Doha, Qatar/Wikimedia Commons/CC BY 2.0
- アンドレス・イニエスタ ― 撮影:内閣官房内閣広報室/Wikimedia Commons/CC BY 4.0
- リオネル・メッシ ― 撮影:Кирилл Венедиктов/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0
- セルヒオ・ブスケツ ― 撮影:Bryan Berlin/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0
- セルジ・ロベルト ― 撮影:הגמל התימני/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0
- マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン ― 撮影:Government of Catalonia/Wikimedia Commons/CC0
- ロナルド・アラウホ ― 撮影:Werner100359/Wikimedia Commons/CC0
- 2005-06シーズンの集合写真 ― 撮影:Robespierre(本人撮影)/Wikimedia Commons/CC BY-SA 3.0
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