FCバルセロナは「クラブ」としての栄光だけでなく、在籍選手が獲得してきた個人タイトルの数においても世界最高峰を誇ります。バロンドールからピチーチ、サモラ賞、さらに代表での栄冠まで、バルサ在籍中に受賞した全記録をカテゴリー別にまとめました。
バロンドール
バロンドールはフランスのフランス・フットボール誌が選ぶ、世界最高の選手に贈られる賞です。FCバルセロナはクラブ史上12度の受賞を誇り、世界最多を誇ります。特にリオネル・メッシは在籍中だけで6度の受賞を果たしました。
| 受賞年 | 選手 | 備考 |
|---|---|---|
| 1960年 | ルイス・スアレス・ミラモンテス | スペイン人初の受賞 |
| 1973年 | ヨハン・クライフ | バルサ移籍後に受賞 |
| 1974年 | ヨハン・クライフ | 2年連続受賞 |
| 1994年 | フリスト・ストイチコフ | クライフ「ドリームチーム」時代 |
| 1999年 | リバウド | バルサ在籍中 |
| 2005年 | ロナウジーニョ | バルサ全盛期 |
| 2009年 | リオネル・メッシ | 史上最年少受賞(22歳) |
| 2010年 | リオネル・メッシ | 2年連続 |
| 2011年 | リオネル・メッシ | 3年連続 |
| 2012年 | リオネル・メッシ | 4年連続(当時史上初) |
| 2015年 | リオネル・メッシ | トレブル達成の年 |
| 2019年 | リオネル・メッシ | バルサ在籍中6度目 |
3年連続受賞したのはメッシが初。
メッシの6回はバルサ在籍中のみの数字。2021年のPSG移籍後の受賞は含んでいません。クライフとストイチコフを擁したドリームチーム時代もこの賞を彩りました。
FIFA最優秀選手賞
FIFAが選出する世界最優秀選手賞。1991年に創設された「FIFA世界最優秀選手賞」と、2016年に刷新された「The Best FIFA Men’s Player」の2種があります。バルサはブラジル人スターが多数在籍した1990年代から連続して受賞者を輩出しています。
| 受賞年 | 選手 | 備考 |
|---|---|---|
| 1994年 | ロマーリオ | バルサ在籍中 |
| 1996年 | ロナウド(ブラジル) | バルサ移籍1年目 |
| 1997年 | ロナウド(ブラジル) | 2年連続(翌年インテルへ) |
| 1999年 | リバウド | バルサ在籍中 |
| 2004年 | ロナウジーニョ | バルサ在籍中 |
| 2005年 | ロナウジーニョ | 2年連続 |
| 2009年 | リオネル・メッシ | バルサ在籍中 |
| 2019年 | リオネル・メッシ | The Best FIFA受賞 |
ピチーチ(リーガ得点王)
リーガ・エスパニョーラの年間最多得点者に贈られるピチーチ賞。バルサの選手が数多くの受賞を誇り、特にメッシは8度受賞と歴代単独最多を記録しています。2011-12シーズンには驚異の50ゴールという歴代最多記録も打ち立てました。
| シーズン | 選手 | ゴール数 |
|---|---|---|
| 1948-49 | セサル・ロドリゲス | 28 |
| 1949-50 | セサル・ロドリゲス | 連続受賞 |
| 1951-52 | ラディスラオ・クバラ | — |
| 2005-06 | サミュエル・エトー | 26 |
| 2009-10 | リオネル・メッシ | 34 |
| 2011-12 | リオネル・メッシ | 50(歴代最多) |
| 2012-13 | リオネル・メッシ | 46 |
| 2015-16 | ルイス・スアレス | 40 |
| 2016-17 | リオネル・メッシ | 37 |
| 2017-18 | リオネル・メッシ | 34 |
| 2018-19 | リオネル・メッシ | 36 |
| 2019-20 | リオネル・メッシ | 25 |
| 2020-21 | リオネル・メッシ | 30 |
| 2022-23 | ロベルト・レバンドフスキ | 23 |
メッシの8回受賞は歴代単独最多。スアレスとのMSNトリデンテ時代も含め、バルサの攻撃力がいかに圧倒的だったかがわかります。レバンドフスキは加入1年目に即ピチーチを受賞しました。
サモラ賞(最優秀GK)
リーガ・エスパニョーラで最も失点率の低いGKに贈られるサモラ賞。バルサは歴史的名GKを擁し、ラマジェッツとビクトル・バルデスがともに5回受賞と歴代最多タイ(後にオブラクが更新)を達成しています。2025-26シーズンのジョアン・ガルシアも受賞を確実にしています。
| 選手 | 受賞シーズン | 回数 |
|---|---|---|
| アントニ・ラマジェッツ | 1951-52、1955-56、1957-58、1958-59、1959-60 | 5回 |
| サルバドール・サドゥルニ | 1973-74、1974-75 ほか | 複数回 |
| ビクトル・バルデス | 2004-05、2008-09、2009-10、2010-11、2011-12 | 5回 |
| クラウディオ・ブラボー | 2014-15 | 1回 |
| マルク=アンドレ・テア・シュテーゲン | 2022-23 | 1回 |
| ジョアン・ガルシア | 2025-26(受賞確定的) | 1回 |
バルデスの4年連続受賞(2008-09〜2011-12)は当時の記録。グアルディオラ時代のポゼッションサッカーを守備面から支えました。ジョアン・ガルシアは2025-26シーズン、リーガ最高の失点率を維持しており、バルサGKの系譜を受け継いでいます。
ヨーロッパ・ゴールデンブーツ
欧州各国リーグで最多得点を挙げた選手に贈られるゴールデンブーツ。メッシはバルサ在籍中に驚異の6度受賞と歴代最多を独占しています。2011-12シーズンの50ゴールは現在でも欧州リーグ歴代最多得点記録です。
| シーズン | 選手 | ゴール数 |
|---|---|---|
| 2009-10 | リオネル・メッシ | 34 |
| 2011-12 | リオネル・メッシ | 50(歴代最多記録) |
| 2012-13 | リオネル・メッシ | 46 |
| 2015-16 | ルイス・スアレス | 40 |
| 2016-17 | リオネル・メッシ | 37 |
| 2017-18 | リオネル・メッシ | 34 |
| 2018-19 | リオネル・メッシ | 36 |
メッシ6回、スアレス1回(バルサ在籍中)という圧倒的な記録。スアレスはリバプール時代にも1度受賞しており、バルサのMSNはゴールデンブーツを総なめにした時代といえます。
リーガ・ベストイレブン
リーガ公式の年間最優秀チーム(Premios LFP → LaLiga Team of the Season)に選ばれたバルサ選手のシーズン別一覧です。制度は2008-09シーズンから開始されており、それ以前の公式選考は存在しません。
Premios LFP時代(2008-09〜2015-16)
GK・DF・MF・FWなどポジション別の個人賞として選出。5部門を全てバルサが独占した2010-11シーズンが特筆に値します。
| シーズン | 選出されたバルサ選手 | 備考 |
|---|---|---|
| 2008-09 | アウベス(DF)、シャビ(MF)、イニエスタ(MF)、メッシ(FW・最優秀選手) | トレブル達成の年 |
| 2009-10 | バルデス(GK)、アウベス(DF)、シャビ(MF)、イニエスタ(MF)、メッシ(FW・最優秀選手) | 5名選出 |
| 2010-11 | バルデス(GK)、アビダル(DF)、シャビ(MF)、イニエスタ(MF)、メッシ(FW・最優秀選手) | 全5部門バルサが独占 |
| 2011-12 | イニエスタ(MF)、メッシ(FW・最優秀選手) | Rマドリードがリーグ優勝 |
| 2012-13 | メッシ(FW・最優秀選手) | 終盤の失速でアトレティコ台頭 |
| 2013-14 | 選出なし | アトレティコがリーグ優勝 |
| 2014-15 | ブラボー(GK)、アウベス(DF)、ピケ(DF)、アルバ(DF)、ラキティッチ(MF)、メッシ(FW) | トレブル達成・6名選出 |
| 2015-16 | ピケ(DF)、イニエスタ(MF)、ブスケッツ(MF)、スアレス(FW)、メッシ(FW) | 5名選出 |
公式ガラ空白期(2016-17〜2020-21)
2016-17シーズンより公式ガラが廃止され、統一された公式ベストイレブン選考は存在しません。以下はメディア・スタッツ機関による非公式の選出です。
| シーズン | 主な選出バルサ選手(非公式) |
|---|---|
| 2016-17 | ピケ(DF)、メッシ(FW)、スアレス(FW) |
| 2017-18 | ウムティティ(DF)、アルバ(DF)、ブスケッツ(MF)、メッシ(FW) |
| 2018-19 | ピケ(DF)、アルバ(DF)、メッシ(FW)、スアレス(FW) |
| 2019-20 | メッシ(FW) |
| 2020-21 | ラングレ(DF)、デ・ヨング(MF)、メッシ(FW) |
LaLiga × EA Sports Team of the Season(2021-22〜)
2021-22シーズンより15名選出の公式「Team of the Season」が復活。2024-25シーズンはバルサのリーグ優勝に伴い、7名という圧倒的な選出数を記録しました。
| シーズン | 選出されたバルサ選手 | 人数 |
|---|---|---|
| 2021-22 | アラウホ(DF)、ペドリ(MF) | 2名 |
| 2022-23 | テア・シュテーゲン(GK)、バルデ(DF)、クンデ(DF)、ペドリ(MF)、レバンドフスキ(FW) | 5名 |
| 2023-24 | アラウホ(DF)、ギュンドアン(MF)、レバンドフスキ(FW) | 3名 |
| 2024-25 | クンデ(DF)、クバルシ(DF)、マルティネス(DF)、ペドリ(MF)、ラフィーニャ(FW)、ヤマル(FW)、レバンドフスキ(FW) | 7名(最多) |
UEFA最優秀選手賞
UEFAが選出するヨーロッパ最優秀選手賞(UEFA Best Player in Europe / UEFA Men’s Player of the Year)。CLでの活躍が評価基準の中心となるため、バルサが欧州を制覇した年に連動して受賞者が生まれています。
| 受賞年 | 選手 | 備考 |
|---|---|---|
| 2004-05 | ロナウジーニョ | UEFA Best Player in Europe |
| 2010-11 | リオネル・メッシ | CL優勝の年 |
| 2011-12 | アンドレス・イニエスタ | ユーロ2012 MVP受賞後 |
| 2014-15 | リオネル・メッシ | トレブル達成の年 |
メッシは2011年と2015年、バルサがCLを制した年に受賞。イニエスタは2012年のユーロ優勝時にも選ばれており、バルサとスペイン代表の黄金期を象徴する受賞となりました。
W杯・コパアメリカ(バルサ在籍中)
クラブタイトルだけでなく、代表タイトルもバルサ在籍中に獲得した選手たちは数多くいます。特に2008年〜2012年のスペイン代表はバルサ選手が主軸を占め、「バルサのサッカー=スペイン代表のサッカー」と称された時代でした。
スペイン代表の3冠(2008-2012)
| 大会 | 年 | 主なバルサ在籍選手 |
|---|---|---|
| UEFA EURO 2008 | 2008年 | シャビ、イニエスタ、プジョル、ブスケッツ |
| FIFA ワールドカップ | 2010年 | シャビ、イニエスタ(決勝弾)、プジョル(準決勝弾)、ビジャ、ブスケッツ、ピケ |
| UEFA EURO 2012 | 2012年 | イニエスタ(MVP)、シャビ、ピケ、ブスケッツ、アルバ、ファブレガス |
EURO 2008 → W杯 2010 → EURO 2012 の史上初3大会連続優勝。この「黄金のスペイン」を支えたのは、ほぼバルサの中盤でした。
メッシとアルゼンチン代表
| 大会 | 年 | 成績 | メッシの成績 |
|---|---|---|---|
| コパアメリカ 2021 | 2021年7月 | 優勝(ブラジルを1-0撃破) | MVP・得点王(4G5A) |
メッシが長年夢見てきたアルゼンチン代表としての初タイトルは、バルサ在籍中に実現しました。2021年7月のコパアメリカ決勝でブラジルを下して優勝。その直後の2021年8月、バルサの財政難によりメッシはクラブを去ることになります。バルサ最後の年に代表タイトルも手にした、忘れられないシーズンでした。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

コメント