FCバルセロナにおける背番号「10番」は、クラブで最も歴史と重みのある番号のひとつです。スペインのラ・リーガで固定背番号制が導入された1995-96シーズン以来、バルサの10番を背負ってきた選手はいずれも、時代を象徴するワールドクラスのタレントばかりです。このページではバルサの歴代10番をシーズン別に完全網羅します。
バルサ歴代10番 シーズン別一覧
※ ラ・リーガで固定背番号制が導入されたのは1995-96シーズンから。それ以前は試合ごとに1〜11番が割り振られる方式でした。
| シーズン | 選手名 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 〜1994-95(固定番号制前) | ロマーリオほか | ブラジル | 試合ごとに番号が変わる時代。ロマーリオが慣習的に#10を着用することが多かったが非公式。1995年1月に退団 |
| 1995-96 | アンヘル・クエリャル | スペイン | 固定番号制初年度の公式#10。シーズン途中に負傷で長期離脱 |
| 1996-97〜1998-99 | ジョバンニ | ブラジル | ブラジル人MF。3シーズン着用。この間リバウドは#11で在籍 |
| 1999-2000 | ヤリ・リトマネン | フィンランド | フィンランド代表の技巧派MF。1シーズンのみ着用 |
| 2000-01〜2001-02 | リバウド | ブラジル | #11から#10へ変更。2001年のCL優勝など主要タイトルを獲得 |
| 2002-03 | ファン・ロマン・リケルメ | アルゼンチン | リバウド退団後の過渡期に在籍。シーズン途中でビジャレアルへローン |
| 2003-04〜2007-08 | ロナウジーニョ | ブラジル | 5シーズン着用。バロンドール2連覇、CL優勝。バルサ復活の象徴 |
| 2008-09〜2020-21 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 13シーズン着用。バロンドール6回・672ゴール。史上最高の10番 |
| 2021-22〜2022-23 | アンス・ファティ | スペイン | メッシが後継者に指名。ラ・マシア育ちの生え抜き |
| 2023-24 | 空番 | — | ファティのブライトンローンにより空番。1995-96以来初めて#10が欠番 |
| 2024-25 | アンス・ファティ | スペイン | ブライトンから復帰し#10を再着用 |
| 2025-26〜 | ラミン・ヤマル | スペイン | 2025年7月16日、契約延長セレモニーで正式に#10を授与。バルサ新時代の象徴 |
固定背番号制以前(〜1994-95)
ラ・リーガに固定背番号制が導入されたのは1995-96シーズンから。それ以前はホームゲームで1〜11番、アウェイゲームで12〜22番を試合ごとのメンバーに割り振る方式でした。そのため厳密な「#10担当選手」は存在しませんでしたが、ロマーリオが慣習的に#10を着用することが多く、1992〜95年のKAPPAユニフォームのフロック番号でも「#10 ロマーリオ」として記録されています。
この時代にカンプ・ノウを沸かせた名選手たちの背番号も参考として紹介します。
| 選手 | 慣習的な番号 | 時代 |
|---|---|---|
| ミカエル・ラウドルップ | #10(慣習) | 1989〜1994。ドリームチームの攻撃の司令塔 |
| ロマーリオ | #10(慣習) | 1993〜1995。1993-94シーズンに34ゴールの衝撃デビュー |
| フリスト・ストイチコフ | #8(慣習) | 1990〜1995・1996〜98。1994年バロンドール受賞 |
| ゲオルゲ・ハジ | #11(慣習) | 1994〜1996。ルーマニアの「カルパチアの天才」 |
ジョバンニ(1996-97〜1998-99)
あまり知られていませんが、固定番号制の草創期にバルサの#10を3シーズン着用したのはブラジル人MFのジョバンニ(Giovanni Silva de Oliveira)です。ボビー・ロブソン監督時代(1996-97)から、ルイス・ファン・ハール体制(1997〜1999)にかけて在籍し、リバウドが当時#11を着用していた時期に#10を担いました。器用なアタッカーでしたが、リバウドの圧倒的な存在感に影を薄めた印象があります。
ヤリ・リトマネン(1999-2000)
フィンランド代表の技巧派MF・ヤリ・リトマネン(Jari Litmanen)は、1999-2000シーズンのみバルサで#10を着用しました。アヤックスでの活躍で欧州に名を馳せていたリトマネンですが、バルサではコンディション問題もあり出場機会は限られました。それでも北欧出身としてバルサの10番を背負った唯一の選手として記録に残ります。
リバウド(2000-01〜2001-02)
ブラジルの天才レフティ、リバウドは1997年にバルサへ加入した際は#11を着用。ジョバンニが保持していた#10はリトマネンを経て、2000-01シーズンからリバウドに渡ります。バロンドール・FIFA最優秀選手(1999年)を受賞した全盛期と、#10着用期間は少し異なりますが、バルサとブラジル代表で「10番の魂」を体現した選手であることに変わりありません。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| バルサ在籍期間 | 1997〜2002年(5シーズン、#10着用は最後の2シーズン) |
| バルサ通算成績 | 235試合・136ゴール |
| 主なタイトル | リーガ2回(1997-98・1998-99) |
| 個人賞 | FIFA最優秀選手賞・バロンドール(1999年) |
ロナウジーニョ(2003-04〜2007-08)
停滞していたバルサを一人で復活させた男——ロナウジーニョの5年間は、バルサ史上最も「楽しかった時代」としてサポーターの記憶に刻まれています。2003年夏、パリSGから加入するやいなや、その笑顔と天才的なプレーでカンプ・ノウを熱狂させました。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 在籍期間 | 2003〜2008年(5シーズン) |
| バルサでの通算成績 | 194試合・94ゴール |
| 主なタイトル | リーガ2回(2004-05・2005-06)、CL1回(2005-06) |
| 個人賞 | バロンドール2回連続(2004・2005)、FIFA最優秀選手2回 |
| 語り継がれる名場面 | ベルナベウでの拍手喝采ゴール(2005年3月)——サンティアゴ・ベルナベウのスタンディングオベーションは永遠に語り継がれる |
リオネル・メッシ(2008-09〜2020-21)
言葉で語り尽くすことのできない13シーズン——メッシが10番を纏ったバルサは、サッカー史上最強のクラブのひとつとして世界に君臨しました。バロンドールを7回(うち6回はバルサ在籍中)受賞し、672ゴール・305アシストというクラブ記録は当分破られることはないでしょう。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 10番着用期間 | 2008-09〜2020-21(13シーズン) |
| バルサ在籍通算 | 778試合・672ゴール・305アシスト |
| 主なタイトル | リーガ10回、CL4回、コパ・デル・レイ7回 |
| 個人賞 | バロンドール7回(バルサ在籍中6回:2009〜2012・2015・2019) |
| 1シーズン最多ゴール | 73ゴール(2011-12)——公式戦1シーズン最多ゴール世界記録 |
| 退団 | 2021年夏、クラブの財政難を理由に退団。パリSGへ移籍 |
アンス・ファティ(2021-22〜2022-23、2024-25)
メッシ退団後、2021年9月に#10を継承したのがラ・マシア出身のアンス・ファティ。メッシ本人が「アンスに着けてほしい」と希望を伝えたことで知られる継承劇でした。ただし2023-24シーズンはブライトンへのローン移籍で不在となり、バルサで1995-96シーズン以来初めて#10が空番になる異例の事態となりました。2024-25シーズンは帰還して再着用しましたが、2025年夏にモナコへのローンが決定し#10を返上。同シーズン限りでヤマルへと引き継がれます。
ラミン・ヤマル(2025-26〜)
2025年7月16日——ラミン・ヤマルがバルサとの契約延長セレモニーで正式に背番号10番を授与されました。それまでの#27から、クラブ最高の栄誉ある番号への昇格です。
ヤマルは2007年7月13日生まれ。2023年4月29日、15歳9ヶ月と16日という史上最年少でバルサのリーガデビューを飾り、2024-25シーズンには17歳でバロンドール最終候補に残るという驚異的な成長を見せました。左ウイングで独特のドリブルとシュートを持ち合わせ、スペイン代表でもEURO 2024優勝に貢献しています。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 10番着用開始 | 2025-26シーズン〜(2025年7月16日、契約延長セレモニーで授与) |
| 生年月日 | 2007年7月13日(バルセロナ生まれ) |
| 出身 | ラ・マシア(バルサ育成)、10歳でアカデミー入り |
| 代表歴 | スペイン代表。EURO 2024優勝メンバー |
| 特徴 | 左ウイング。独創的なドリブル・緩急のある突破・正確なシュート。史上最年少でバルサデビューを飾った怪物 |
ロナウジーニョ、メッシという2人の伝説が纏った#10を、次世代の天才ヤマルがどのように輝かせていくか——バルサファンの期待は最高潮です。
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