バルセロナ史上最高の得点マシンたち
FCバルセロナ(バルサ)は1899年の創設以来、世界最高峰のクラブとして数えきれないほどの名手を輩出してきた。その中でも「ゴール」という最もシンプルで最も重要な仕事で歴史に名を刻んだ選手たちがいる。今回はバルサでの公式戦通算得点ランキングを軸に、各時代を彩ったストライカーたちの記録を総まとめする。
バルセロナ歴代通算得点ランキング(クラブ記録のみ)
以下は、FCバルセロナでの公式戦通算得点による歴代ランキングだ。在籍期間中の公式タイトル戦すべてを集計した数字である。
| 順位 | 選手名 | 通算得点 | 在籍期間 |
|---|---|---|---|
| 1位 | リオネル・メッシ | 672得点 | 2004〜2021年 |
| 2位 | セサル・ロドリゲス | 230得点 | 1939〜1955年 |
| 3位 | ルイス・スアレス | 198得点 | 2014〜2020年 |
| 4位 | ラースロー・クバラ | 194得点 | 1950〜1961年 |
| 5位 | ジョゼップ・サミティエール | 184得点 | 1916〜1932年 |
| 6位 | ジョゼップ・エスコラ | 158得点 | 1930〜1943年 |
| 7位 | パウリーノ・アルカンタラ | 134得点 | 1912〜1916年、1918〜1927年 |
| 8位 | サミュエル・エトー | 131得点 | 2004〜2009年 |
| 9位 | リバウド | 130得点 | 1997〜2002年 |
| 10位 | アンヘル・アロチャ | 127得点 | 1927〜1941年 |
圧倒的な存在感:メッシの記録を徹底解剖
ランキングを見れば一目瞭然だ。2位のセサル・ロドリゲス(230得点)に対し、メッシは672得点という、もはや別次元の数字を残している。同一クラブへの通算得点672はギネス世界記録であり、今後これを塗り替える選手が現れるかどうか、誰もが疑問を持たざるを得ない。
コンペティション別バルサ通算得点
| 大会 | 得点数 |
|---|---|
| リーガ・エスパニョーラ | 474得点 |
| UEFAチャンピオンズリーグ | 120得点 |
| コパ・デル・レイ | 56得点 |
| その他(スーペルコパ等) | 22得点 |
リーガだけで474得点。リーガの1シーズンあたりの試合数は38なので、約12.5シーズン分の全試合で1試合1ゴールを決め続けた計算になる。いかに非現実的な数字かがわかるだろう。
2011-12シーズン:欧州歴代最多73得点の衝撃
メッシのキャリア最高傑作と言えば、2011-12シーズンの73得点だ。内訳はリーガ50点、チャンピオンズリーグ14点、コパ・デル・レイ3点、スーペルコパ3点、UEFAスーパーカップ1点、クラブW杯2点。このシーズン最多得点記録は欧州歴代1位であり、現在も破られていない。しかも公式戦60試合での記録だ。
ピチーチ(リーガ得点王)とヨーロッパゴールデンブーツ
バルサ在籍時に個人タイトルでも圧倒的な実績を残した選手を振り返ろう。
ピチーチ(リーガ得点王)受賞歴
- メッシ:8回(2009-10、2011-12、2012-13、2016-17、2017-18、2018-19、2019-20、2020-21)
- ルイス・スアレス:1回(2015-16)
- ロナウド(ブラジル):1回(1996-97)
- セサル・ロドリゲス:複数回(1940年代〜50年代)
ヨーロッパゴールデンブーツ(欧州得点王)受賞歴
- メッシ:6回(2009-10、2011-12、2012-13、2016-17、2017-18、2018-19)
- ルイス・スアレス:1回(2015-16)
- ロナウド(ブラジル):1回(1996-97)
歴史を彩ったその他の得点王たち
セサル・ロドリゲス(226得点 / 1939-1955)
「セサル」の愛称で親しまれたスペイン人FWは、メッシが登場するまで長年バルサの歴代最多得点者として君臨した。戦後スペインの困難な時代にクラブを支え、複数回のピチーチ受賞も誇る正真正銘のレジェンドだ。
ラースロー・クバラ(193得点 / 1950-1961)
ハンガリー出身のクバラは、バルサの歴史上最も多才な選手のひとりとして今なお語り継がれる。1951-52シーズンにはリーガわずか19試合で26得点という衝撃的な記録を残し、当時の欧州サッカー界を震撼させた。スピード、技術、フィジカルを兼ね備えた万能型FWで、彼の存在がクラブの近代化を加速させたと言っても過言ではない。
ルイス・スアレス(195得点 / 2014-2020)
「エル・ピストレロ」の異名を持つウルグアイ代表FWは、メッシ・ネイマールとともに「MSN」トリオを形成し2014-15シーズンのトレブル達成の立役者となった。バルサでの6シーズンで195得点は驚異的な数字であり、2015-16シーズンにはピチーチとゴールデンブーツのダブル受賞も果たしている。
サミュエル・エトー(131得点 / 2004-2009)
カメルーン出身のエトーはペップ・グアルディオラ政権初年度(2008-09シーズン)のトレブル達成に貢献。ライカールト体制下でもリーガ制覇に大きく貢献した。2005-06シーズンのCL優勝時のゴールは今も語り草だ。
まとめ:バルサの得点王たちが刻んだ歴史
バルセロナの歴代得点ランキングは、クラブの歴史そのものを映し出している。1910年代のアルカンタラから1950年代のクバラ・セサル、そして現代のスアレス・エトーとメッシへ。それぞれの時代に「これ以上のストライカーはいない」と言わしめた男たちが連なっている。
そしてその頂点に君臨するのが、やはりリオネル・メッシだ。672得点・778試合・ピチーチ8回・ゴールデンブーツ6回。これらの数字は単なる記録ではなく、バルサというクラブへの愛と献身の結晶である。彼がノウ・カンプのピッチに立ち続けた17年間は、FCバルセロナが世界最高のサッカーを体現し続けた時代と完全に重なっている。
なお、バロンドール・ピチーチ・サモラ賞・ゴールデンブーツなどの個人タイトル全記録は別記事にまとめています。ぜひあわせてご覧ください。
👉 バルセロナ個人タイトル一覧|バロンドールからサモラ賞まで
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
よくある質問(FAQ)
Q1. メッシのバルサでの672得点は本当に世界記録ですか?
はい、同一クラブへの公式戦通算得点672はギネス世界記録として公認されています。2位のセサル・ロドリゲス(230得点)に446点もの差をつけており、今後この記録が塗り替えられる可能性は極めて低いと言われています。
Q2. バルサ在籍時にピチーチ(リーガ得点王)を最も多く受賞した選手は誰ですか?
メッシが8回受賞しており、バルサ在籍選手としては断トツの1位です。2位タイにはスアレス、ロナウド(ブラジル)がそれぞれ1回ずつ受賞しています。また、セサル・ロドリゲスも1940〜50年代に複数回受賞しています。
Q3. メッシ以前のバルサ歴代最多得点記録は誰が持っていましたか?
メッシが登場するまではセサル・ロドリゲスが226得点でバルサの歴代最多得点記録を保持していました。セサルは1939年から1955年までバルサに在籍し、戦後スペインの困難な時代にクラブを支えた伝説的なストライカーです。

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