※本ページの情報は2026年8月時点のものです。スポンサー契約は随時入れ替わります。
バルサのユニフォームを見て、「胸のSpotify」に目が行く人は多い。だがクラブを支えている企業は、胸ロゴだけではない。
ユニフォームの袖にも、背中にも、スタジアムの名前にも、それぞれ別の契約がある。さらに2026年8月にはGoogleも加わった。この記事では「いまのバルサは誰に支えられているのか」を1ページで見渡せるように整理する。
バルカスポンサーの話って地味に見えるけど、バルサが財政危機からどう立ち直ってきたかがそのまま出るんだよね。ユニフォームは、実はクラブの通信簿でもある。
なぜスポンサーがこんなに多いのか
理由はシンプルで、掲出できる場所ごとに契約が分かれているからだ。胸・袖・背中はそれぞれ別枠。スタジアムの命名権、練習着、ユニフォームの製造も、すべて別契約になる。スポンサー収入は財政再建を進めるバルサの生命線だ。枠ごとに見ていこう。



スポンサーがない時代が懐かしい…
① 胸スポンサー:Spotify
前面の最も目立つ位置にあるのがSpotify。スウェーデン発の音楽ストリーミングサービスで、2022-23シーズンから胸スポンサーを務める。2025年10月、クラブは契約を2030年まで延長すると発表した。掲出範囲は男子・女子の両トップチーム、そして練習着の前面まで含まれる。
※報道では、胸スポンサー分だけで年間約7,500万ユーロ(試合用約6,500万ユーロ+練習着約1,000万ユーロ)とされていますが、クラブは金額を公表していません。
バルサの胸には長らくスポンサーが入らず、2006年からはユニセフのロゴを「クラブがお金を払って」掲げていた。そこからカタール、楽天、Spotifyへ——理想と現実のあいだで揺れた100年の物語はこちらで。


② キットサプライヤー:ナイキ
意外と語られないが、バルサとの関係がいちばん長い企業はナイキだ。1998年からユニフォームを製造しており、胸スポンサーが何度入れ替わっても作り続けてきた。胸ロゴより長い付き合いである。
一度は「決裂」が報じられた
ただし順風満帆ではなかった。2020年頃には契約内容やユニフォームの品質をめぐって関係が悪化し、アディダスやプーマへの鞍替えが報じられた。旧契約の満了は2028年6月とされていた。ところが2024年11月にクラブが契約更新を発表。会員総会でも承認され、決裂どころか長期の再契約という結末になった。
サッカー界で最も高額とされるキット契約
報道によれば新契約は2038年までの14年間で、年間およそ1億2,700万ユーロ、総額17億ユーロ超。これはレアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドのアディダス契約を上回り、サッカー界で最も高額なキットサプライヤー契約と報じられている。
※年数・金額はいずれもスペイン紙などの報道ベースで、クラブは詳細を公表していません。契約更新そのものはクラブ公式が発表し、会員総会で承認されています。
ナイキが作ってきた歴代ユニフォームのデザイン変遷は、こちらのガイドでシーズン別にまとめている。





胸スポンサーばかり話題になるけど、実はナイキのほうが付き合いは長い。1998年からだから、ロナウジーニョもメッシもイニエスタも、全員ナイキのユニを着てたことになるんだよね。
③ 袖スポンサー:Midea(2026-27から)
2026-27シーズンから、ユニフォームの左袖が新しくなった。
中国の家電メーカーMidea(マイディア)が、メインパートナー兼オフィシャル家電パートナーとして加わった。契約は2026-27から2030-31までの5シーズンで、2026年7月1日にスタートしている。
掲出されるのはユニフォーム左袖で、試合だけでなく練習時も対象。契約金額は公表されていない。それまで袖に入っていたのはフィリップス系のAmbilightで、今季から入れ替わった形だ。
④ 背中:バルサ財団(商業スポンサーなし)
ここが今季最も「バルサらしい」判断だった。2026年6月、クラブは背中にバルサ財団(Barça Foundation)のロゴを掲げ、全大会でこの表示を使うと発表。つまり背中に商業スポンサーを入れていない。
背中を売っているクラブも多いなかで、あえて自クラブの財団を掲げる——ユニセフのロゴを掲げていた時代の思想が、形を変えて残っていると言っていい。
⑤ スタジアム命名権:Spotify Camp Nou
スタジアムの正式名称は「Spotify Camp Nou」。命名権もSpotifyが持つが、胸の契約が2030年までなのに対し命名権は2034年までと、期間は別々に設定されている。
※命名権部分は報道で年間約2,000万ユーロ、2030年以降は総額8,000万ユーロとされますが、こちらもクラブは非公表です。
スタジアムそのものの歴史・収容人数・改修の経緯は、こちらで詳しく解説している。


⑥ 公式パートナー:Google Gemini/Google Pixel
2026年8月11日、新パートナーとしてGoogleが発表された。肩書きは2つに分かれており、Google Geminiが「オフィシャル・コンシューマーAIパートナー」、Google Pixelが「オフィシャル・モバイルフォンパートナー」。対象は男子・女子の両トップチームだ。
何ができるようになるのか
クラブの発表で示されたのは次の使い方だ。
- Gemini=サッカー分析の専門家としてファンが利用でき、試合の戦術理解を深める。試合日の感情を、共有できる体験に変える
- Pixel=男子・女子両チームの日常を追った独占デジタルコンテンツの配信。バルサ仕様のデバイス画面
⚠️ ただし注意が必要だ。この発表では契約期間・金額・ユニフォームへのロゴ掲出の有無が、いずれも明らかにされていない。Googleは胸スポンサーでも袖スポンサーでもない。日本から使えるのか、いつ始まるのかも未発表だ。
📸 ※ここに写真が欲しい:スマートフォンでバルサの試合を見ているイメージ(実選手・企業ロゴが写り込まないもの)
スポンサー一覧表(2026年8月時点)
| カテゴリ | 企業名 | 契約時期 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 胸スポンサー | Spotify | 2022-23〜2030年 | 男子・女子+練習着前面。金額非公表 |
| キットサプライヤー | ナイキ | 1998年〜(報道では2038年まで) | 最も長い関係。契約更新はクラブ公式発表・総会承認済み |
| 袖スポンサー | Midea | 2026-27〜2030-31 | 左袖。試合+練習。金額非公表。前任はAmbilight |
| 背中 | バルサ財団 | 2026-27〜 | 商業スポンサーなし。全大会で掲出 |
| スタジアム命名権 | Spotify | 2034年まで | 「Spotify Camp Nou」。胸とは別契約 |
| 公式AIパートナー | Google Gemini | 2026年8月〜(期間未発表) | 金額・ロゴ掲出とも未発表 |
| 公式携帯電話パートナー | Google Pixel | 2026年8月〜(期間未発表) | 金額・ロゴ掲出とも未発表 |
※このほかにもクラブは多数の公式パートナーと契約しています。最新の全リストはFCバルセロナ公式サイトのパートナー一覧ページで確認できます。
スポンサーはどこに表示される?
「結局どこに何が出ているのか」を、位置ごとに整理しておく。
| 場所 | 2026-27シーズンの表示 |
|---|---|
| ユニフォーム胸(前面中央) | Spotify |
| ユニフォーム左袖 | Midea |
| ユニフォーム背中(背番号の上) | バルサ財団(商業スポンサーなし) |
| ユニフォーム右胸 | ナイキ(メーカーロゴ) |
| 練習着 | 前面=Spotify/左袖=Midea/製造=ナイキ |
| スタジアム名 | Spotify Camp Nou |
つまり1枚のユニフォームに、少なくとも3社(Spotify・Midea・ナイキ)+財団のロゴが載っている。この配置は公式グッズを買うときの「本物かどうか」の判断材料にもなる。オーセンティックとレプリカではロゴの仕様も違う。


「Més que un club」と商業のあいだで
バルサは「クラブ以上の存在(Més que un club)」を掲げてきた。だからスポンサーの話には、いつも少しの居心地の悪さがつきまとう。



正直に言うと、初めて胸にスポンサーが入ったときはさみしかった。でも財政危機を見てきた身としては、いまは「よく持ちこたえたな」という気持ちのほうが強い。しかも背中は商業スポンサーを入れず、財団のロゴを掲げている。全部を売り渡したわけじゃない——そこにまだクラブの意地を感じるんだよね。
クラブの財政状況そのものは、格付けの記事でも触れている。


まとめ:いまのバルサを支えている企業
胸=Spotify、製造=ナイキ、左袖=Midea、背中=バルサ財団、そして2026年8月に加わったGoogle Gemini/Pixel。これが現在のバルサを支えている顔ぶれだ。
胸ロゴだけを見ていると分からないが、バルサは複数の企業に、いくつもの角度から支えられている。そしてそのどこにも、クラブが何を大事にしているかが少しずつ表れている。スポンサーは毎年入れ替わるので、このページは新シーズンごとに更新していく。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!










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