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バルサ2026年夏の移籍まとめ|IN・OUTと移籍収支

2026年9月1日の市場閉幕までを反映した最終版です(2026年9月2日更新)。金額は各社の報道ベースで、クラブは移籍金を公表していません。

2026年夏のバルサは、ここ数年とはまったく違う夏を過ごした。

ここ数年の「夏の主役」は、補強の中身ではなく「獲った選手をリーガに登録できるのか」という話だった。ところが今年は、ロドリとアンソニー・ゴードンに大金を投じ、しかも開幕前にきちんと登録を済ませている

固定移籍金だけで約€172.5m(約1億7,250万ユーロ=約319億円)。では使いすぎたのかというと、そう単純でもない。売却と給与整理で、その大半を自分で作り出しているからだ。

この記事ではIN・OUTの全リスト、移籍収支、そして「€172.5m使っても今季の帳簿には約€39mしか乗らない」という会計の話まで、数字で整理していく。

バルカ

毎年この時期は「登録できるの?」でハラハラしてたけど、今年はその心配がほとんどなかった。それだけでも大きな変化だと思う。

目次

【結論】この夏を3つの数字で

※円換算について
本記事の円の金額は1ユーロ=185円(2026年9月2日時点)で計算した概算です。為替は日々動くので、規模をつかむための目安として見てください。実際の支払いレートや契約通貨は公表されていません。

収支金額
IN・固定移籍金約€172.5m(約319億円)
OUT・固定売却収入約€89.5m〜€91.0m(約166億〜168億円)
差引=ネットスペンド約€81.5m〜€83.0m(約151億〜154億円)

€172.5m(約319億円)を使い、€89.5m(約166億円)を回収した。差し引きの持ち出しは約€82m(約152億円)。ロドリとゴードンを獲った夏としては、意外に抑えられている。

※この€172.5mのうち€164m(約303億円)がトップチームの補強で、残る€8.5m(約16億円)は育成カテゴリー(ビシウ)ぶん。

そのほか押さえておきたい数字

項目金額
IN・成果連動ボーナス判明分で最大€28.5m+α(約53億円+α)
OUT・成果連動ボーナス最大€6.5m(約12億円)
新加入の年間償却(概算)約€38.9m/年(約72億円/年)
アラウホの買取オプション€55m=約102億円(2027年・任意・今夏の収入には未計上)

⚠️ この金額は「使ったお金」ではありません

ここに並べたのは報道されている移籍金の固定部分どうしを比べた数字です。クラブは分割払いのスケジュールも代理人手数料も公表していないため、「€172.5m=約319億円が2026年の夏に銀行口座から出ていった」という意味ではありません。この点はあとで詳しく説明します。

IN|この夏に獲得した7人

この夏に新しく加入したのは7人。そのうちトップチームの戦力として獲ったのは6人で、残る1人はバルサ・アトレティック(Bチーム)で起用される前提の補強だ。性格が違うので分けて見ていく。

トップチームの補強(6人)

選手ポジション前所属移籍金(報道ベース)契約
アンソニー・ゴードンLW/RWニューカッスル€70m+最大€10m
約130億円+最大約18億円
2031年まで
ロドリアンカーマンチェスター・シティ€60m+€11m(※報道差あり)
約111億円+約20億円
2030年まで
カリム・アデイェミFW/WGドルトムント€22m+最大€7m
約41億円+最大約13億円
2031年まで
ジョアン・カンセロSBアル・ヒラル移籍金ゼロ2029年まで
ドミニク・リヴァコビッチGKフェネルバフチェ€2m+€0.5m
約3.7億円+約0.9億円
2030年まで
ガブリエウ・ジェズスCFアーセナル€10m+変動(報道)
約18億円
2029年まで

この6人で約€164m(約303億円)。

将来への投資(1人)

選手年齢前所属移籍金今季の主戦場
ジェシー・ビシウ18歳クラブ・ブルージュ約€8.5m(約16億円)バルサ・アトレティック(トップの練習には参加)

18歳のベルギー人ウインガー。ブルージュには将来売却時の20%が入る条項付きだ。フリック率いるトップチームの練習には初日から参加しているが、今季の主戦場はバルサ・アトレティックになる見込みと報じられている。

📝 「ハムザ・アブデルカリム」を数に入れていない理由

この夏の加入選手としてハムザ・アブデルカリムの名前を挙げている記事がありますが、彼がバルサに来たのは2026年2月です。エジプトの名門アル・アハリからレンタルでバルサ・アトレティックに加入し、フベニールA(ユース)で11試合6得点。その活躍を受けて今年6月に買い取りオプションが行使された、というのが実際の経緯です。

つまり夏に新しく来た選手ではなく、すでにクラブにいた選手を買い切っただけ。ラ・マシア育ちでもありません。本記事ではこの夏の獲得選手には数えず、金額も合計に含めていません(買い取り額は「€1.5m」とする報道と「€3m・最大€5m」とする報道があり、そもそも確定していません)。

7人あわせた固定移籍金は€172.5m

2026年夏の固定移籍金 €172.5m の内訳※報道されている「固定部分」のみ。成果連動ボーナスは含みませんこの2人だけで €130m = 全体の75%ゴードン€70mロドリ€60mアデイェミ€22m↑ 育成カテゴリー枠 €8.5mジェズス €10mリヴァコビッチ €2mビシウ €8.5mジョアン・カンセロは移籍金ゼロで加入(グラフに表示なし)/トップチーム分は €164m

※報道されている固定部分のみをグラフ化。カンセロは移籍金ゼロのため表示していません。右端の水色の部分が育成カテゴリーのビシウです。

ゴードンとロドリで、全体の75%

グラフを見れば一目瞭然だが、ゴードン(€70m)とロドリ(€60m)の2人だけで€130m=約240億円——固定移籍金全体の約75%を占めている。

つまりバルサは広く薄く補強したのではない。2人に集中投資し、アデイェミを比較的抑えた額で獲り、カンセロを移籍金ゼロで埋める——という、かなりはっきりした資金配分をしている。

ロドリ:金額は公式に発表されていない

この夏で最も大きな戦術的補強がロドリだ。ただし移籍金についてクラブは金額を公表していない

報道元金額
ムンド・デポルティーボ€60m固定+€11m変動
ロイター£65.4m
FCバルセロナ公式非公表

報道によって数字が割れているため、この記事では内訳まで報じているムンド・デポルティーボの€60mを集計の基準値として使い、あわせてロイターの数字も併記している。「バルサはロドリに◯◯円払った」と断定している記事があったら、それは公式情報ではないと思っておいたほうがいい。

アデイェミ:安く獲った代わりに、将来の利益を渡した

アデイェミの€22m+最大€7mは、いまのアタッカー市場ではかなり抑えた額だ。ただし報道によれば、ドルトムントは「バルサが将来アデイェミを売ったときの値上がり益の30%」を受け取る。

初期投資を抑えた代わりに、将来の儲けの一部を前の所属クラブに残した取引ということになる。

カンセロが移籍金ゼロなのは、地味だが大きい

32歳のカンセロは、将来の転売益を狙う補強ではない。それでもロドリとゴードンに大金を使ったあとで、即戦力の両サイドバックを移籍金ゼロで確保できたのは、この夏の設計上かなり効いている。

GKにはリヴァコビッチを€2mで追加。こちらも低コストの補強だ。

OUT|放出・レンタル・契約満了

この夏は「誰を買ったか」より「誰を出したか」のほうが重要かもしれない。

完全移籍で売却した8人

選手移籍先バルサの収入特記事項
フェラン・トーレスPSG約€48.5m〜€50m
約90億〜92億円
この夏最大の現金化
アンス・ファティモナコ約€11m(約20億円)将来売却時に20%を保持
トミー・マルケスブラガ€11m+€1m
約20億円+約1.9億円
経済権20%+買戻し権(約€60m)
エクトル・フォルトレアル・ソシエダ約€8.5m(約16億円)買戻し権あり(金額は報道差あり)
イニャキ・ペーニャパナシナイコス約€3m(約5.5億円)
ギリェ・フェルナンデスマヨルカ約€4m(約7.4億円)最終日(9/1)の売却
アルバロ・コルテスアントワープ約€3.5m(約6.5億円)最終日(9/1)/買戻し権+将来売却益の一部を保持
トニ・フェルナンデスヴェネツィア非公表最終日(9/1)/買戻し権+将来売却益の一部を保持

レンタル・契約満了で外れた7人

選手行き先形態ポイント
ロナルド・アラウホリバプール2027年6月までレンタル給与100%をリバプールが負担/€55mの買取OP付き
テア・シュテーゲンアヤックス2027年6月までレンタル出場数に応じてアヤックスが給与を一部負担
レヴァンドフスキ契約満了移籍金ゼロ。高額給与が帳簿から外れた
ラッシュフォードマンチェスター・ユナイテッドレンタル満了€30mの買取OPは行使せず
ジョフレ・トレンツアヤックス完全移籍初期移籍金ゼロ+最大€5.5m/買戻し権約€10m
マルク・カサドデポルティーボ・ラ・コルーニャ2027年6月までレンタル買取オプション€30m(約56億円)/給与の多くをバルサが負担と報道
ディエゴ・コーチェンリュンビーレンタルGK。出場機会を求めて
アーロン・ヤアコビシュヴィリアルメリアレンタルGK。同上

💡 アラウホのレンタルは「移籍金」より「給与」で見る

アラウホのレンタルで入ってくるお金はほぼゼロです。ですがリバプールが給与を全額負担すると報じられており、ASによれば年間の人件費で約€16m(約30億円)が浮く計算。さらに2027年夏には€55m(約102億円)の買取オプションが控えています。「今年の収入」ではなく「来年の大型売却候補」として見ておく話です。

バルカ

アラウホとテアがいなくなるのは寂しいけど、給与を外して枠を作らないと大型補強はできない。ここは割り切りだと思う。

カンテラ選手の売り方が変わってきた

トミー・マルケス、エクトル・フォルト、ジョフレ・トレンツ。この3人の取引には共通点がある。バルサが権利を100%手放していないことだ。

  • トミー・マルケス → €11m+€1mを確保しつつ経済権20%と買戻し権
  • エクトル・フォルト → 買戻し権と将来売却の取り分
  • ジョフレ・トレンツ → 初期移籍金ゼロ、最大€5.5mの成果報酬+約€10mの買戻し権

最終日に出たアルバロ・コルテスとトニ・フェルナンデスにも、クラブは買戻し権と将来の売却益の一部を残した。この夏に売ったカンテラ/Bチームの選手は、ほぼ全員がこの形だ。

「育成選手を売って終わり」ではなく、トップチームの枠を空けつつ、ブレイクしたときの取り分を残しておく——そういう売り方に変わってきている。

移籍収支|結局いくら使ったのか

2026年夏の移籍収支(報道ベース・単位€m)※実際の現金の動きではなく、報道された移籍金の固定部分どうしの比較ですIN 固定移籍金€172.5m+ボーナス最大 €28.5mOUT 固定売却収入€89.5〜91.0m+ボーナス最大 €6.5mネットスペンド€81.5〜83.0mこのほかにアラウホには2027年に€55mの買取オプション(任意)が付いている

※IN条件付には金額が確定していないハムザ分を含みません。OUT固定はTransfermarktの€82mを基準にしています。

固定ベースのネットスペンドは約€81.5m〜€83.0m(約151億〜154億円)。€172.5mという数字だけを見ると豪快だが、その半分は自分で稼いでいる

過去の大型補強と比べてどうなのかは、こちらで整理している。

🔑 一番大事な話:€172.5m(約319億円)使っても、今季乗るのは約€39m(約72億円)

ここからが、他ではあまり書かれない話だ。

移籍金は、払った年に全額が費用になるわけではない。契約年数で割って、毎年少しずつ計上していく。これを「償却」という。リーガの人件費上限(LCPD)にも、この償却された金額が入ってくる。

固定移籍金を契約年数で単純に割ると、こうなる。

選手固定移籍金契約年数1年あたり
ゴードン€70m(約130億円)5年約€14.0m
ロドリ€60m(約111億円)4年約€15.0m
アデイェミ€22m(約41億円)5年約€4.4m
ビシウ€8.5m(約16億円)5年約€1.7m
リヴァコビッチ€2m(約3.7億円)4年約€0.5m
ジェズス€10m(約18億円)3年約€3.3m
カンセロ€03年€0
合計€172.5m(約319億円)約€38.9m/年(約72億円)

つまりこういうこと

この夏€172.5mを使ったからといって、2026-27シーズンの登録コストにその全額が一気に乗るわけではありません。移籍金から来る負担は年あたり約€38.9m(約72億円)。そこに各選手の給与が加わります。

だからこそ、レヴァンドフスキ・アラウホ・アンス・テア・シュテーゲンの給与を外したことが効いてくる。移籍金の償却と給与、その両方を足したものが上限に収まればいい——という構造だからだ。

バルカ

「移籍金は分割で効いてくる」って考え方を知ってから、夏の補強ニュースの見え方がだいぶ変わったよ。

※上の表は報道された固定移籍金を契約年数で均等に割った概算です。実際には給与・社会保険・代理人手数料なども上限計算に含まれるため、公式の会計数値とは異なります。

リーガ登録は本当に改善したのか

人件費上限は半年で€81.5m回復した

リーガが2026年3月に公表した2025-26シーズンの人件費上限(LCPD)を見ると、変化がはっきり出ている。

時点バルサの人件費上限
2025年9月€351.284m(約650億円)
2026年3月€432.807m(約801億円)
改善幅+€81.523m(約151億円)

わずか半年で€81.5m以上(約151億円)も枠が戻っている。

⚠️ 2026-27シーズンの上限額はまだ公表されていません

リーガ公式サイトに出ているのは2025-26シーズン版までです。「今季のバルサの上限は€◯◯m」と断定している記事を見かけても、2026-27の正式な数字はまだ公開されていません

「1:1に戻った」とはどういう意味か

サッカー報道でよく出る「1:1に戻った」という表現は、ざっくり言えば選手の放出や給与削減で空けた枠を、以前より自由に新加入選手へ使える状態に戻ったという意味で使われている。

ただしリーガの正式なルールはもっと複雑だ。上限を超えているクラブは「減らした人件費の何%までを新規登録に使えるか」が細かく決められており、2024-25と2025-26に設けられていた緩和措置は2025-26までで終わると規定されている。

なので「売った額をそのまま100%再投資できる」と書くのは正確ではない。本記事では「主要現地紙が1:1状態への復帰を報じ、実際に主力新加入をリーガに登録できた」という事実ベースの書き方にとどめている。

実際に登録できている、という何よりの証拠

  • 8月22日:ロドリ、ゴードン、アデイェミ、カンセロの4人がリーガに登録されたと報道
  • 8月23日エルチェ戦アデイェミが公式戦初ゴール、ゴードンが途中出場からアシスト
  • 8月27日アスレティック戦ロドリがバルサデビュー

「登録できる見込み」ではなく、すでに試合に出て結果を出している。ここ数年との一番の違いはこの点だ。

なおビシウとハムザは育成カテゴリー側で登録し、トップチームの枠を圧迫しない形が取られていると報じられている。

タイムライン|この夏の動きは偶然の順番ではない

時期動き
5/29ゴードン加入
6/23ペーニャ売却/ハムザ・アブデルカリム買取OP行使(加入は2月
6/30アンス・ファティ売却/レヴァンドフスキ契約満了
7/23アデイェミ加入
7/31ビシウ加入
8/4テア・シュテーゲン→アヤックス(レンタル)
8/10アラウホ→リバプール(レンタル)
8/15フェラン・トーレス→PSG
8/17ジョフレ・トレンツ→アヤックス
8/18ロドリ加入
8/20カンセロ加入
8/21トミー・マルケス→ブラガ
8/27リヴァコビッチ加入
8/29エクトル・フォルト→レアル・ソシエダ
9/1ガブリエウ・ジェズス加入/カサドがデポルティーボへレンタル/ギリェ・フェルナンデス・アルバロ・コルテス・トニ・フェルナンデスが退団
9/1 23:59移籍市場が締め切り

この順番を眺めると、3段階に分かれているのが分かる。

第1段階:前線の世代交代(5〜7月)

ゴードンを早い時期に確保し、アデイェミを追加。その一方でレヴァンドフスキが契約満了、アンスをモナコへ、そしてフェランをPSGへ約€50mで売却。前線のコストと序列を、一気に組み替えている。

第2段階:守備とGKの整理(8月前半)

テア・シュテーゲンとアラウホをレンタルに出して給与負担を削減。右サイドバックではフォルトを売る一方、即戦力のカンセロを移籍金ゼロで確保。GKにはリヴァコビッチを低額で足した。

第3段階:ロドリ(8月18日)

前後の整理で財務と登録の余力を作ったうえで、最後にロドリを獲りにいった。契約が4年なのも、30歳という年齢と即戦力性を考えれば筋が通っている。

バルカ

「お金ができたから買った」んじゃなくて「買うために先に整理した」順番なんだよね。ここが今年の一番の変化だと思う。

最終日に決まったこと

市場が閉じる直前、バルサはずっと空けていたセンターフォワードの枠を埋めた。そして中盤の渋滞も解消した。8月30日の時点では、どちらも「まだ分からない」ことだった。

アルバレスは断られ、ガブリエウ・ジェズスが来た

この夏バルサが本気で追ったセンターフォワードは、アトレティコのジュリアン・アルバレスだった。8月26日にはラポルタ会長が関心を認めたと報じられたが、翌27日にアトレティコのCEOが「バルセロナには絶対に売らない」という趣旨の強硬な発言。この線は消えた。

そこでバルサが締切日に動いた先が、アーセナルのガブリエウ・ジェズスだった。9月1日、クラブは2029年6月30日までの3シーズン契約で加入を公式発表している。

項目内容
加入日2026年9月1日(市場最終日)
前所属アーセナル
契約2029年6月30日まで(3シーズン)
移籍金公式非公表。報道では€10m+変動(約18億円)
生年1997年4月3日(ブラジル・サンパウロ)

29歳。パルメイラスからマンチェスター・シティへ渡り、236試合95ゴール45アシストでプレミア4回を含むタイトルを積んだ。2022年にアーセナルへ移り、123試合32ゴール22アシスト。2025年1月に前十字靱帯を断裂して12月まで離脱したが、復帰後は14試合3ゴールでプレミア優勝に貢献している。リオ五輪金メダル、コパ・アメリカ優勝も持つブラジル代表だ。

💡 なぜ€10mで獲れたのか

アーセナルが2022年に払った移籍金は€45m前後(約83億円)と報じられていました。それが€10mになった背景には、2025年1月の前十字靱帯断裂で約11か月離脱していたこと、そして2029年まで3年契約という年齢面の条件があります。安く獲れた買い物である一方、コンディションのリスクを引き受けた補強でもある、という見方が妥当です。

バルカ

アルバレスがダメで終わりかと思ったら、最後の最後にジェズスが来た。€10mって聞くと安いけど、大ケガ明けなんだよね。ハマれば大当たりだと思う。

カサドはデポルティーボへ、買取オプション€30m

OUT側で最大の焦点だったマルク・カサドも、締切日に決着した。行き先はデポルティーボ・ラ・コルーニャ。クラブは2027年6月30日までのレンタルと公式発表している。

2015-16シーズンにラ・マシアへ入り、2022-23シーズンのCLビクトリア・プルゼニ戦でトップデビュー。2024年夏にフリックの下でトップチームに定着した。クラブ公式によればバルサ通算75試合1得点7アシスト、獲得タイトルはリーガ2回(2024-25、2025-26)、国王杯1回、スーペルコパ2回。22歳でこの実績の選手を出すというのは、それだけ中盤が渋滞していたということでもある。

報道によれば、この合意には€30m(約56億円)の買取オプションが付いており、給与の多くはバルサ側が負担する。売り切らずに戻り道を残す——トミー・マルケスやエクトル・フォルトと同じ、この夏のカンテラ選手の売り方だ。

ちなみにデポルティーボは今季リーガでバルサと対戦する。カサドがカンプ・ノウに戻ってくる日は、今シーズンのうちにやってくる。

若手3人も締切日に動いた

9月1日にはカンテラ/Bチームの選手も整理された。ギリェ・フェルナンデスがマヨルカへ、アルバロ・コルテスがアントワープへ、トニ・フェルナンデスがヴェネツィアへ。コルテスとトニについては、クラブが買戻し権と将来の売却益の一部を保持すると公式に明記している。

入れ替わるように、ブライアン・ファリナスが背番号4でトップチームに登録された。8月27日にはシャビ・エスパルトもトップチーム入りしている。出ていく若手と、上がってくる若手。この循環そのものが、いまのバルサの設計だ。

まとめ|「登録できない夏」からの脱出

  • 固定移籍金 約€172.5m(約319億円)を投入。ゴードンとロドリの2人で€130m=約240億円(全体の約75%
  • 固定売却収入 約€89.5m〜€91.0m(約166億〜168億円)。最大の現金化はフェラン・トーレスのPSG移籍
  • ネットスペンドは約€81.5m〜€83.0m(約151億〜154億円)——使った額の半分は自分で作った
  • 移籍金の年間償却は約€38.9m(約72億円)。使った額が今季一気に乗るわけではない
  • レヴァンドフスキ・アラウホ・アンス・テアの高額給与を帳簿から外した
  • ロドリ、ゴードン、アデイェミ、カンセロを開幕前に登録完了。最終日にCFのガブリエウ・ジェズスを追加

この夏を一言でまとめるなら、「スターを買った夏」であると同時に「先に整理した夏」だ。

レヴァンドフスキ、フェラン、アラウホ、テア・シュテーゲンという数年来の主力クラスを外し、ゴードン、アデイェミ、ロドリを軸に組み替えた。財務面では移籍金だけでなく高額給与を外して登録の余力を作ることに成功している。

「お金がなくて選手を登録できないクラブ」から、「先に売却と給与整理を済ませ、その余力で大型補強を実行するクラブ」へ戻れるか。2026年夏は、それを試す夏だった。市場が閉じたいま振り返れば、その移行には成功している

新しい顔ぶれがどんな戦いを見せるのか。まずはチャンピオンズリーグの日程から確認しておきたい。

2026-27シーズンの全選手の背番号・プロフィールはこちら。

日本で全試合を追いかける方法は、こちらで整理している。

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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