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【試合レビュー】ラ・リーガ第31節| vs エスパニョール:宿命の対決、公式戦217回目のバルセロナダービー

カタルーニャの誇りをかけた、公式戦217回目となる歴史的なダービーがいよいよ幕を開けます。過去の対戦成績はバルセロナの129勝、エスパニョールの44勝、引き分けが46回。圧倒的な戦績を誇るバルサですが、ダービーという特異な舞台に油断は一切許されません。

今節、何より注目すべきはラミン・ヤマルです。スタメンに名を連ねた弱き天才は、これでリーガ通算100試合出場を達成。あのラウール(レアル・マドリード)が持つ記録を1年以上も塗り替える、驚異的な史上最年少記録を樹立しました。

負傷のクリステンセンとラフィーニャを欠く中、ファンを安堵させたのはペドリのスタメン復帰です。CL 1st legでの負傷交代により状態が危ぶまれていましたが、無事にピッチへ戻ってきました。さらに、ガビが昨年5月25日のアスレティック・クラブ戦以来、実に約1年ぶりとなる待望のスタメン復帰。前節アトレティコ戦から5人を入れ替え、フレッシュかつエナジーに満ちた布陣で挑みます。

データもバルサの背中を押しています。残り8試合で2位との勝ち点差が「7」の場合、過去のデータ上では首位チームの優勝確率は100%。さらに、昨夜マドリーがジローナと引き分けたことで、このダービーを制すればその差は「9」まで広がります。

優勝へのカウントダウンを加速させるのか、あるいはダービーの魔物に足元をすくわれるのか。絶対に落とせない勝負の90分が始まります。

目次

フェラン・ラッシュフォード復活ゴール

ラ・リーガ第31節
2026年4月11日(土)18:30(現地時間) @聖地カンプノウ
観客:60,735人
主審:アレハンドロ・エルナンデス

FCバルセロナエスパニョール
41
⚽️得点者⚽️
⚽️フェラントーレス(10分)⚽️ポル・ロサーノ(56分)
⚽️フェラントーレス(25分) 
⚽️ヤマル(87分)
⚽️ラッシュフォード(89分)
🟨警告者🟥
🟨ガビ(32分)🟨オマール・エルヒラリ(32分)
🟨エリックガルシア(45+3分)🟨エドゥ・エスポジト(34分)
🟨カサド(49分)🟨シリル・ヌゴンジュ(45分)
🟨ポル・ロサーノ(59分)
🟨フェルナンド・カレロ(83分)
🟨ウルコ・ゴンサレス(90+3分)

スターティングメンバー

FCバルセロナ エスパニョール
ポジション 選手名 ポジション 選手名
GK ジョアンガルシア GK マルコ・ドミトロビッチ
RSB アラウホ(C) RSB オマール・エルヒラリ
RCB クバルシ RCB フェルナンド・カレロ
LCB ジェラールマルティン LCB レアンドロ・カブレラ
LSB バルデ LSB カルロス・ロメロ
MF エリックガルシア MF シリル・ヌゴンジュ
MF ペドリ MF ウルコ・ゴンサレス
MF ガビ MF ポル・ロサーノ
WG ヤマル MF ティリス・ドーラン
WG フェルミン・ロペス MF エドゥ・エスポジト
CF フェラントーレス FW キケ
                        交代選手
ジェラールマルティン ↔︎ カサド(46分)ティリス・ドーラン ↔︎ ロベルト・フェルナンデス
(46分)
バルデ ↔︎ カンセロ(64分)シリル・ヌゴンジュ ↔︎ ルーベン・サンチェス(65分)
ガビ ↔︎ ラッシュフォード(64分)キケ ↔︎ ラモン・テラツ(71分)
フェラントーレス ↔︎ ダニオルモ(74分)エドゥ・エスポジト ↔︎ ペレ・ミジャ(71分)
フェルミン・ロペス ↔︎ フレンキーデ・ヨング(84分)ポル・ロサーノ ↔︎ チャールズ・ピッケル(80分)

試合レビュー

前半まとめ:サメの覚醒!フェラン・トーレス復活の2発

バルセロナは攻撃時、バルデが左サイドの高い位置を取る3-1-3-3の布陣を採用。アンカーの位置にエリック・ガルシアが入り、ガビとペドリが流動的に動くことで、4-4-2のブロックを組むエスパニョールを翻弄します。また、右サイドのヤマルが頻繁に中央へ顔を出すことで、相手守備陣のマークを複雑にさせました。

試合が動いたのは10分。ヤマルの右コーナーキックから、ファーサイドのフェラン・トーレスが相手DFと競り合いながらヘディングで合わせ、先制ゴールを奪います。フェランにとっては1月31日のエルチェ戦以来となる今季13点目。長く続いた沈黙を破るこの一撃は、3日後に控えるチャンピオンズリーグ(CL)2nd legに向けても大きな期待を抱かせるものとなりました。

勢いに乗るフェランは25分、再びネットを揺らします。右サイドでドリブルを開始したヤマルが、DFとGKの間に吸い込まれるような芸術的なアウトサイドパスを供給。これにベストタイミングで抜け出したフェランがワンタッチで流し込み、追加点を挙げました。18歳とは思えないヤマルの創造性と、完全に「呪い」が解けたフェランの勝負強さが光った場面でした。

盤石に見える試合展開の中、38分にヒヤリとする場面が訪れます。ジェラール・マルティンが接触のないところでピッチに倒れ込みました。筋肉系か靭帯の損傷が疑われましたが、メディカルチェックを経てなんとかプレーを続行。しかし、CLではクバルシが出場停止となるため、リスクを避けた早めの交代も視野に入る状況です。

前半終了間際の40分には、左サイドからのクロスをエリック・ガルシアがミドルシュートで狙い、こぼれ球をフェルミン・ロペスが押し込む決定機を作りました。惜しくも相手GKの好セーブに阻まれましたが、波状攻撃を仕掛けるバルセロナの強度が落ちることはありませんでした。

アディショナルタイム3分を経て、試合は2-0で折り返し。ピッチ上にガビとフェルミンという二人の闘犬がいることで、チーム全体のアグレッシブさが際立っています。ここへさらにラフィーニャが加われば、より破壊力のあるサッカーが展開されるに違いありません。

後半まとめ:締めは「赤い悪魔」の復活

2-0で迎えた後半、バルセロナは負傷が懸念されたジェラール・マルティンに代えてカサドを投入。エリック・ガルシアをセンターバックにスライドさせる布陣でスタートしました。

54分、ヤマルの鋭いフリーキックをエリック・ガルシアが頭で折り返し、最後はフェラン・トーレスが押し込みました。ハットトリック達成かと思われましたが、無情にもVARの判定はオフサイド。直後の56分には、エスパニョールのポル・ロサーノに強烈なミドルシュートを叩き込まれ2-1。チャンスを逃した直後のピンチ、ダービー特有の不穏な空気がスタジアムを包みます。

流れを変えたいバルセロナは64分、バルデとガビを下げ、カンセロとラッシュフォードをピッチへ送り出します。この際、復帰後初スタメンを飾ったガビに対し、スタジアム全体から割れんばかりの「ガビ・コール」が降り注ぎました。

74分には、今季絶好調のフェランに代えてダニ・オルモを投入。フェルミンとの縦関係による「偽9番」のテストなど、勝利を目指しながらも戦術の柔軟性を試す采配が光りました。

80分過ぎ、エスパニョールの猛攻に耐える時間が続きましたが、87分に18歳の至宝が試合を終わらせます。カサドの完璧なスルーパスに抜け出したヤマルが、GKとの心理戦を制して無人のゴールへ。今季15点目となるゴールで、エスパニョールの息の根を止めました。

さらに89分、ヤマルのパスを受けたフレンキー・デ・ヨングがエリア内で圧倒的なキープ力を披露。敵陣を釘付けにする「5秒間のタメ」から、ふんわりとしたクロスを供給します。これに反応したのがラッシュフォードでした。右足ダイレクトで合わせたシュートがネットに突き刺さり、本人にとってもチームにとっても喉から手が出るほど欲しかった復活の今季6ゴール目が誕生。

アディショナルタイム5分、勝利を確信した観客は大合唱でチームを鼓舞。そのまま4-1でタイムアップを迎えました。

ヤマルの圧巻のパフォーマンスに加え、長らく得点から離れていたフェランとラッシュフォード2人にゴールが生まれたことは、3日後のCL 2nd legに向けてこれ以上ない朗報です。マドリーとの勝ち点差を「9」に広げ、首位独走体制を盤石なものにしました。

試合まとめ:整った陣容、目指すは「カンプ・ノウでのパシージョ」

いよいよ、バルセロナの反撃の準備は整いました。

ガビがスタメンに復帰し、フレンキーも交代出場でクオリティを証明。そして何より、フェラン・トーレスとラッシュフォードの二人に「呪い」を解くゴールが生まれたことは、終盤戦に向けてこの上ないプラス材料です。ヤマルとペドリの二人は、もはや説明不要のスーパープレイで試合ごとに決定的な違いを作り続けています。

特にガビとフェルミン・ロペスが同時にピッチに立つと、その圧倒的な運動量でピッチの至る所に顔を出し、チームに最高のエネルギーを注入してくれます。シーズン最終盤にこの強度が担保されているのは、指揮官にとっても非常に心強いはずです。

マドリーとの勝ち点差を「9」に広げた今、残り7試合の状況を見れば、現在のチーム状態で優勝を逃すことは考えにくいでしょう。

そうなれば、リーガで残された最大のミッションはただ一つ。5月11日、第35節。聖地カンプ・ノウで行われるエル・クラシコ。

そこで宿敵に**パシージョ(優勝チームを称える花道)**をさせることができれば、これ以上のシナリオはありません。最高のアグレッシブ・フットボールで、カタルーニャの空に歓喜を響かせましょう!

次節 CL準々決勝 2nd leg:VS アトレティコ マドリード in メトロポリターノ

ラフィーニャの不在は惜しまれますが、チームは今、**「第1段階の最高潮」**とも言える最高の状態で決戦の地へ乗り込みます。

1st legでは退場者を出すまで圧倒していただけに、本来の戦いができれば負ける要素はありません。百戦錬磨のシメオネ・アトレティコが相手ですが、今のバルサには呪縛を解いたフェランとラッシュフォード、そして厚みを増した中盤の陣容があります。

「アウェーで5-2の勝利、そして準決勝進出へ」

欲しい選手にゴールが生まれ、役者が揃った今こそ、メトロポリターノでその真価を証明する時。この勢いのまま、逆転突破を成し遂げてくれると信じています!

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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