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バルサ歴代5番一覧|主将が背負う守備の魂

バルサの背番号5は、ひとことで言えば「主将の番号」だ。カルレス・プジョルが10年にわたってキャプテンマークとともに背負い、その手からセルヒオ・ブスケツへ、そしていまラ・マシア育ちの新星パウ・クバルシへと受け継がれている。

この番号が特別なのは、単に強い選手が着けてきたからではない。前任者が自ら「次はこの男だ」と指名して渡してきた——そんな継承のドラマが刻まれているからだ。だから着用者は驚くほど少ない。7番が同じ期間に13人も入れ替わったのに対し、5番はプジョルとブスケツの2人だけで21シーズンを占める。このページでは、クラブ公式の記録などで検証しながら、5番の系譜をたどる。

目次

そもそもバルサにとって「5番」とは?

サッカーの伝統では、背番号5はセンターバック(守備の中心)の番号とされてきた。ゴール前に立ちはだかり、最後尾から声で味方を動かす——だからこそ、5番はしばしばキャプテンの番号にもなる。

バルサでもその色は濃い。ただし面白いのは、純粋なCBだけの番号ではないことだ。プジョル(CB)からブスケツ(アンカー)へ、そしてクバルシ(CB)へ。ポジションこそ違えど、共通しているのは「チームの最後尾で全体を統率する者」という役割。つまりバルサの5番は、ポジションの番号ではなく「責任の番号」なのだ。

バルサ歴代5番 シーズン別一覧

※ ラ・リーガで固定背番号制が導入されたのは1995-96シーズンから。それ以前は試合ごとに1〜11番が割り振られる方式でした(詳しくは歴代7番の記事で解説)。

シーズン選手名国籍備考
1990年代ロナルド・クーマンオランダ一時的に5番を着用(代名詞は4番)
1990年代後半〜2002年頃アベラルド・フェルナンデススペインプジョル以前の5番の主。📊 着用年の細部は要確認
2002-03〜2013-14カルレス・プジョルスペイン12季で5番を着用。593試合・2004年から主将・18冠
2014-15〜2022-23セルヒオ・ブスケツスペインプジョルの指名で16番から5番へ。700試合超・33冠
2023-24〜2024-25イニゴ・マルティネススペインブスケツ退団後に着用(📊 詳細要確認)
2025-26〜現在パウ・クバルシスペイン2025年8月に継承。ラ・マシア育ちの新守護神

※背番号・記録はクラブ公式や各種データベースで確認(2026年7月時点)。固定番号制以前の着用者や一部の年は資料により記述が分かれるため、📊マークを付けています。

バルカ

この表を見て気づいたんだけど、5番って着用者がやたら少ないよね。長くバルサにいる選手ばっかりだ。7番なんて同じ期間に13人も入れ替わってるのに、5番はプジョルとブスケツの2人だけで20季以上埋まってる。この番号、そう簡単には手放されないんだな。

アベラルド:プジョル以前の5番

5
アベラルド・フェルナンデス
スペイン代表/センターバック
プジョルが受け継ぐ前の5番の主

プジョルが5番を手にする前、この番号の主だったのがアベラルド・フェルナンデス。スポルティング・ヒホン出身の屈強なCBで、1990年代のバルサ最終ラインを支えた。1990年代にはロナルド・クーマンも一時的に5番を着けているが、彼の代名詞はあくまで4番。5番を「守備の番号」として定着させたのは、アベラルドの功績が大きい。

カルレス・プジョル(2002-03〜2013-14):5番を魂にした男

5
カルレス・プジョル
スペイン代表/センターバック
593試合・2004年8月から主将・18の主要タイトル

バルサの5番を語ることは、カルレス・プジョルを語ることだ。ラ・マシア育ちの彼は12シーズンにわたって5番を背負い、公式戦593試合に出場。2004年8月から2014年の引退まで、10年間キャプテンを務め上げた。

獲得タイトルは18個——リーガ6回、チャンピオンズリーグ3回を含む。だが数字以上に記憶されているのは、あの闘志だ。ライオンのたてがみのような髪を振り乱し、体を投げ出してボールを止める。2009年のCL準決勝チェルシー戦でイニエスタが決めた瞬間、誰よりも激しく歓喜した姿。2010年W杯準決勝ドイツ戦の決勝ヘディング。「バルサの5番=魂」という等式を作ったのは、間違いなくこの男だった。

バルカ

プジョルの5番は、技術やスタッツじゃ測れない。「このチームは絶対に負けない」って思わせてくれる存在。カンプ・ノウの空気が変わるんだよ、彼がピッチにいると。

セルヒオ・ブスケツ(2014-15〜2022-23):指名された後継者

5
セルヒオ・ブスケツ
スペイン代表/アンカー(ピボーテ)
700試合超・33タイトル・2021年から主将

2014年、プジョルの引退とともに5番は空いた。そして2014年8月1日、この番号を継いだのがセルヒオ・ブスケツだ。それまで28番、16番と着けてきた彼にとって、これは特別な出来事だった。

なぜなら、プジョル自身が「ブスケツに継いでほしい」と指名したからだ。プジョルはSNSで「この番号が最高の手に渡ることに疑いはない」と綴り、ブスケツは「5番を着られることも、プジョルが自分にふさわしいと考えてくれたことも名誉だ」と応えた。ポジションはCBではなくアンカーだが、最後尾でチームを統率するという5番の本質を、彼は完璧に受け継いでいた。

その後の実績は圧巻だ。バルサでの通算700試合超、獲得タイトルは33個——リーガ9回、コパ・デル・レイ7回、チャンピオンズリーグ3回を含む。そして2021年8月、メッシのPSG移籍を受けてクラブキャプテンに就任。プジョルから受け取ったのは番号だけでなく、主将としての責任そのものだった。

パウ・クバルシ(2025-26〜):ラ・マシアの新守護神

5
パウ・クバルシ
スペイン代表/センターバック
2025年8月に5番を継承。ラ・マシア育ち

ブスケツが2023年に退団した後、5番はイニゴ・マルティネスが着用。そして2025年8月、彼の退団を受けて、この歴史的な番号はパウ・クバルシの背中へ渡った。

当時18歳。ラ・マシアで育ったカタルーニャ出身のセンターバックが、プジョルとブスケツの番号を継ぐ——これほど象徴的な継承もない。冷静な読みと足元の技術を兼ね備えた新世代の守備者が、5番の新しい章を書き始めている。

バルカ

プジョル(ラ・マシアのCB)→ブスケツ(ラ・マシアのアンカー)→クバルシ(ラ・マシアのCB)。この番号、完全に「自分たちで育てた守備の柱」の指定席になってるよね。クバルシがどんな5番になるか、これから10年が楽しみでしかない。

📊 分析:バルサの5番はどんな番号か

ポジションの傾向:守備の統率者に一貫

タイプ該当選手
センターバックアベラルド、プジョル、イニゴ・マルティネス、クバルシ
アンカー(守備的MF)セルヒオ・ブスケツ
(一時的な着用)ロナルド・クーマン

傾向は明確だ。5番はほぼ例外なく守備の選手。しかも「守るだけ」ではなく、最後尾から全体を動かす統率者が選ばれてきた。7番が攻撃なら何でもありの番号、6番が中盤の頭脳の番号だとすれば、5番は「背中でチームを引っ張る者」の番号だ。

最大の特徴:着用者が圧倒的に少ない

5番を他の番号と並べて眺めると、ある異常さが浮かび上がる。着用者の少なさだ。

番号固定番号制以降の着用者数象徴する選手と着用季数
5番約5人プジョル12季+ブスケツ9季=2人で21季
6番約10人シャビ15季(ただし前後の入れ替わりは多い)
7番13人最長でもフィーゴの5季

固定背番号制が始まった1995-96から現在までの約31シーズンのうち、プジョルとブスケツのわずか2人で21シーズン——およそ3分の2を占めている。同じ期間に7番は13人が入れ替わったことを思えば、その差は歴然だ。

つまり5番は、「長くクラブに居続けた者だけが着ける番号」。新加入選手にポンと渡される番号ではなく、クラブの中で信頼を積み上げた者が、前任者から手渡される。この番号の安定感そのものが、バルサにおける5番の意味を物語っている。

成功と失敗:5番の通信簿

評価選手理由
◎ 伝説カルレス・プジョル593試合・10年間主将・18冠。5番を「魂」にした
◎ 伝説セルヒオ・ブスケツ700試合超・33冠。指名を受けて継ぎ、主将まで務め上げた
○ 礎アベラルド5番を「守備の番号」として定着させた
◇ 現在進行形パウ・クバルシ18歳で継承。これからの10年が楽しみ

注目すべきは、この番号に「失敗」がほとんどないことだ。そしてそれは、着用者の少なさと表裏一体だろう。7番が高額補強の墓場になりがちだったのとは対照的に、5番はふさわしい者にしか渡らない番号として運用されてきた。プジョル→ブスケツの指名継承がその象徴だ。番号を「託す」文化があるからこそ着用者が絞られ、着用者が絞られるからこそ失敗が生まれない——そういう好循環がこの番号にはある。

バルカ

7番は「世界中から集めたスターの番号」、6番は「自分たちで育てた頭脳の番号」、そして5番は「魂を託す番号」。だから5番だけ、着る人がなかなか変わらない。バルサの背番号にはそれぞれ性格があって、並べてみると本当に面白いよ。

歴代のキャプテンについてもっと知りたい人は、こちらの記事もどうぞ。

❓ よくある質問

Q. 現在のバルサの5番は誰?

A. パウ・クバルシ(2025年8月〜)。ラ・マシア育ちのセンターバックで、イニゴ・マルティネスの退団を受けて継承した。プジョル、ブスケツに続く「守備の柱」として期待されている。

Q. 5番と3番・4番はどう違う?

A. いずれも守備〜中盤の番号だが、バルサでは3番=ピケに代表されるCBの番号4番=グアルディオラ〜ラキティッチのピボーテ/中盤の番号5番=プジョル〜ブスケツの「統率者・主将」の番号という色分けが感じられる。

Q. なぜブスケツが5番を継いだ?CBじゃないのに

A. プジョル本人が指名したからだ。ポジションはCBとアンカーで異なるが、「最後尾でチームを統率する」という5番の本質を受け継げる選手として、プジョルはブスケツを選んだ。実際、ブスケツはその7年後にクラブキャプテンにも就任している。

あわせて読みたい

ほかの番号の物語もどうぞ。

5番の選手たちがどんな布陣で戦ってきたかは、フォーメーション図鑑で振り返れる。

アベラルドが礎を築き、プジョルが魂を込め、ブスケツが受け継ぎ、いまクバルシが背負う。バルサの5番は、これからも「背中でチームを引っ張る者」の証であり続けるだろう。

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