「バロンドール」という言葉を聞いたことはありますか?毎年秋、サッカー界が最も注目する個人賞として世界中のメディアで話題になります。フランス語で「黄金の球」を意味するこの賞は1956年から続く伝統を持ち、メッシやクリスティアーノ・ロナウドが何度も名を刻んできました。
この記事では、バロンドールの概要・歴史・選考基準から1956年以降の歴代受賞者一覧、国別・クラブ別ランキングまで徹底解説します。FCバルセロナとの深い関わりにも注目です。
バロンドールとは
バロンドール(Ballon d’Or)は、フランスのサッカー専門誌『France Football』が主催する世界年間最優秀サッカー選手賞です。毎年1回、その年に最も優れたパフォーマンスを見せた選手に授与されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | France Football(フランスのサッカー専門誌) |
| 創設 | 1956年 |
| 名称の意味 | フランス語で「黄金の球」 |
| 対象 | 世界中のプロサッカー選手 |
| 発表時期 | 毎年10〜11月頃 |
| 最多受賞 | リオネル・メッシ(8回) |
バロンドールの歴史
1956年、France Footballの編集長ガブリエル・アノが創設。当初はヨーロッパのクラブに所属する選手のみが対象でしたが、1995年以降は世界中の選手に対象が拡大されました。
2010〜2015年はFIFAとの共催による「FIFA バロンドール」として実施されましたが、2016年にFrance Footballが独立した形で復活。2022年には選考基準が改定され、よりパフォーマンス重視の評価体系となっています。
選考基準(2022年改定版)
2022年の改定以降、バロンドールの選考は以下の3つの基準に基づいて行われています。
1.個人のパフォーマンスと決定力
ゴール数・アシスト数などの数字だけでなく、ビッグマッチでの影響力や試合を決定づける存在感が重視されます。
2.チームの成果(タイトル・成績)
リーグ優勝・チャンピオンズリーグ・ワールドカップなど主要タイトルの獲得が大きく評価されます。
3.人格・フェアプレー
スポーツマンシップや品位、反スポーツ的行為の有無など、選手の倫理的な振る舞いも評価の対象です。
選考は世界各国のサッカー専門ジャーナリストによる投票で行われ、1位・2位・3位に点数を割り振って集計されます。
バロンドール以外の副賞
| 賞名 | 対象 |
|---|---|
| バロンドール・フェミニン | 世界年間最優秀女性選手 |
| ヤシン賞 | 世界年間最優秀GK(1994年創設) |
| コパ賞 | 21歳以下の最優秀若手選手 |
歴代受賞者一覧(1956〜2025年)
1956年の第1回から2025年まで、全受賞者を一覧にまとめました。★はバルセロナ在籍時の受賞を示します。
| 年度 | 受賞者 | 国籍 | 所属クラブ |
|---|---|---|---|
| 1956 | スタンリー・マシューズ | イングランド | ブラックプール |
| 1957 | アルフレッド・ディ・ステファノ | スペイン | レアル・マドリード |
| 1958 | レイモン・コパ | フランス | レアル・マドリード |
| 1959 | アルフレッド・ディ・ステファノ | スペイン | レアル・マドリード |
| 1960 | ルイス・スアレス ★ | スペイン | バルセロナ |
| 1961 | オマル・シヴォリ | イタリア | ユヴェントス |
| 1962 | ヨゼフ・マソプスト | チェコスロバキア | ドゥクラ・プラハ |
| 1963 | レフ・ヤシン | ソ連 | ディナモ・モスクワ |
| 1964 | デニス・ロー | スコットランド | マンチェスター・U |
| 1965 | エウゼビオ | ポルトガル | ベンフィカ |
| 1966 | ボビー・チャールトン | イングランド | マンチェスター・U |
| 1967 | フロリアン・アルベルト | ハンガリー | フェレンツヴァーロシュ |
| 1968 | ジョージ・ベスト | 北アイルランド | マンチェスター・U |
| 1969 | ジャンニ・リベラ | イタリア | ACミラン |
| 1970 | ゲルト・ミュラー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1971 | ヨハン・クライフ | オランダ | アヤックス |
| 1972 | フランツ・ベッケンバウアー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1973 | ヨハン・クライフ ★ | オランダ | バルセロナ |
| 1974 | ヨハン・クライフ ★ | オランダ | バルセロナ |
| 1975 | オレグ・ブロヒン | ソ連 | ディナモ・キエフ |
| 1976 | フランツ・ベッケンバウアー | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1977 | アラン・シモンセン | デンマーク | ボルシアMG |
| 1978 | ケビン・キーガン | イングランド | ハンブルガーSV |
| 1979 | ケビン・キーガン | イングランド | ハンブルガーSV |
| 1980 | カール=ハインツ・ルンメニゲ | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1981 | カール=ハインツ・ルンメニゲ | 西ドイツ | バイエルン・ミュンヘン |
| 1982 | パオロ・ロッシ | イタリア | ユヴェントス |
| 1983 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1984 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1985 | ミシェル・プラティニ | フランス | ユヴェントス |
| 1986 | イゴール・ベラノフ | ソ連 | ディナモ・キエフ |
| 1987 | ルート・フリット | オランダ | ACミラン |
| 1988 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1989 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1990 | ローター・マテウス | 西ドイツ | インテル |
| 1991 | ジャン=ピエール・パパン | フランス | マルセイユ |
| 1992 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | ACミラン |
| 1993 | ロベルト・バッジョ | イタリア | ユヴェントス |
| 1994 | フリスト・ストイチコフ ★ | ブルガリア | バルセロナ |
| 1995 | ジョージ・ウェア | リベリア | ACミラン |
| 1996 | マティアス・ザマー | ドイツ | ボルシア・ドルトムント |
| 1997 | ロナウド | ブラジル | インテル |
| 1998 | ジネディーヌ・ジダン | フランス | ユヴェントス |
| 1999 | リバウド ★ | ブラジル | バルセロナ |
| 2000 | ジネディーヌ・ジダン | フランス | レアル・マドリード |
| 2001 | マイケル・オーウェン | イングランド | リバプール |
| 2002 | ロナウド | ブラジル | レアル・マドリード |
| 2003 | パベル・ネドヴェド | チェコ | ユヴェントス |
| 2004 | アンドリー・シェフチェンコ | ウクライナ | ACミラン |
| 2005 | ロナウジーニョ ★ | ブラジル | バルセロナ |
| 2006 | ファビオ・カンナヴァーロ | イタリア | レアル・マドリード |
| 2007 | カカー | ブラジル | ACミラン |
| 2008 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | マンチェスター・U |
| 2009 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2010 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2011 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2012 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2013 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2014 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2015 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2016 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2017 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | レアル・マドリード |
| 2018 | ルカ・モドリッチ | クロアチア | レアル・マドリード |
| 2019 | リオネル・メッシ ★ | アルゼンチン | バルセロナ |
| 2020 | 授賞なし(新型コロナウイルスの影響) | ||
| 2021 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | パリSG |
| 2022 | カリム・ベンゼマ | フランス | レアル・マドリード |
| 2023 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | インテル・マイアミ |
| 2024 | ロドリ | スペイン | マンチェスター・シティ |
| 2025 | ウスマン・デンベレ | フランス | パリSG |
※2010〜2015年はFIFAとの共催による「FIFA バロンドール」として実施。★はバルセロナ在籍時の受賞。
FCバルセロナとバロンドール
FCバルセロナは、クラブ別バロンドール受賞数で歴代1位(12回)を誇ります。クライフ・ストイチコフ・リバウド・ロナウジーニョ・メッシと、各時代を代表するスーパースターがバルサ在籍中に世界一を認められてきました。
メッシが神すぎるんですけどね(笑)
| 年度 | 受賞者 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1960 | ルイス・スアレス | スペイン | スペイン人初のバロンドール |
| 1973 | ヨハン・クライフ | オランダ | バルサ移籍後に連続受賞 |
| 1974 | ヨハン・クライフ | オランダ | 通算3回目・バルサで2回目 |
| 1994 | フリスト・ストイチコフ | ブルガリア | ブルガリア人唯一の受賞 |
| 1999 | リバウド | ブラジル | CLベスト4の年 |
| 2005 | ロナウジーニョ | ブラジル | 圧倒的得票で受賞 |
| 2009 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 初受賞。トレブル達成の年 |
| 2010 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 2年連続 |
| 2011 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 3年連続 |
| 2012 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 史上初の4年連続 |
| 2015 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | トレブル達成の年 |
| 2019 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | リーガ最多得点の年 |
メッシの8回受賞という前人未到の記録
リオネル・メッシは歴代最多の8回バロンドールを受賞しています。そのうち6回がバルセロナ在籍中(2009・2010・2011・2012・2015・2019年)の受賞です。
特筆すべきは2009〜2012年の4年連続受賞。2009年はバルサがリーガ・CL・コパ・デル・レイの三冠(トレブル)を達成した年で、メッシはCLでも得点王を獲得するなど圧倒的な存在感を示しました。2010・2011・2012年も連続受賞し、史上初の4年連続という金字塔を打ち立てています。
「次にバルサからバロンドール受賞者が現れるとしたら、誰だろう?」
そんな期待を胸に抱きながら観るラ・リーガは格別です。メッシの後継者として注目されるラミン・ヤマル(18歳)はすでに各メディアでバロンドール最有力候補として名前が挙がり始めています。クライフ・ロナウジーニョ・メッシが魅せてきた”バルサの10番”の系譜が、今まさに更新されようとしています。
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受賞回数ランキング
| 順位 | 選手名 | 国籍 | 回数 | 主な受賞年 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | リオネル・メッシ | アルゼンチン | 8回 | 2009〜12、2015、2019、2021、2023 |
| 2 | クリスティアーノ・ロナウド | ポルトガル | 5回 | 2008、2013、2014、2016、2017 |
| 3 | ミシェル・プラティニ | フランス | 3回 | 1983、1984、1985 |
| 3 | ヨハン・クライフ | オランダ | 3回 | 1971、1973、1974 |
| 3 | マルコ・ファン・バステン | オランダ | 3回 | 1988、1989、1992 |
| 6 | アルフレッド・ディ・ステファノ | スペイン | 2回 | 1957、1959 |
| 6 | フランツ・ベッケンバウアー | 西ドイツ | 2回 | 1972、1976 |
| 6 | ジネディーヌ・ジダン | フランス | 2回 | 1998、2000 |
| 6 | ケビン・キーガン | イングランド | 2回 | 1978、1979 |
| 6 | カール=ハインツ・ルンメニゲ | 西ドイツ | 2回 | 1980、1981 |
| 6 | ロナウド(ブラジル) | ブラジル | 2回 | 1997、2002 |
国別受賞回数ランキング
| 順位 | 国籍 | 回数 | 主な受賞者 |
|---|---|---|---|
| 1 | アルゼンチン | 8回 | リオネル・メッシ(8) |
| 2 | フランス | 7回 | プラティニ(3)、ジダン(2)、パパン、ベンゼマ |
| 2 | ドイツ | 7回 | ベッケンバウアー(2)、ルンメニゲ(2)、ミュラー、マテウス、ザマー |
| 2 | オランダ | 7回 | クライフ(3)、ファン・バステン(3)、フリット |
| 2 | ポルトガル | 7回 | C・ロナウド(5)、エウゼビオ、フィーゴ |
| 6 | ブラジル | 5回 | ロナウド(2)、リバウド、ロナウジーニョ、カカー |
| 6 | イタリア | 5回 | リベラ、バッジョ、ロッシ、シヴォリ、カンナヴァーロ |
| 6 | イングランド | 5回 | マシューズ、チャールトン、ベスト、キーガン(2)、オーウェン |
| 9 | スペイン | 4回 | ディ・ステファノ(2)、L・スアレス、ロドリ |
フランス・ドイツと歴史ある国の選手が獲得してきたバロンドールの回数をメッシ1人で上回ることなんて…(苦笑)
クラブ別受賞回数ランキング
所属クラブ別に集計すると、バルセロナが歴代1位。クライフ・ストイチコフ・リバウド・ロナウジーニョ・メッシと5人の選手が、バルサ在籍中に世界最高の称号を手にしています。
| 順位 | クラブ名 | 回数 | 主な受賞者 |
|---|---|---|---|
| 1 | FCバルセロナ | 12回 | メッシ(6)、クライフ(2)、ストイチコフ、リバウド、ロナウジーニョ、L・スアレス |
| 2 | レアル・マドリード | 9回 | ディ・ステファノ(2)、C・ロナウド(3)、モドリッチ、ベンゼマ ほか |
| 3 | ユヴェントス | 8回 | プラティニ(3)、バッジョ、ネドヴェド、ロッシ ほか |
| 3 | ACミラン | 8回 | ファン・バステン(3)、フリット、ウェア、カカー ほか |
| 5 | バイエルン・ミュンヘン | 5回 | ベッケンバウアー(2)、ルンメニゲ(2)、ミュラー |
| 6 | マンチェスター・U | 4回 | ロー、チャールトン、ベスト、C・ロナウド |
※受賞時の所属クラブで集計。選手のキャリア全体の受賞数とは異なります。
まとめ
- バロンドールはFrance Footballが主催する世界年間最優秀選手賞(1956年〜)
- 選考基準は①個人パフォーマンス②チームタイトル③フェアプレーの3軸
- 歴代最多受賞はメッシの8回、次いでC・ロナウドの5回
- FCバルセロナはクラブ別受賞数歴代1位(12回)
- 2024年はロドリ(マンC)、2025年はデンベレ(PSG)が受賞


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