「ヤマルが背負う“10番”と、開幕まで残り1ヶ月──新時代のバルサが動き出す」

2025年7月——。
FCバルセロナにとって、また一つ歴史のページがめくられた。

クラブの象徴とも言える“背番号10”を、まだ18歳のラミン・ヤマルが継承。クライフ、ロナウジーニョ、メッシと続いた伝統ある番号が、いよいよ次世代のスターへと受け継がれる瞬間だ。そして、それを祝うかのように2025-26シーズンの開幕も目前に迫っている。

名実ともに“バルサの顔”となる新10番ヤマル。
そして、新監督フリックのもと“再建から進化”へと舵を切るチーム。
その両者が交わる今、カンプ・ノウ(※現在はエスタディ・オリンピック)では確かに“新しい時代の風”が吹き始めている──。

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/news/4314040/10-mural-for-lamine-yamal-in-rocafonda
目次

ついに決定!ヤマルが背負う“バルサの10番”

10番はバルサの象徴──その重みと歴史

FCバルセロナにおいて「10番」とは、単なる番号ではない。
それはクラブの“顔”であり、“哲学”であり、“夢”そのものだ。

これまで10番を背負ってきた選手たちは、どれもクラブの歴史を形づくってきた偉大な存在ばかり。

ヨハン・クライフ:選手としてだけでなく、後の“バルサの哲学”を築いた偉人。
リバウド:左足の魔術師。圧巻のオーバーヘッドでのハットトリックは今も語り継がれる。
ロナウジーニョ:笑顔とファンタジーで“暗黒期”のバルサを蘇らせた救世主。
リオネル・メッシ:クラブ史上最多得点。サッカーの歴史を塗り替えた「生ける伝説」。

彼らが10番を背負ったのは、単にスキルがあるからではなく、“ピッチ内外でバルサを象徴する存在”だったから

そんな特別な番号を、18歳のラミン・ヤマルが引き継ぐという事実──
それは、クラブが彼に「未来の象徴」という最大級の期待と信頼を寄せていることの証明だ。

ヤマルが10番を背負う理由とは?

2025年7月、バルサの10番は、ラミン・ヤマルという18歳の少年に託された。
なぜ彼なのか? なぜ今なのか? そこにはクラブと指揮官の明確な意図がある。

まず、プレースタイルが“バルサの遺伝子”に直結している点。
ヤマルは左利きで、右サイドからカットインしてゲームを決定づけるタイプの選手。
この特徴は、メッシやロナウジーニョといった歴代の10番たちと非常に近い。

さらに、彼の武器は「テクニック」や「ドリブル」だけではない。

試合を読む力
味方を活かすビジョン
大舞台で怯まないメンタル

すでに“特別な何か”を持つ選手であることを、昨季のパフォーマンスで証明している。

そして、バルサがこのタイミングで10番を託した背景には、クラブの再建過程における新しい象徴の必要性がある。
メッシの後を継いだアンス・ファティは、大きな期待を背負って10番を受け継いだ。だが度重なる怪我もあり、その期待に応えるには難しい環境だった。
そして今、バルサは新たにクラブの顔となる存在を見出した──それがラミン・ヤマルだ。

これは単なるエースナンバーの継承ではない。
クラブが「この子がバルサの新しい顔になる」と公言したようなもの。

プレッシャーも大きいが、それを背負えるだけの才能と人格がヤマルにはある
まさに“選ばれし者”と言えるだろう。

周囲の期待とプレッシャー

まだ18歳。高校を卒業するかしないかという年齢で、“クラブの顔”を託されたことはファティのあとだけにとても勇気があると思った。(正直成功ではなかったし)
しかし、その実力とメンタルの成熟度は、「年齢の枠では測れない」というのが多くの識者の共通見解だ。

元10番のロナウジーニョは「彼はすでに並外れた才能を持っている」と太鼓判を押し、
シャビ元監督も「技術・戦術理解・勇気、すべてにおいて突出している」と語っていた。

だが一方で、クラブOBやファンの中には「まだ早すぎるのではないか?」という声も根強い。
なぜなら──この背番号を背負った瞬間から、彼は“希望”と同時に“責任”も背負うことになるからだ。

失敗が許されない空気、期待通りにいかないと「10番にはふさわしくない」という批判、
それは少年にとってあまりにも重い“言葉の重圧”になりかねない。
若いからこそ自由に伸び伸びプレーさせるからこそハイパフォーマンスを発揮する選手は多いからこそ本当に心配。

だからこそ、クラブとしても周囲としても、“急成長”ではなく“長い目で見た育成”という姿勢が求められる。

いよいよ開幕まで1ヶ月──新体制バルサの現在地

今季はプレシーズンが超重要

新監督ハンジ・フリックが掲げる最大のテーマ
それが「プレッシング強度の再構築」と「フィジカルの再強化」だ。
つまり、これまでのように“戦術の上書き”ではなく、「身体作り」からの再出発を図っている点が大きい。

そのため、今季のプレシーズンは単なる調整期間ではなく、チームの骨格を作る基礎工事のようなもの。
特に前線と中盤において、どこまで「高強度の守備」が再現できるかが試されている。

さらに、主力と若手の序列を見極める点でもこの時期は重要で、
試合内容よりも選手の態度・反応・フィット度をフリックは重視しているとも言われる。

短い準備期間でどこまで浸透できるか──
この“7月の成果”が、8月のスタートダッシュを大きく左右することになるだろう。

主力のコンディションと怪我人の復帰状況

シーズン序盤を占ううえで、注目されるのが“怪我人の復帰状況”だ。

選手名状態備考
ジェラール・マルティン左手の指骨折7月下旬まで離脱見込み
ヘクター・フォルト鼻の手術経過観察中
マーク・ベルナル
テア・シュテーゲン
左膝前十字靭帯断裂
背中の違和感?
長期離脱中
手術するかも…

フィジカル面での調整と、メディカルチームとの連携が、今季前半の命運を分けるかもしれない。

開幕戦の相手と注目ポイント

2025年8月に予定されているラ・リーガ開幕戦の相手は、
おなじみ「RCDマジョルカ」。

今季のバルサは、Spotifyカンプ・ノウ改修の影響もあり開幕からアウェイ戦スタートとなるだけに、滑り出しが非常に重要になる。
では、このマジョルカというクラブと、バルセロナはどれほどの“相性”を持っているのか?

開幕戦におけるバルサの成績と注目ポイント

過去10年のラ・リーガ開幕戦成績:7勝2分1敗(勝率70%)
開幕直後から主力メンバーが揃う今季は特に好機
指揮官ハンジ・フリック体制2年目の“戦術定着度”にも注目
今回の相手マジョルカとは、開幕戦での直接対決は比較的珍しいが、相性は上々

さらに、今季から第3GKに“降格”したとされるテア・シュテーゲンの起用があるか、
バルサから放出されたパブロ・トーレ(今季マジョルカ所属予定)が古巣相手にピッチに立つかどうか──も、静かな注目ポイントになりそうだ。

バルサ vs マジョルカの通算対戦成績

集計バルセロナ引き分けマジョルカ
通算(公式戦)28勝4分6敗
直近20試合17勝2分1敗

・本拠地・アウェイともに安定した勝率を誇り、直近5試合では4勝1分と無敗を継続中
・過去38試合でバルサが約74%の勝率を記録しており、マジョルカとは非常に“相性が良い”相手といえる
・特に、2000年代以降は攻撃陣の爆発やポゼッション支配で圧倒する展開が多く、戦術面でも差が出やすいカード

勝率74%とはいえアウェーですし油断は禁物
だけど昨年のようなゴールラッシュを期待せずにはいられないですよね

まとめ:新たな“10番”とともに動き出す、進化のバルサ

バルセロナというクラブにとって、背番号10はただの数字ではない。
それは“希望”であり“責任”であり、クラブの哲学を体現する者にのみ与えられる勲章だ。

そんな番号を、わずか18歳のラミン・ヤマルが背負うことになった──
そのニュースは、単なる背番号変更ではなく、「新時代の幕開け」を意味している。

一方で、チームはフリック監督のもと、“再建”から“進化”へのフェーズに突入。
プレッシーズンでのフィジカル強化や、若手との競争激化、主力の復帰状況など、
あらゆる要素が絡み合う中で、いよいよ開幕までのカウントダウンが始まった。

「10番」という象徴と、「未来」という時間軸が交差する2025年7月。
これは、単なる1シーズンのスタートではなく──
**「バルサの未来を形作る、決定的な1ヶ月」**の始まりなのかもしれない。

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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