ついに2025/26シーズンのチャンピオンズリーグが開幕します。バルセロナの初戦の相手は、プレミアリーグで存在感を強めているニューカッスル・ユナイテッド。決してCL常連ではないものの、ホーム「セント・ジェームズ・パーク」の圧倒的な熱量とフィジカルの強さは欧州屈指。バルサにとっても決して油断できない相手です。
一方で、バルセロナは直近のリーグ戦で6得点を叩き出すなど絶好調。攻撃力は健在ですが、主力に負傷者を抱える点は不安材料でもあります。
果たして「守備と速攻」で挑むニューカッスルか、「ポゼッションと攻撃力」で押し切るバルサか──開幕戦から目が離せない一戦となりそうです。
試合概要
- キックオフ時間:2025年9月18日(木)21:00 UTC(現地時間)
2025年9月19日(金)午前4:00(日本時間) - 会 場:セント・ジェームズ・パーク(アウェー)
- 大会名:チャンピオンズリーグ開幕戦
- 放送・配信情報:(WOWOW)
対戦相手の現状と過去の成績
ニューカッスル・ユナイテッドは、今シーズン(2025/26)のプレミアリーグで開幕から4試合を終えて3得点・3失点・勝ち点510位(1勝2分1敗)と、まぁまぁなスタートを切っています。ここまでの。守備面では一定の安定感を見せているものの、攻撃力が課題となっており、得点力不足が順位に直結しています。
一方で、過去数シーズンを振り返ると、ニューカッスルは確実に力をつけてきたクラブです。2022-23シーズンにプレミアリーグ4位で21年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得。翌2023-24シーズンは7位でCLはグループステージ敗退に終わったものの、国内では存在感を示しました。さらに2024-25シーズンは5位と安定して上位を維持しており、プレミアの強豪の一角に食い込んでいます。
CLでの実績に目を向けると、ニューカッスルは決して「常連」ではありません。これまでの出場はわずか数回で、2002-03シーズンはセカンドグループステージ敗退、2003-04は予選敗退。そして2023-24シーズンはグループステージ敗退と、欧州の舞台ではまだ目立った成果を挙げられていません。
つまり、国内リーグでは確実に地力をつけてきた一方で、欧州の舞台では経験不足が否めないのがニューカッスルの現状です。とはいえ、プレミア特有のフィジカルとハイテンポなサッカーは健在で、バルサにとっても決して侮れない相手となるでしょう。
注目選手と要警戒ポイント
攻撃のキーマン
・ジェイコブ・ラムジー(MF):中盤から攻守をつなぐ新戦力。セカンドラインからの飛び出しに要注意。
・アントニー・エランガ(FW):スピードと突破力を武器に、サイドからチャンスを生み出す。
守備の要
・キーラン・トリッピアー(DF):経験豊富な右SB。守備はもちろん、セットプレーのキック精度も脅威。
・スヴェン・ボトマン&ファビアン・シェア(DF):空中戦とフィジカルで相手FWを抑えるセンターバックコンビ。
・ニック・ポープ(GK / 主将):守護神かつキャプテン。的確なコーチングとセーブ力で最終ラインを支える。
バルサとの過去対戦成績
両クラブの公式戦での対戦は、これまでわずか4試合のみ。
通算成績は バルセロナが3勝、ニューカッスルが1勝、引き分けはなし となっており、数字だけを見ればバルサが優位に立っています。
対戦はすべてチャンピオンズリーグ(グループステージまたはセカンドグループステージ)で行われました。特に1997年の初対戦では、ホームのセント・ジェームズ・パークでニューカッスルが3-2と勝利を収め、強烈なインパクトを残しました。しかしその後は、バルサが3連勝を飾り、クラブの格の差を示す結果となっています。
ただ、ニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パークは、熱狂的なファンの後押しで「難攻不落」とも称されるスタジアム。バルサにとっても決して油断できない舞台となるでしょう。
対戦成績
年 | 試合 | 結果 |
---|---|---|
1997年9月 | セント・ジェームズ・パーク (UCL グループステージ) | ニューカッスル 3-2 バルセロナ(ニューカッスル勝利) |
1997年11月 | カンプノウ | バルセロナ 1-0 ニューカッスル(バルサ勝利) |
2002年12月 | カンプノウ | バルセロナ 3-1 ニューカッスル(バルサ勝利) |
2003年3月 | セント・ジェームズ・パーク | ニューカッスル 0-2 バルセロナ(バルサ勝利) |
試合の見どころ
難攻不落の「セント・ジェームズ・パーク」
ニューカッスルの本拠地は、歴史的にホームでの強さを誇るスタジアム。過去31回のチャンピオンズカップでは、わずか3敗しかしていないという驚異的な数字を残しています。バルサにとっても、決して油断できない難所です。
チーム再編中のニューカッスル
今夏にストライカーのイサクを失いましたが、新加入のニック・ウォルテマートやアントニー・エランガらが台頭。攻撃面は依然として流動的で、まとまりを取り戻しつつある状況です。セットプレーやカウンターを軸に、虎視眈々とバルサの隙を狙ってきます。
絶好調のバルセロナ
直近のリーグ戦ではバレンシア相手に6-0の大勝を収めるなど、攻撃力は破壊的。ポゼッションを握り、両サイドのスピードで相手を崩す形が健在です。ただし、守備では不用意なカウンター対応が課題となっており、ニューカッスルの狙いどころと重なる部分があり注意が必要。
バルサの不安要素
ヤマル、ガビ、バルデら主力が負傷や出場不確定である点は大きな懸念。戦力面でのやり繰りが、試合展開を左右する可能性があります。
戦術的な対比
- ニューカッスル:守備を固めて速攻やセットプレーから得点を狙う。
- バルセロナ:ボール保持を基盤に、多彩なパスワークと幅広い攻撃でゴールを目指す。
真逆の戦術スタイルがぶつかる一戦となり、「守備と速攻」vs「ポゼッションと攻撃力」という構図が、この試合の最大の見どころです。
まとめ
ニューカッスルは決してCL常連ではないものの、プレミアで確実に存在感を増してきており、ホーム「セント・ジェームズ・パーク」では強烈なアドバンテージを持っています。イサクを失った今季は再編期にありますが、新戦力の台頭と守備の堅さは侮れません。
一方のバルセロナは、直近のリーグ戦で圧倒的な攻撃力を見せつけるなど絶好調。ただし、ヤマル・バルデ・ガビといった主力の不在は不安材料でもあります。
この試合は「守備と速攻を武器にするニューカッスル」 vs 「ポゼッションと攻撃力で圧倒するバルセロナ」という明確なスタイルのぶつかり合い。どちらが自分たちの強みを出し切れるかが勝敗を分けるでしょう。
バルサにとっては、アウェイの地で難敵相手にいかに主導権を握り、隙を与えず勝ち点3を持ち帰れるかが最大のポイントとなります。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
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