FCバルセロナの象徴「Spotifyカンプ・ノウ」が、いよいよ新たな姿へと生まれ変わろうとしています。
ではなく、いつになったら始まるんだろうとなっていますね。
ただこれはクラブ史上最大規模の改修プロジェクト「Espai Barça」は、単なるスタジアム再建ではなく、
“クラブ経営の再生”と“街づくり”を同時に進める壮大な挑戦です。
その道のりは決して順風満帆ではありません。
設計上の問題や行政手続きの遅れなど、複数の課題が重なり、当初の予定から大きく後ろ倒しに。
それでもクラブは、より安全で持続可能な未来を見据えて一歩ずつ前進を続けています。
本記事では、カンプ・ノウ再建プロジェクトの概要、現在の進捗、そして完成後にもたらされる収益と象徴的価値について整理します。
「早く見たい」という期待と「確実に仕上げてほしい」という願いが交錯する、
バルサ再出発のいまを一緒に見ていきましょう。
Spotifyカンプノウ再建プロジェクトの概要
Spotifyカンプ・ノウの再建プロジェクトは、FCバルセロナが進めるクラブ史上最大規模の改修・拡張計画「Espai Barça」の中核をなす取り組みです。
老朽化したカンプ・ノウを世界最高峰のスタジアムへ再生することを目的に、2022年から工事が始まりました。
この[Espai Barça]という計画では、新しい屋内アリーナ(パラウ・ブラウグラナ)やショッピングエリアなど、
地域全体を巻き込む複合施設開発が進行中です。日本だと北海道日本ハムの本拠地エスコンフィールド北海道やV・ファーレン長崎のホームスタジアムの長崎スタジアムシティがとても似ているのかと思います。
とにかくスタジアムだけの収益ではなく色々なものを絡めてしっかり稼ぎたいみたいですね。
しかし、調達資金はゴールドマン・サックスやJPモルガンなど複数の国際投資家からで総額14億5,000万ユーロ(約2,166億円)になる予想。先日の記事でもお伝えしたようにFCバルセロナは昨年の収支から9,000万ユーロ返済したとありましたがこれを継続したとしても15年はかかる見通し。それ以外にも4億6,900万ユーロが残っているから合計20年は返済し続けることになりそうです。

現在の進捗状況(2025年10月時点)
Spotifyカンプ・ノウの改修工事は、当初の予定より大幅に遅れが発生しています。
スタジアムの全面リニューアルおよび10万5,000人収容での再オープンは2026年夏以降にずれ込む見通しです。
現在も行政手続きの承認が下りておらず、安全性や避難経路の確保などが未解決のため、
9月に予定されていた第4節バレンシア戦での「部分開放デビュー」も実現しませんでした。
現時点では、メインスタンドなど一部の完成ゾーンを段階的に開放する方向で調整が進んでおり、
最大で3万人〜6万人程度の収容での試合開催が検討されています。
しかし、依然として正式な使用許可が得られておらず、クラブは代替会場として昔のミニスタジアムの「エスタディ・ヨハン・クライフ」とオリンピックスタジアムの「エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス」を活用しています。
改修工事の遅延はUEFAもチャンピオンズリーグの開催会場に関して状況を注視しており、
工事完了証明書(CFO)の提出遅れが最大のボトルネックとなっています。
まとめると、2025年10月現在、カンプ・ノウの完全再開にはまだ数ヶ月〜1年程度の時間が必要とみられます。
これなら別の場所に位置から作った方が早かったんじゃないかと思っちゃいますね笑
新カンプノウがもたらす収益と象徴性
Spotifyカンプ・ノウの再建は、単なるスタジアム改修ではなく、
クラブ財政と地域社会の両方を変革するプロジェクトとして進められています。
完成後は、収益面・環境面・文化的側面のすべてにおいて“持続可能なモデル”を体現することが期待されています。
収益面のインパクト
改修後のSpotifyカンプ・ノウでは、年間約2億4700万ユーロ(約374億円)の収益を見込み、
完全稼働時には3億5000万ユーロ(約530億円)規模に達する可能性もあります。
これは旧スタジアム時代と比べておよそ1.5倍以上の収益拡大を意味します。
また、現時点で試合を行っているエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでは収容人数が限られており、
試合ごとに約250万ユーロの機会損失が発生しています。
新スタジアムではこれが一気に回復し、試合日収入のV字回復が期待されています。
さらに、国際的なイベントやコンサートの開催にも対応できる設計となっており、
今後は「年間を通して稼ぐスタジアム」としての役割を担います。
ただ、収益増は最高ですが利益が何%ぐらい残るのかは気になるところですね
まとめ
早く新しいSpotifyカンプ・ノウでの試合が見たい──
これは世界中のクレ(バルサファン)が共通して抱く願いでしょう。
しかし、焦ってオープンして事故やトラブルが起きてしまっては本末転倒。
世界の模範となるスタジアムを目指す以上、今はしっかりと時間をかけて仕上げてほしいところです。
特に日本企業・日建設計が関わっているという点は、
日本人としても誇らしく、同時に「安全性と完成度」への期待値も高い部分。
世界基準を超える完成度で、バルサらしい誇り高い帰還を果たしてほしいですね。
個人的な見立てとしては、年内の利用は難しく、来シーズンからの本格始動になると感じています。
それでも、じっくりと完成度を高めていく姿勢こそが、バルサらしい再出発の形。
オリンピックのように「国を挙げて確実に仕上げていく」プロジェクトとは違い、
クラブ単体の挑戦でここまで進めていること自体がすでに誇るべき成果です。
焦らず、確実に。
その先にこそ、“真の聖地カンプ・ノウ”が待っています。
早く満員のカンプノウでアンセムとモザイクがみたいですね
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
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