ついにこの時が来たのかもしれない──
バルサの“10番”を背負ったアンス・ファティに移籍報道が加速している。
そして、奇しくも今日は6月24日。
クラブ史上最高の選手、リオネル・メッシの誕生日でもある。
「10番を継ぐ」ということの意味。
バルサにとって、“特別なふたり”の名前が交差する今日、いま改めて彼らの物語を振り返ってみたい。
アンス・ファティの現在地と移籍報道
2021-22シーズンの開始前の2021年9月1日、かつて“メッシの後継者”として10番を託されたアンス・ファティ。
誰もがメッシがロナウジーニョから10番を受け継いだように、ファティもまた、クラブのレジェンドが着用してきた番号を継承することになり、大きな期待と注目を集めました。
しかし、筋肉系のケガ、半月板損傷に悩まされ全コンペティションで出場は15試合で6ゴール1アシストと前年のパフォーマンスと比べても10番としての期待においても満足できるものではありませんでした。
そして、今季は怪我明けから本調子を取り戻せず、ほとんど出場機会を得られないままシーズンを終えた。
23-24シーズンのローン先のブライトンでも存在感を示すことはできず、再びバルセロナへ戻ってきたが、チーム内での立場は厳しいままだ。
そんな中、「ムンド・デポルティーボ」の最新情報によると、ファティはモナコへのローン移籍に向けて交渉中であり、その前にバルサと契約延長を結ぶ可能性があるという。現在の契約は2027年までこれを1年延長して2028年までになる見込み。これは、クラブがファティに対して“まだ完全には見限っていない”というメッセージとも受け取れる。財政難のバルサにとって、将来的な売却益を見込んだ“価値の確保”の意味合いも強いだろう。
移籍先としては、モナコのほかに、リールやベンフィカといったクラブの名前も挙がっている。年齢はまだ22歳。ポテンシャルは誰もが認めるが、負傷を繰り返した影響もあり、プレーの安定感を欠く印象が拭えない。
やはりバルセロナの10番を背負ったという事実は重い。
メッシの後継者として背番号を受け継いだファティには、想像を超えるプレッシャーがのしかかっていたことは想像に難くない。そりゃーあのメッシの後ですしね。現代No.1どころか歴代No.1とも囁かれるぐらいのスーパースターですからない方がおかしい。
背番号の剥奪、繰り返されるローン移籍──
「次こそが本当の勝負の年」になるはずだった2024-25シーズンも、クラブからの“整理対象”という扱いを受ける現状にある。
クラブ幹部たちの“本音と建前”──移籍か、残留か?
現在のアンス・ファティを巡る移籍報道において、クラブ側からの直接的な「放出宣言」はありません。
しかし、ラポルタ会長やスポーツディレクターのデコ氏の発言からは、ファティの今後について微妙な距離感が感じられるのも事実です。
ラポルタ会長の発言
彼にはプレーしてほしい。ラ・マシア出身でロッカールームでも愛されている。彼とバルサにとって良い解決策を見つけよう」
これは表向きには愛情のある言葉に聞こえますが、裏を返せば、「今のままでは両者にとって良くない」という暗黙のメッセージとも受け取れますよね。
スポーツディレクター(SD)デコ氏の発言
「アンスに戻ってきてほしかったし、彼は素晴らしいプレシーズンを送った。しかし何らかの理由で出場機会は訪れなかった。我々は彼を信じ続けている。もし彼がより多くのプレーを望むなら、そのことについて話し合うだろう」
こちらも直接的な“退団勧告”ではないものの、「出場機会の不足はクラブでは解決できない」という現状を認めているように見えますね。
つまり、クラブがファティを追い出すという見せ方ではなく、ファティ自身自らの選択で移籍を選ばせたいという流れだよね。日本の職場でもよくありますよね。失業保険がすぐに発生してしまうし会社がクビにしたという事実を無くしたいためのあれね。
ファンとしての葛藤:「夢を託した背番号10」への想い
アンス・ファティが10番を背負ったあの日、私たちは彼に“未来のバルサ”を重ねた。
怪我に泣き、それでもピッチに戻ってくる姿に何度も希望を見出した。
けれど、現実は厳しかった。
思うようにプレー時間を得られず、チーム内での序列も下がっていく。
「もう見切るべきだ」という声が出る一方で、「まだ22歳、もう一度だけチャンスを…」と願ってしまう自分もいる。
ファティが特別なのは、“メッシの10番”を受け継いだ唯一の選手だからだ。
私たちは、彼がメッシのような伝説になってくれることを、どこかで本気で信じていた。
だからこそ、今の彼の立場に、どこか寂しさとやるせなさを感じてしまう。
移籍が現実味を帯びる中、「成功してほしい」という気持ちと「でも、やっぱりバルサで輝いてほしかった」という相反する感情が、交錯する。
それでも、彼がどこに行っても“10番を背負ったバルサのファティ”であることは変わらない。
私たちは、応援し続けるしかないのだ。
またこんなプレーをカンプノウで見せて欲しいと思ってるよアンスー!!
10番を継承するのは…
メッシが去り、その後を託されたファティもまた、クラブを去ろうとしている今。
バルセロナの“10番”とは、単なるエースナンバーではなく、クラブの象徴であり、哲学の体現者でもあります。
上記の動画を欲しい情報だけ要約してまとめるとこんな感じ
最有力候補は、やっぱりこの男ヤマル。
わずか17歳ながら、クラシコやCL準決勝といった大舞台で堂々とプレーし、今季のバルサを最も輝かせた逸材。
スペインメディア「Gallina de piel」によれば、来シーズンから10番を背負う可能性が非常に高いという。
精神的な強さも突出しており、ユーロ準決勝前に「バスの中で昼寝をしていた」というエピソードも。
クラブはすでに2030年までの長期契約を準備しており、契約解除金は10億ユーロ(日本円で1681億1250万円)という破格の設定だ。彼の契約更新は、クラブにとって戦略的に非常に重要であり、「値段をつけられない」ほどの存在だと評価されています
ラミン・ヤマルが背番号10番を着用することは、クラブにとってマーケティング面で絶大な効果をもたらすと期待されています。彼のユニフォームの売上は既に記録的なものですが、10番を着用すればさらに爆発的に売れるだろうと予測されています。
多分僕もヤマルのユニフォーム買います!!
そして新カンプノウに観戦しに行きます。
【記念日】メッシの誕生日に寄せて
6月24日──この日はバルセロナの歴史にとって、特別であり続ける日。
そう、リオネル・メッシの誕生日だ。2025年の今日、メッシは38歳を迎えた。
アルゼンチン・ロサリオの少年がラ・マシアの門をくぐり、クラブ史上最多ゴール・最多タイトルを手にし、世界中のサッカーファンを魅了してきた。そして何より、バルサの「10番」を“神格化”した存在として、今も語り継がれている。バルサファンの間でも一時期、10番とスペイン語で男性名詞で「神」は Diosを合わせて「D10S」と呼ばれていましたね。
バルサファンにとって、6月24日は“記録”ではなく“記憶”で祝う日だ。
チャビやイニエスタと肩を並べ、笑顔でピッチを駆ける姿──
ボールが足元に吸い付くようなドリブル、誰も思いつかないスルーパス、そしてクラシコでの衝撃的な決勝点──。
彼がいない今でも、「10番」と言えばまずレオ・メッシの顔が思い浮かぶ。
そんな彼の誕生日に、次なる10番の話題が出るというのも、何かの縁かもしれない。
現在はインテル・マイアミでプレーするメッシだが、バルセロナに刻んだ記憶は色褪せることはない。
そしていつかまた、クラブと彼が交わる未来を、心のどこかで信じている──。
¡Feliz cumpleaños, Leo!
クレたちの心には、いつまでもあの日の“神”がいる。
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