代表ウィークが明け、いよいよラ・リーガ第4節が開幕します。バルセロナの相手は現在9位につけるバレンシア。3節終了時点で1勝1分1敗とバランスの取れた成績を残しており、油断ならない相手です。
一方のバルサは、主力のデ・ヨングとガビとヤマルとバルデが代表期間中に負傷し欠場予定。さらに今季初のホーム戦は、カンプノウの工事遅延により「ヨハン・クライフ・スタジアム」での開催となります。通常とは異なる環境の中で、チームがどのようにリズムを掴むのかが注目されます。
本記事では「試合概要」「バレンシアの現状」「注目選手と要警戒ポイント」「過去対戦の流れ」「見どころ」を整理。代表明けの初陣で、バルサが勝ち点3を確実に積み上げられるかを展望していきます。
試合概要
- キックオフ時間:2025年9月14日(日)21:00 UTC(現地時間)
2025年9月15日(月)午前4:00(日本時間) - 会 場:ヨハン・クライフ・スタジアム(ホーム)
- 大会名:ラ・リーガ第4節
- 放送・配信情報:(DAZN/U-NEXT)
対戦相手の現状と直近の成績
今節の相手バレンシアは、開幕から3試合を終えて 1勝1分1敗・勝ち点4でリーグ9位。安定感はあるものの、まだチームとしては完成途上にある印象だ。
まず成績面を見ると、開幕戦はメスタージャでレアル・ソシエダと対戦し、1-1の引き分け。先制点を奪いながらも逃げ切れず、守備の脆さとリード維持の課題を露呈した。その後の試合では1勝1敗を記録し、トータルで得点4・失点2とロースコア決着が多い傾向を見せている。1試合あたりの平均得点は約1.3点、失点は0.67点と、守備がやや上回る形だ。
新シーズンは カルロス・コルベラン新監督体制の船出。選手たちも前向きに取り組んでいるが、新加入選手を含めた連携はまだ発展途上にある。特に攻撃陣は前半の決定力不足が目立ち、後半にやや盛り返すパターンが多い。
総じて、バレンシアは堅実さを武器に勝ち点を積み上げているが、爆発力や攻撃の厚みはまだこれから伸ばしていく段階だ。次節バルセロナ戦は、こうした「未完成さ」がどう影響するかが大きなポイントになるだろう。
注目選手と要警戒ポイント
攻撃のキーマン:アルノー・ダンジュマ
まず警戒すべきは アルノー・ダンジュマ。得点力の高いウイングで、仕掛けの強さと決定力はバルセロナ守備陣にとって厄介な存在だ。前線でボールを持たせると一気にゴールに直結するため、早めの対応が求められる。
また、フィリップ・ウグリニッチは推進力とセカンドボール回収に優れるMF。彼が前へ持ち上がることでバレンシアの攻撃は厚みを増し、ショートカウンターの起点にもなっている。
さらに、ホセ・ガヤのオーバーラップは伝統的にバレンシアの武器。キャプテンとしてリーダーシップを発揮しつつ、左サイドでの攻撃参加はバルサ右サイドにとって大きな試練となるだろう。
中盤の心臓:バティスト・サンタマリア
中盤では バティスト・サンタマリア が要となる。新加入ながら守備的MFとして存在感を示し、豊富な経験とフィジカルを活かして中盤を締める。彼が中盤でバランスをとることで、後方と前線をつなぐ役割を果たしている。
同じく ハビ・ゲラ も見逃せない。クラブ下部組織出身でスペイン代表候補に名を連ねる若手ボランチ。高い運動量と縦への推進力でセカンドラインから飛び出してくるため、油断すると中盤を支配されかねない。
守備の要:サンタマリア
守備では、サンタマリアを中心とした堅固なブロックが特徴。危機察知能力とセカンドボール奪取で相手のリズムを崩してくる。さらに両サイドからの素早いチェンジやカウンターは、バルセロナにとって試合の流れを左右する脅威となるだろう。
つまり現在のバレンシアは「守備ブロックの堅さ」と「サイドの攻撃」が大きな強みだ。中盤での球際や切り替えの速さは特に脅威であり、バルセロナとしては中盤を制してセカンドボールを確実に拾うことが勝利のカギになる。
バルサとの過去対戦成績
対戦成績:直近40試合
バルセロナは過去40試合で25勝と大きく勝ち越し、勝率は6割超。直近10試合に限ってもバレンシアは1分9敗と勝利がなく、バルサ優勢の傾向が続いています。
直近数シーズンの流れ
2025年1月26日には、バレンシアCFに対して7-1という圧倒的な勝利を収めました。この試合は、バルセロナにとって昨シーズン最高な試合の1つとなりましたね。
シーズン | 開催場所・日時 | スコア |
---|---|---|
2024-25 | ホーム・2025年1月27日 | バルセロナ 7-1 バレンシア |
2024-25 | アウェイ・2024年8月18日 | バレンシア 1-2 バルセロナ |
2023-2024 | ホーム・2024年4月30日 | バルセロナ 4-2 バレンシア |
2023-2024 | アウェイ・2023年12月17日 | バレンシア 1-1 バルセロナ |
2022-2023 | アウェイ・2023年3月6日 | バルセロナ 1-0 バレンシア |
2022-2023 | ホーム・2022年10月30日 | バレンシア 0-1 バルセロナ |
2021-2022 | ホーム・2022年2月21日 | バレンシア 1-4 バルセロナ |
2021-2022 | アウェー・2021年10月18日 | バルセロナ 3-1 バレンシア |
2020-2021 | アウェー・2019年5月3日 | バレンシア 2-3 バルセロナ |
2020-2021 | ホーム・2018年12月20日 | バルセロナ 2-2 バレンシア |
試合の見どころ
今回のラ・リーガ第4節は、バルセロナにとって待望のホーム戦。代表ウィーク明けの再開初戦ということもあり、チームに勢いをつけるためにも重要な一戦となります。勝利すればリーグ順位を押し上げる好機であり、選手・サポーター双方にとって特別な意味を持つ試合です。
バルセロナはバレンシアとの直近10試合で9勝1分と圧倒的な成績を残しています。中でも、2025年1月の7-1という大勝は記憶に新しく、バレンシアにとっては心理的に重い過去となっているでしょう。このデータは、今回の試合でもバルサが優位に立つことを示唆しています。
バルセロナはデ・ヨングやヤマルの欠場が予想され、戦力面での不安もあります。しかし、レバンドフスキやペドリ、若手の台頭など総合力では依然として強力。バレンシアは守備の堅さとカウンターの鋭さを武器にしており、どこまでバルサ攻撃陣を抑え込めるかが焦点となります
試合展開のポイントは、ボール保持を徹底して主導権を握ろうとするバルセロナに対し、バレンシアがいかにコンパクトな守備から速攻を仕掛けられるか。バルサが序盤からゴールを奪えば試合を優位に運べますが、得点が遠のけばバレンシアのカウンターが脅威となるでしょう。
総じて、バルサの攻撃力とバレンシアの守備力という「攻守のぶつかり合い」が最大の見どころ。どちらが自分たちのスタイルを貫き通せるかが勝敗を分けるポイントになりそうです。
まとめ
代表ウィーク明けの第4節は、バルサにとって主力欠場を乗り越えて挑む試練の一戦です。過去の対戦成績では圧倒的に優位に立つものの、バレンシアは堅守速攻で粘り強く戦うチームであり、油断は禁物。序盤で主導権を握れるかどうかが勝敗を分けるポイントとなるでしょう。今季初のホーム戦を勝利で飾れるかどうかは、シーズン全体の流れを左右する大きな試金石となりそうです
カンプノウはまだまだ使うことはできませんが、なんにせよ今シーズン初のホーム戦ですのでしっかりと勝ち点3をゲットして欲しいところです!!
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
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