バルサは、スペイン勢で唯一CLベスト16へのストレートインを決め、欧州の舞台では一息ついた状況。しばらくはリーガに集中する期間となり、マドリード勢に首位を明け渡さないためにも、取りこぼしは許されない一戦となった。
この日のスタメンを見ると、ハンジ・フリック監督の明確な意思が伝わる布陣。基本はいつも通りのメンバー構成で、先日のコペンハーゲン戦で前半に交代したエリック・ガルシアも問題なくCBとして先発復帰。
欠場者はガビ、ペドリ、クリステンセンの3名でコンディション面でも安定した状況で試合に臨んだ。
今季リーガでは21試合で57ゴールを記録し、ヨーロッパ5大リーグでも得点数は2位。バルサの攻撃力は依然として圧倒的だ。さらに対戦相手のエルチェに対してはリーガ9連勝中。前回の敗戦は実に52年前の1974-1975シーズンまで遡り、この記録も継続したいところ。
興味深いのは両チームのスタイル。リーガで最もボールポゼッションが高いバルセロナと、3位のエルチェという、同じ志向を持つチーム同士の対戦。実際、前半戦の対戦では、バルサが1試合を通してボールポゼッション50%を下回った珍しい試合でもあった。その時の記事がこちらです

さらにデータ的にも面白い要素がある。バルセロナは今季リーガでヘディングによる失点がゼロ、一方エルチェはヘディングでの得点がゼロ。こうした数字が並ぶ時こそ、思わぬ形で均衡が破られる可能性もあり、注目の一戦となった。

もっと楽ができて試合内容だったのに…
ラ・リーガ第22節
2026年1月31日(土)21:00(現地時間) @エスタディオ・マヌエル・マルティネス・バレーロ
観客:31,233人
主審:アレハンドロ・ルイス
| FC Barcelona | エルチェ |
| 3 | 1 |
| ⚽️得点者⚽️ | |
| ⚽️ヤマル(6分) | ⚽️アルバロ・ロドリゲス(20分) |
| ⚽️フェラントーレス(40分) | |
| ⚽️ラッシュフォード(72分) | |
| 🟨警告者🟥 | |
| 🟨フレンキーデ・ヨング(90分) | 🟨ジョン・ヌワンコ(38分) |
| 🟨ロドリゴ・メンドーサ(76分) | |
スターティングメンバー
| FCバルセロナ | エルチェ | ||
|---|---|---|---|
| ポジション | 選手名 | ポジション | 選手名 |
| GK | ジョアンガルシア | GK | イニャーキ・ペーニャ |
| RSB | クンデ | RCB | ジョン・ヌワンコ |
| CB | クバルシ | CB | ビクトル・チェスト |
| CB | エリックガルシア | CB | ダービド・アーフェングルーバー(C) |
| LSB | バルデ | LSB | アドリア・ペドロサ |
| MF | デ・ヨング(C) | MF | グレイディ・ディアンガナ |
| MF | ダニオルモ | MF | ロドリゴ・メンドーサ |
| MF | フェルミン・ロペス | MF | マルク・アグアド |
| WG | ヤマル | MF | ヘルマン・バレラ |
| WG | ラフィーニャ | FW | アルバロ・ロドリゲス |
| CF | フェラントーレス | FW | アンドレ・シウバ |
| 交代選手 | |
| ラフィーニャ ↔︎ ラッシュフォード (46分) | マルク・アグアド ↔︎ フェデリコ・レドンド (56分) |
| フェラントーレス ↔︎ レヴァンドフスキ(62分) | グレイディ・ディアンガナ ↔︎ マルティン・ネト(61分) |
| ダニオルモ ↔︎ マルク・ベルナル(62分) | アンドレ・シウバ ↔︎ アダム・ボアヤルベナイサ(61分) |
| クンデ ↔︎ アラウホ(84分) | ダービド・アーフェングルーバー ↔︎ レオ・ペドロ(74分) |
| フェルミン・ロペス ↔︎ マルクカサド(84分) | アルバロ・ロドリゲス ↔︎ ルーカス・セペダ(74分) |


試合レビュー
前半まとめ:オープンな戦いで始りチャンスは多いが…
バルセロナのキックオフでスタート。
3分、ダニ・オルモのスルーパスに反応したフェルミンが右サイドを駆け上がり、ダイレクトでグラウンダーのクロス。中央でヤマルがスライディングしながら合わせるが、しっかりヒットせずゴールならず。
6分、再びダニ・オルモからのスルーパスにヤマルが抜け出し、GKイニャキ・ペーニャを左足でかわして無人のゴールへ冷静に流し込み先制点。今シーズンリーガで9ゴール目となる。珍しく早い時間帯での得点で、試合展開にも期待が高まる。
10分までのバルセロナは、普段よりもロングボールを多用。中盤に対するマンマークへの対応か、あるいは新たな意識づけかは不明ながら、試合に変化を加える兆しが見られる。
16分、バルデのパスをダニ・オルモがスルーし、フェラントーレスが左サイドへ展開。再びバルデが中央へ折り返し、ダニ・オルモがシュートするも枠外となる。
18分には、スローインからヤマル、フェルミン、フェランと繋ぎ、フェランが右足でシュートもまた枠を外す。追加点のチャンスを活かせず、依然として不安な状況が続く。
29分、エルチェのスルーパスからアルバロ・ロドリゲスが抜け出してドリブルで持ち込み同点弾。1-1。エリック・ガルシアが追走するも間に合わず。
33分には、ヤマルのパスを受けたフェラントーレスがドフリーでシュートするもバー直撃。その直後のチャンスも枠外となり、やや運に見放されている印象。
しかし、40分、右サイドのヤマルから中央のフェランへ、フリックで抜けたフレンキーが折り返し、最後はフェランが右足で決めて2-1。これでフェランは今季12得点目。
42分、ヤマルが中央へパス、フェルミンが合わせるが枠外。流れの中での好機を得点に繋げられず。
アディショナルタイム3分、バルデのスルーパスにフェラントーレスが抜け出すも、GKをかわして放ったシュートは戻ってきたDFにクリアされる。
前半終了間際、ラッシュフォードがウォーミングアップ。前線の動きは良好なだけに、誰と交代になるのか注目される。
後半まとめ:再び怪我人が心配な状態になるかも
後半開始、バルセロナはラフィーニャに代えてマーカス・ラッシュフォードを投入。ポジションはラフィーニャと同じ左WGに入る。
51分、前半の失点シーンと酷似した形で再びスルーパスを通されネットを揺らされるが、ここはオフサイド判定に救われる。この試合を通して、最終ライン背後の広大なスペースを使われる場面が多く、バルサの守備面での不安は後半も続いた。
62分、ダニ・オルモとフェラン・トーレスに代えて、マルクベルナル、ロベルト・レヴァンドフスキを投入。2人とも同じポジションに入り、前線の構成をシンプルにする交代策だった。
68分、フレンキー・デ・ヨングのスルーパスに抜け出した左サイドのラッシュフォードが、そのままドリブルで持ち込み右足でシュート。しかし枠を捉えきれず追加点とはならない。流れ的には嫌な雰囲気が漂い始めた時間帯だった。
だが72分、その空気を断ち切る。
ラミネ・ヤマルが頭でボールを残し、そのままドリブルで深い位置まで侵入してクロス。DFに一度は弾かれるものの、こぼれ球をラッシュフォードが押し込みゴール。スコアは3-1。
ラッシュフォードはこれでリーガ4得点目となった。
82分には左サイドからの崩しで再びヤマルが右足でシュートを放つが、こちらは枠外へ。今日の試合はこういうシーンが本当に多い。
83分、スプリント中にジュール・クンデが足を気にする様子を見せピッチに座り込む。すぐ立ち上がったものの、肉離れのリスクを考慮して無理はさせず交代となった。
84分、クンデとフェルミン・ロペスに代わってロナルド・アラウホ、マルク・カサドを投入。
アラウホはCBに入り、エリック・ガルシアが右SBへ。カサドはピボーテに入り、フレンキーがトップ下のような立ち位置を取る形に変化した。
アディショナルタイムは4分。
終盤に大きなチャンスは生まれず、そのまま試合終了。3-1でバルセロナが勝利を収めた。
試合まとめ:完勝とはいかなかったが満足のいく1月の締めくくり
3-1というスコア以上に、バルセロナの攻撃力と課題の両方がはっきりと見えた一戦だった。勝ち点3を確実に積み上げ、リーガ首位争いを継続できた点は評価したい。
この試合でも存在感を放ったのはヤマル。公式戦通算で13ゴール12アシストと、すでに25得点に直接関与している事実は驚異的だ。72分のラッシュフォードのゴールも、内容的にはヤマルのプレーが起点となっただけに、アシストが付いていればさらに数字が映えたと感じるのが正直なところだ。
途中出場のマーカス・ラッシュフォードは、決定機を逃しながらも最後はきっちり結果を残した。こうした「嫌な流れを断ち切るゴール」を取れる点は、今後の接戦でも大きな武器になるだろう。
一方で、守備面では背後のスペースを使われる場面が目立ち、スルーパス一発で危険なシーンを作られる展開が続いた。それでも、今季リーガで続く“ヘディング失点ゼロ”の記録は更新。データ的な強みが、しっかり結果として残ったのは好材料だ。
個人的な観戦メモとしては、今回はU-NEXTで視聴していたが、映像がスローになったり止まったりする場面がやや多く感じた。DAZNではどうだったのか、正直見比べてみたくなる試合でもあった。
細かいところでは、ジョアン・ガルシアがこの日も半袖・半ズボン。フィールドプレーヤーならまだしも、GKはかなり寒そうだが、もしゲン担ぎならこのまま継続してもらいたいところだ。
負傷面では、前半で交代したラフィーニャが右足内転筋の故障、後半にはジュール・クンデも負傷疑いで交代。ただし試合後は普通に歩いていたとのことで、疲労や痙攣程度で済むことを祈りたい。
内容に完璧さはなくとも、きっちり勝ち切る。
今のバルセロナは、勢いと現実的な強さを両立し始めているそんな印象を残す一戦だった。
コパデルレイ ベスト8:VS アルバセテ in カルロス・ベルモンテ
次の対戦はコパデルレイ ベスト8で中3日で行われるアウェイでのアルバセテ戦
なんといってもベスト16でメレンゲを倒して勢いに乗っている。クレとしてはメレンゲを倒してくれて感謝しかないが。今シーズン2部のチームであってもラシンサンタンデール戦のようにとてつもなく苦戦する可能性が高いのでしっかりコンディションを整えて挑んでほしい。

今日のフレンキーがそうだったようにしっかりと休養が取れると試合を通じて高いパフォーマンスが維持されるのでローテーションが組めるところは組んで欲しいですね。あとは怪我人が増えませんように…
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!


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