今年初めての代表ウィークに入り、バルセロナのトップチームは主力の多くが各国代表へと招集され、不在の状況が続いている。しかしクラブの歩みは止まらない。残された選手たちは通常通りのトレーニングを行い、さらにはバルサBから数名の若手がトップチーム練習に合流。未来を担う新星たちにとっては、アピールの絶好の舞台となっている。

またクラブの外では、新たなメインスポンサー契約が正式に決定。経営面でも次のステージに踏み出したバルサにとって、この代表ウィークは単なる空白期間ではなく、未来へとつながる重要な時間となっている。
代表ウィーク中の練習とバルサB若手召集
各国代表に主力選手が招集される代表ウィークは、バルセロナにとって特別な時間だ。クラブとしては試合がなく一見落ち着いた週に見えるが、実際には若手にとって最大のチャンスが訪れる。
今回もトップチームの練習には、バルサBから複数の若手選手が召集された。フリック監督は紅白戦やポジショントレーニングを中心に強度の高い練習を課しており、若手たちは経験豊富なトップチーム選手と同じピッチで腕を磨いている。短い期間とはいえ、このステップが将来の飛躍につながることは過去の例が示している。
実際に、ガビやヤマルといったスターは、こうした代表ウィークの合流を経て一気に存在感を増していった。特に練習試合や戦術理解の場面で結果を残すことが、次の公式戦でのベンチ入りや短い出場機会につながる。今回呼ばれた若手の中からも、将来的にトップチームへ定着する選手が現れる可能性は十分にある。
代表戦を見守るファンにとっても、この期間はクラブの「未来の主役」がどんな成長を見せているのかを注目する絶好の機会だ。
招集メンバー 一覧
GK(ゴールキーパー)
シュチェスニー、ジョアン・ガルシア、ペドロ・ビジャル(フベニルA)
DF(ディフェンダー)
バルデ、エリック・ガルシア、ギジェ・フェルナンデス(アトレティック)、オリオル・パジャス(フベニルA)、ポル・ベルナベウ(フベニルA)
MF(ミッドフィルダー)
カサド、ベルナル、ジェラルド・マルティン、トニ(Txus Alba)、オリアン・ゴレン(フベニルA)、ニル・テイシドル(フベニルA)、ハフィス・ガリバ(フベニルA)
FW(フォワード)
ジョフレ(アトレティック)、ドロ
下部組織の注目選手
オリオル・パジャス(DF/CB, フベニルA)
若干18歳ながらCBとして空中戦とフィジカルに優れ、アカデミー内でも将来を期待される存在。トップ練習への合流は大きなステップアップ。
ジョフレ(FW/WG, アトレティック)
ドリブル突破が武器のウインガー。スピードと1対1の強さでBチームでも注目度が高く、トップ練習でのアピール次第では今季中の公式戦デビューも視野に入る。
ハフィス・ガリバ(MF, フベニルA)
モロッコ出身の技巧派MF。ボールコントロールとパスセンスに優れ、将来性豊かな存在。まだ若いがこの合流自体が大きな評価を意味する。
新たなるメインスポンサー決定

バルセロナは、グローバル家電メーカーの 美的(マイディア/Midea) と新たにメインパートナー契約を締結したことを正式に発表した。これにより、クラブの財政基盤と国際的なブランド戦略は新たな段階へと進むことになる。
契約期間と内容
- 契約は 2026/27シーズンから2030/31シーズンまでの5年間 にわたる長期契約。
- 美的のロゴがバルセロナのユニフォームに掲出される予定。
- 契約総額や年間スポンサー料については「金額非公表」とされ、公式発表や主要メディアでも具体的数値は示されていない。
美的(Midea)とは
- 中国を拠点とする世界的家電メーカー。
- 2025年には「フォーチュン・グローバル500」で 246位 にランクインするなど、世界市場で大きな存在感を持つ。
- バルサの「オフィシャル家電パートナー」としても契約を締結し、単なるユニフォームスポンサーに留まらず包括的なパートナーシップを展開する。
契約の意義と期待
美的との契約は、クラブにとって アジア市場を中心としたグローバル戦略強化 を後押しするものだ。特に中国をはじめとしたアジア圏でのブランド力向上が期待され、ユニフォームに刻まれるロゴはその象徴となる。
また、FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)対策やカンプノウ改修など資金需要が高まる中、長期的な収入が確保できることはクラブ経営において大きな安心材料となる。金額は非公表ながらも、世界的企業との複数年契約はバルサにとって確実な前進といえるだろう。
まとめ
今回の代表ウィークで驚きを与えたのは、ジョアン・ガルシアとバルデが代表招集メンバーから外れたことだ。チームにとって重要な戦力であるだけに意外な判断に映るが、一方で過密日程や怪我のリスクを避けられると考えれば、むしろ朗報ともいえる。次節ラ・リーガ第4節に、よりベストに近い状態で臨めるのはクラブにとってプラス材料だろう。
また、新たなメインスポンサーとして美的(Midea)が選ばれたこともサポーターにとって大きな驚きだった。シーズン前の一連のスポンサー問題から「楽天が復活するのでは」という予想もあっただけに、中国企業のロゴが胸を飾ることになるとは予想外だ。しかし、アジア市場に強い美的との提携は、グローバル戦略を進めるバルサにとって意味のある一歩でもある。
代表ウィークを経て、ピッチ内外で新たな動きを見せるクラブ。4節以降のリーガと、待ち受けるチャンピオンズリーグで、この変化がどのように結果につながるのか注目したい。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
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