中盤に痛恨のダブル離脱、未来はヤマルに託された|バロンドール2位の快挙

ヘタフェ戦を3-0で制したバルセロナ。しかし勝利の裏で、ガビとフェルミン・ロペスという中盤の若き主力が離脱を余儀なくされた。クラブに暗雲が立ち込める一方で、ラミネ・ヤマルがバロンドールで堂々の2位に輝き、未来への希望を強く示した。試練と光が同時に訪れたクラブの現状を振り返る。

目次

中盤に緊急事態、痛恨のダブル離脱

バルセロナにとって、中盤を支える重要な若手2人が相次いで戦列を離れることになった。クラブは、ガビとフェルミン・ロペスの負傷状況を公式に発表している。

ガビ、右膝半月板損傷で手術へ

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/photos/4347835/-vs-

最も大きな衝撃は、やはりガビの離脱だ。右膝の半月板を損傷し、手術を受けることが決定した。執刀するのはクラブ専属医師のジョアン・カルラス・モンジャウ医師。この医師は、昨年ガビが前十字靭帯断裂を負った際にもメスを握っており、その時には同時に半月板の治療も行っている。今回の施術も関節鏡(内視鏡)による手術と見られており、復帰には5〜6週間を要する見込みだ。

闘志あふれるプレースタイルで常にチームを鼓舞してきたガビは、まさに不可欠な存在。シーズン開幕から無敗を続けるバルサだが、その勢いに不安の影が差し込み始めている。

フェルミン・ロペスも3週間の戦線離脱

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/news/4359606/

さらに追い打ちをかけるように、フェルミン・ロペスも負傷で離脱が発表された。ヘタフェ戦後にピッチに横たわり動けなかったフェルミンは左脚の腸腰筋を痛めており、約3週間の欠場が見込まれる。ガビと並んでローテーションの重要なピースとして評価を高めていただけに、指揮官にとって頭の痛いニュースだ。

ローテーションの鍵を失う痛手

これから2週間で4試合という過密日程を控えるバルセロナにとって、ガビとフェルミンの2人はまさに「ローテーションの鍵」を担う存在だった。ガビはすでに欠場が続いていたが、フェルミンは攻撃的MFとしてゴールを奪える強みを持ち、ダニ・オルモとの熾烈なスタメン争いの中で序列を上げつつあった。そんな大事な時期に故障者リスト入りしてしまったのは、クラブにとっても本人にとっても痛恨の極みだ。
両者の同時離脱により、チームは戦術や人選の再構築を余儀なくされることになる。

代役に託される役割とチーム戦術への影響

ガビとフェルミン・ロペスの同時離脱により、ペドリとフレンキー・デ・ヨングの負担は一層増すことになる。2人が揃ってプレーしている時間帯は、バルセロナがボールを失う場面はほとんどなく、安定感抜群の試合運びを見せてくれるため、ファンとしては安心して観戦できる存在だ。だからこそ、可能な限り長く出場してほしいのが本音だが、過密日程による疲労の蓄積が新たな怪我につながらないかという懸念も拭えない。

バックアップ候補としては、ラ・マシア出身のマルク・カサドマルク・ベルナル、そして多様なポジションをこなせるエリック・ガルシアが挙げられる。彼らの台頭がどこまで実現するかが、今後の戦い方を左右するだろう。ただし、基本的なフォーメーションを大きく変える可能性は低いと見られ、戦術よりも選手層のやり繰りが最大の課題となる。

また直近の発表で、フリック監督はガビについて「急ぐことなく、完全な信頼を取り戻すことを重視している」「その戻りを急がせない」と語っており、クラブとしても慎重な扱いを示している。焦らず回復を待つ姿勢は、選手生命を第一に考える監督の哲学を反映していると言えるだろう。

ヤマルがもたらす希望 ― バロンドール2位の快挙

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/news/4367534/lamine-yamal-retains-kopa-trophy

バルセロナの未来を背負うラミネ・ヤマルが、わずか18歳にして世界最高峰の個人賞であるバロンドールで2位に輝いた。若き才能が世界からここまで評価されるのは異例であり、その存在感の大きさを改めて証明した瞬間だった。

さらに、ヤマルは若手選手に贈られるコパ・トロフィーを2年連続で受賞。これは「現役世代の中でNo.1の若手」であることを意味し、次代を担うスターとしての地位を盤石なものにしている。

クラブがガビやフェルミンの離脱という逆境に直面する中でも、ファンに「未来は明るい」と伝える希望の象徴がヤマルだ。攻撃の局面ではすでに違いを生み出せる存在であり、バルセロナの得点源・仕掛け役としての期待はますます高まっている。

シーズンが進むにつれ、彼がチームの中心としてどれだけ大きな役割を担っていくか──。その歩みはバルサの未来そのものであり、世界中のクレが注目することになるだろう。
来年こそはヤマルがバロンドールを受賞して10代で初のバロンドーラーと呼ばれると信じている。

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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