2025年夏、FCバルセロナは新シーズンに向けたプレシーズンを順調に進める中で、
いよいよ注目のアジアツアーが目前に迫ってきた。
今年は日本や中国を舞台にした“世界展開”の一環として、
フリック体制2年目の「顔ぶれ」が明確に見えてくる大事な遠征となる。
このタイミングで気になるのは──
誰がツアーメンバーに選ばれ、誰が外れるのか?
それは単なる「遠征の同行者リスト」ではない。
選ばれた選手たちは“フリックの構想に入っている者たち”であり、
外れた選手は“今後の去就にも影響が出る可能性のある者たち”でもあるのだ。
この記事では、現時点での状況や報道、プレシーズンの動きから、
ツアーに帯同しそうな選手&外れそうな選手を徹底整理する。
アジアツアー目前──フリック体制が試す“23人前後の選抜”
バルセロナは、7月下旬から始まるアジアツアーに向けて、
およそ22〜25名規模の遠征メンバーを選定中とされている。
フリック監督にとって、これは単なるプロモーション遠征ではなく、
「開幕前に誰を使うか」を見極める本格的なスカウティングの場でもある。
遠征日程と登録人数の目安
今回のアジアツアーでバルセロナが選ぶ登録メンバー数は、おおよそ22〜25人前後と予想されている。
複数国を短期間で巡る長距離遠征の中で、体調管理や移動負担、戦術浸透の効率を考慮すれば、絞り込まれたメンバー構成は当然の判断だ。
さらに、プレシーズン中の数試合で確実に出場機会がある選手を優先するため、構想外や移籍濃厚な選手はあえて除外される可能性が高い。
この人数制限は単なる運営都合ではなく、「誰が今季の構想に入っているのか」を可視化するバロメーターでもある。
選ばれた選手たちは、戦術理解・実戦適応・将来性を含めてフリックから評価されている証と言えるだろう。
ツアーは“戦力テスト”か“ブランド戦略”か?
FCバルセロナが毎年夏に実施するプレシーズンツアーは、伝統的に“マーケティングの一環”という側面を持つ。
とくに2025年のアジアツアーは、日本や中国、東南アジアといったバルサブランドが強い地域を巡るスケジュールが組まれており、スポンサーやファンへのリーチ拡大という狙いは明白だ。
だが一方で、今回のツアーはそれだけでは終わらない。
ハンジ・フリック監督にとっては、限られた試合数の中で「今季戦える戦力」を見極める重要な機会となっている。
特に注目されるのが、
- カンテラ組の中から誰が昇格に近いのか?
- 静かな補強組(ジョアン・ガルシア、ルーニー・バルジ)をどこまで組み込めるか?
- 移籍交渉中の選手をどう処遇するのか?
といった「構想整理のリアル」が、試合の中で見えてくる点だ。
つまりこのツアーは、“バルサというブランド”を世界に売り出す場であると同時に、“今のチーム”の骨格を固める現場でもある。
表向きは華やかなイベントでも、その内側では生き残りをかけた静かなサバイバルが行われているのだ。
選ばれそうな選手たち──現時点で“優先度が高い”と見られる面々
GK編
選手 | 備考 |
---|---|
ジョアン・ガルシア | 今夏エスパニョールから加入。ツアー帯同濃厚 |
ヴォイチェフ・シュチェスニー | 昨シーズン途中から加入し、今季契約延長 |
イニャキ・ペニャ | 昨シーズン昨シーズン16試合に出場 |
DF編
選手 | 備考 |
---|---|
アラウホ | 現在3番手か。帯同確実 |
クンデ | アジアツアーでも起用濃厚 |
クバルシ | 若手筆頭。主力格として帯同 |
バルデ | 怪我明けも順調で帯同見込み |
バンデルヘイデン | 若手左SB。昇格候補の1人 |
ジョフレ・トレンツ | 左SB枠でBチームから昇格候補 |
クリステンセン | 戦術理解度高く、帯同ほぼ確実 |
イニゴ・マルティネス | 状況次第でメンバー入りか(健康次第) |
エリック・ガルシア | 昨シーズンはユーティリティで活躍 |
MF編
選手 | 備考 |
---|---|
ペドリ | コンディション調整中だが帯同前提 |
フェルミン・ロペス | 評価急上昇。先発候補で帯同濃厚 |
マルク・カサド | 若手守備的MF、フリックの構想に入りつつある |
ノア・ダルビ | 攻撃的MFとして期待。昇格候補 |
ロケ・ジュール | 若手MFとして育成枠で可能性あり |
ロメウ | 帯同外濃厚(移籍交渉中) |
デ・ヨング | 状態が回復すれば帯同。慎重に判断中 |
ガビ | 帯同確実。今シーズンは金髪 |
FW編
選手 | 備考 |
---|---|
ラミン・ヤマル | 10番就任。主力として帯同確定 |
ロベルト・レヴァンドフスキ | 経験重視。コンディション次第で帯同 |
ラフィーニャ | 移籍の噂もあるが、現状は帯同見込み |
ルーニー・バルジ | 新加入スウェーデン人FW。帯同予定 |
フェラン・トーレス | 移籍交渉が進行中のため帯同未定 |
カンテラから出身選手帯同候補
Guille Fernández(17歳) | センターハーフ。 |
Toni Fernández(17歳) | 左ウイング/インサイド。昨年もツアー帯同歴あり |
Pedro Fernández “Dro”(17歳) | 攻撃的MF。各所で取り上げられる注目株 |
Jofre Torrents(18歳) | 左SB。長身で戦術理解も高く、帯同確実視 |
Jan Virgili(18歳) | 左ウイング。欧州U19で活躍、帯同正式情報あり |
Landry Farré | CB/RSBのユーティリティ。Atlèticで浮上、選抜候補 |
Ibrahim Diarra(18歳) | マリ出身の万能ウイング。練習参加済みで注目株 |
Dani Rodríguez(19歳) | スピード型ウイング。プレシーズン参加も怪我で離脱中 |
まとめ:アジアツアーは“戦術理解度”と“価値判断”の見える化になる
アジアツアーは、単なるプロモーション活動や親善試合の場ではない。
それは、ハンジ・フリック体制の戦術がどこまで浸透しているか、そして誰が今季の構想に含まれているのかを“可視化”する場である。
遠征メンバーに選ばれた選手は、それだけで一定の信頼を得ており、
一方でツアーから外れた選手は「戦力外」「移籍調整中」と見なされる可能性が高い。
特に今季は、登録人数が22〜25人に絞られることで選抜の重みがより際立っている。
また、若手にとってはアジアツアーが「Bチーム」から「トップチーム」へ昇格するための大きなチャンスであり、
プレータイムは少なくとも、“帯同された”こと自体が将来への評価材料となる。
バルサの未来を担う若手、フリック体制に適応する主力、新加入の静かな補強組。
それぞれの立場と価値が、このツアーを通じて明らかになっていく。
開幕戦に向けた準備はすでに始まっている──
アジアでの3試合は、クラブの現在地を示すリトマス試験紙となるだろう。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
いやー、ヴィッセル神戸との試合見にいきたかったなぁ…
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