【第11節】ホームでのエルチェ戦 |対戦相手情報&見どころ徹底解説

次節に控える相手は、かつて降格を経験し、いま再びプライドを胸にプリメーラへ戻ってきたエルチェ。2022-23シーズンには最下位の20位でセグンダ(2部)降格という苦境に直面したが、戦術と意志で這い上がってきた粘り強いクラブだ。

一方のバルセロナは、今季最初のクラシコで点差以上の実力差を見せつけられる敗戦を喫し、心身ともに立て直しが求められる状況。くよくよしている暇はない。

ペドリの長期離脱をはじめ、依然として負傷者は多いものの、朗報もある。ダニ・オルモとレヴァンドフスキが全体練習に復帰し、前線の駒が徐々に揃いつつあるのだ。シーズンはまだ折り返し前。ここから再び流れを取り戻すためにも、エルチェ戦で確実に勝ち点3を掴みたい。

目次

試合概要

  • キックオフ時間
    2025年11月2日(日)18:30 UTC(現地時間)
    2025年11月3日(月)2:30(日本時間)
  • 会 場
    エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス(ホーム)
  • 大会名:ラ・リーガ第11節
  • 放送・配信情報:(DAZN/U-NEXT)

エルチェの現状と直近の成績

2025-26シーズンのラ・リーガは序盤戦を終え、チームごとの特徴が見え始めてきた。その中で昇格組のエルチェCFは、ここまで10試合を終えて9位(3勝5分2敗・勝ち点14)と健闘。中位グループの中で存在感を放っている。

注目すべきは、その**「負けにくさ」**だ。敗戦数はわずか2試合で、これは首位レアル・マドリードやアトレティコ・マドリードに次ぐリーグ3位タイ。10試合で10失点と、1試合平均1失点という堅実な守備が安定感を支えている。

一方で、今季の課題は攻撃面の決定力不足にある。引き分けがリーグ最多タイの5試合と多く、勝ち点1は積み上げているものの、勝ち切れない展開が続いている。直近5試合では五分(2勝1分2敗)な状態と言える。

シーズン前にレアル・マドリードから加入した長身FWアルバロ・ロドリゲス(21)を中心に、攻撃陣の奮起が求められる。
堅守をベースにしつつ、いかに得点を生み出せるか──それが今後のエルチェ浮上の鍵となりそうだ。

直近5試合の結果
10月29日: エルチェ 4 – 0 ロスガレス(勝利)
10月25日: エルチェ 0 – 1 エスパニョール(負け)
10月19日: エルチェ 0 – 0 ビルバオ(引き分け)
10月 5日: エルチェ 1 – 3 アラベス(負け)
9月28日: エルチェ 2 – 1 セルタ(勝ち)

チームの成績
順 位:9位
成 績:3勝2敗5分
勝ち点:14
得 点:11
失 点:10
得失点差:1

注目選手と要警戒ポイント

攻撃の中心選手

今シーズンのエルチェ攻撃陣をけん引するのは、今夏加入のアンドレ・シウヴァと、若き大型ストライカーのアルバロ・ロドリゲスだ。

アンドレ・シウヴァは、RBライプツィヒから新加入した経験豊富なストライカーで、チームのトップスコアラーとして存在感を発揮している。ゴール前でのポジショニング、フィニッシュ精度、そして味方を活かす連携力に優れ、今季のエルチェ攻撃の軸となっている。ラファ・ミルやアルバロ・ロドリゲスとともに、得点力不足が課題とされるチームの前線を支えるキープレイヤーだ。

一方、アルバロ・ロドリゲス(21歳)は、レアル・マドリードから鳴り物入りで加入した193cmの長身FW。空中戦での強さと決定力を武器に、ゴール前で相手DFにとって常に脅威となる存在。ラファ・ミルの動き出しやクロスに合わせる形で得点を狙うスタイルは、エルチェの攻撃パターンの一つとして定着しつつある。

経験と若さ、そしてフィジカルの強さを併せ持つこの2人の活躍が、チームの得点力をどこまで押し上げられるかが今後の鍵となる。

守備の中心選手

今季ここまで10試合で10失点という堅守を支えるのは、経験豊富で安定感のある守備陣だ。

直近の試合でゴールマウスを守るのは、バルセロナからレンタル中のイニャキ・ペーニャ。冷静な判断と安定したセービングでチームの「負けにくい戦い」を支える中心的存在だ。彼の落ち着いたプレーは守備ライン全体に安心感をもたらしている。

最終ラインでは、ベテランCBペドロ・ビガスが統率力を発揮。空中戦の強さとポジショニングの正確さで中央突破を防ぎ、守備陣を引き締めている。彼のリーダーシップはチーム全体のバランス維持に欠かせない。

中盤では、アレイクス・フェバスが攻守の切り替え役として機能。守備面での読みの鋭さに加え、ボール奪取後の展開力にも優れており、守備から攻撃へのトランジションを滑らかに繋ぐキープレイヤーだ。

守護神・ビガス・フェバスを軸に構築されたこの守備ブロックこそが、今季エルチェが上位陣とも互角に渡り合う最大の武器となっている。

バルサとの過去対戦成績

対戦成績の詳細(2014年以降)
・総対戦数:13試合
・バルセロナの勝利:12試合
・エルチェの勝利 :0試合
・引き分け:1試合

開催日ホームスコアアウェイ大会
2023/4/2エルチェ0-4バルセロナラ・リーガ
2022/9/17バルセロナ3-0エルチェラ・リーガ
2022/3/7エルチェ1-2バルセロナラ・リーガ
2021/12/19バルセロナ3-2エルチェラ・リーガ
2021/2/25バルセロナ3-0エルチェラ・リーガ
2021/1/25エルチェ0-2バルセロナラ・リーガ
2020/9/20エルチェ0-1バルセロナ親善試合
2015/1/25エルチェ0-6バルセロナラ・リーガ
2015/1/16エルチェ0-4バルセロナコパデルレイ
2015/1/9バルセロナ5-0エルチェコパデルレイ

なんと少なくとも2015年以降は一度も負けたことがないのです!!

試合の見どころ

今節の注目ポイントは、クラシコでの敗戦をバルセロナがどれだけ引きずっていないかその“メンタル面の立て直し”に尽きるだろう。
あの試合で見せつけられた点差以上の実力差を、どう受け止めて修正してきたかが問われる一戦だ。

新たにペドリが離脱したことで中盤のバランスが崩れる懸念は残るが、前線では朗報もある。
ダニ・オルモとレヴァンドフスキが全体練習に復帰し、得点力不足に悩まされたチームに光が見え始めている。

クラシコの敗戦を糧に、若手と主力がどんな化学反応を見せるか
“再始動のバルサ”がどんな姿を見せるのか注目だ。

まとめ:フリック復帰、ペドリ離脱、そして再出発の一戦へ

いよいよ迎えるラ・リーガ第11節。
今節はフリック監督がベンチ入りできるという朗報がある一方で、ペドリの長期離脱という痛すぎるニュースがチームを襲った。中盤のバランスを担ってきた存在だけに、その穴をどう埋めるかが今後の課題となる。

それでも、前線には明るい話題もある。
ダニ・オルモとレヴァンドフスキが全体練習に復帰し、攻撃陣の層がようやく厚みを取り戻しつつある。これまで得点チャンスを生かし切れなかった試合が続いたが、今節は攻撃の形を取り戻すことが期待される。

個人的に注目したいのは右ウイングのバルドグジ。
彼がボールを持つとリズムが生まれ、チーム全体に落ち着きが出る。ドリブルもキレがあり、もう少しシュートやパスの精度が上がれば、ヤマルを休ませるローテーション要員としても大きな戦力になれるはずだ。
若手の成長と起用バランスが、今後のバルサの鍵を握る。

そして個人的に一番残念なのは、
「明日未明の試合をリアルタイムで見られないこと」。夜勤中なので、結果を知らずに録画観戦できるよう、しばらくネット断ちが必要になりそうだ(笑)

クラシコの敗戦から立て直しを図る再出発の一戦。
フリック監督の采配、そしてバルサの反発力に期待したい。

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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