バルセロナは中3日で迎えた絶好調セルタとの一戦。
現在5連勝中と勢いに乗るセルタは、今のバルサにとって最も厄介な相手とも言える。それでもここを乗り越え、良い形でFIFAウィークへ向かいたいところだ。
先発は直前で変更があり、マルク・カサドに代わってダニ・オルモが先発入り。布陣もダブルボランチではなく、バルサ本来の4-1-2-3が予想される。
また、前線ではフェラン・トーレスに代わってレヴァンドフスキが復帰し、最終ラインにはエリック・ガルシアがクンデに代わって名を連ねた。
一方のセルタには、かつてバルサに所属したマルコス・アロンソ、ミンゲサ、イライシュ・モリバ、フェラン・ジュグラといった面々が並ぶ。
現在9試合連続で失点中のバルサが、今節こそクリーンシートを達成できるのか。そして、連続得点中の攻撃陣が再び爆発するのか
注目の一戦がキックオフを迎える。
バルセロナ4-2セルタ|レヴァンドフスキ完全復活、ヤマルの輝き再び
ラ・リーガ第12節
2025年11月9日(日)21:00 @パライードス
観客:28,000人
主審:ハビエル・ロハス
| FC Barcelona | セルタ |
| 4 | 2 |
| ⚽️得点者⚽️ | |
| ⚽️レヴァンドフスキ(10分)PK | ⚽️セルヒオ・カレイラ(12分) |
| ⚽️レヴァンドフスキ(37分) | ⚽️ボルサ・イグラシアス(42分) |
| ⚽️ヤマル(45+4分) | |
| ⚽️レヴァンドフスキ(73分) | |
| 🟨警告者🟥 | |
| 🟨クバルシ(42分) | 🟨ミゲル・ローマン(89分) |
| 🟨デ・ヨング(79分) | |
| 🟨ラッシュフォード(87分) | |
| 🟨レヴァンドフスキ(88分) | |
| 🟨🟥デ・ヨング(90+4分) | |
スターティングメンバー
| FCバルセロナ | セルタ | ||
|---|---|---|---|
| ポジション | 選手名 | ポジション | 選手名 |
| GK | シュチェシュニー | GK | アンドレイ・ラドュ |
| RSB | エリックガルシア | CB | マヌ・フェルナンデス |
| CB | アラウホ(C) | CB | カール・スターフェルト |
| CB | クバルシ | CB | マルコス・アロンソ |
| LSB | バルデ | RWB | オスカル・ミンゲサ |
| MF | デ・ヨング | LWB | セルヒオ・カレイラ |
| MF | ダニオルモ | MF | ウーゴ・ソテイロ |
| MF | フェルミン・ロペス | MF | イライシュ・モリバ |
| WG | ヤマル | FW | フェラン・ジュルガ |
| WG | ラッシュフォード | FW | パブロ・ドゥラン |
| CF | レヴァンドフスキ | FW | ボルハ・イグラシアス |
| 交代選手 | |
| ダニオルモ ↔︎ クリステンセン(86分) | オスカル・ミンゲサ ↔︎ ハビ・ロドリゲス(46分) |
| バルデ ↔︎ ジェラール・マルティン(86分) | フェラン・ジュルガ ↔︎ ブライアン・サラゴサ(58分) |
| ラッシュフォード ↔︎ フェラントーレス(87分) | ボルサ・イグラシアス ↔︎ イヤゴ・アスパス(70分) |
| ヤマル ↔︎ マルク・ベルナル(90+6分) | マヌ・フェルナンデス ↔︎ ミゲル・ローマン(78分) |
| ↔︎(分) | ウーゴ・ソテイロ ↔︎ ジョーンズ・エルアブデラウイ(78分) |


試合レビュー
前半まとめ:撃ち合いの中で見せた意地の勝ち越しゴール
序盤から守備の綻びを突かれつつも、バルセロナが個の力と攻撃の厚みで3–2とリードして折り返す展開となった。ラッシュフォード、レヴァンドフスキ、ヤマルの3人がそれぞれ存在感を発揮した前半だった。
セルタは守備時にウイングバックが下がり5バックを形成。これにより自陣深くでのブロックは堅いが、その分中盤と最終ラインの間にスペースが生まれ、バルサがボールを持てば主導権を握りやすい展開になった。
一方でハイラインを取った際には裏を突かれるリスクが大きく、開始早々の失点もまさにその形から生まれた。
開始12分、左サイドから中央へパスをつなぎ、ワンツーで抜け出したセルタの選手がピッチ半分を独走。シュチェシュニーが飛び出さずに引いてしまったため、冷静に決められて1–1の同点に。再びハイラインの裏を取られる形となった。
その後、24分にはマルコス・アロンソのクリアミスから波状攻撃を展開。ヤマル、レヴァンドフスキ、フェルミン・ロペス、ラッシュフォードが立て続けにシュートを放つも、ゴールポストとGKのファインセーブに阻まれた。
しかし37分、ラッシュフォードの左サイドからのクロスにレヴァンドフスキが完璧なタイミングで飛び込み、GKの股を抜くシュートで2–1と逆転。
その後も攻勢を続けるバルサだったが、42分に右サイドをワンパスで破られ、イグレシアスに見事なダイレクトシュートを決められて2–2。わずか5分間で再び追いつかれる苦しい展開。
それでも前半アディショナルタイム、ラッシュフォードのグラウンダーのクロスがモリバに当たってコースが変わり、ヤマルが反応して右足で叩き込み3–2。なんとかリードを保って前半を終えた。
守備の脆さは依然として課題だが、前線のコンビネーションは確実に形になってきている。ラッシュフォードの推進力、レヴァの決定力、ヤマルの嗅覚が噛み合えば後半も主導権を握れる可能性が高い。
後半まとめ:エース復活のハットトリックで勝利を確実に!
後半は前半の打ち合いとは対照的に、落ち着いた試合展開の中でエース・レヴァンドフスキが決定的な3点目を決め、バルセロナが4–2で勝利を収めた。守備のリスクを抑えつつ試合を締める、理想的な後半運びとなった。
前半でリードを奪ったことで、バルサは後半を焦らずコントロールする余裕を持てた。ボール保持を意識しながら試合のテンポを落とし、相手に走らせる展開を作ることで、セルタの反撃を未然に防いだ。守備ラインもコンパクトに保ち、前半のような裏抜けのリスクを抑えられたことが大きい。
後半の入りは前半のような激しい打ち合いではなく、ポゼッションを重視した落ち着いた展開。
73分、左CKからレヴァンドフスキが見事なヘディングを放ち、ボールはゴールポストに当たってそのままネットへ。これでスコアは4–2。今シーズン初のハットトリック、しかも先発復帰戦でいきなり結果を出すあたりは、やはり「エースの風格」。ピッチ上でも仲間からの信頼が一段と戻った印象だ。
その直後、バルデとダニ・オルモに代わってジェラール・マルティンとクリステンセンを投入。さらに1分後にはラッシュフォードに代わってフェラン・トーレス。守備と攻撃のバランスを整えながら、終盤戦を確実に締めに入る交代策だった。
後半最初のビッグチャンスは、相手DFのミスをフェルミンが拾い、こぼれ球にヤマルが反応してGKと1対1に。左足で狙うもポスト直撃で“マニータ”達成はならず。
以降はお互いにリスクを冒さない展開が続き、穏やかなまま試合終了。4–2でバルサが勝利を収めた。
試合まとめ:明るい話題と残念な話題
この試合で何よりも明るい材料となったのは、ヤマルの復調だ。CLに続く2試合連続ゴールで、再び自信とキレを取り戻しつつある。
そして、エース・レヴァンドフスキのハットトリック。復帰戦でいきなり結果を出す姿は、やはり頼れる存在そのもの。攻撃が噛み合うと、バルサらしい“殴り合いの面白さ”が戻ってくる。
一方で、フレンキー・デ・ヨングは中盤の心臓として圧巻の存在感を示したが、2枚目のイエローで退場してしまったのは痛い。次節の欠場はチームにとって大きな不安材料だ。
そして後半は特にハイラインの失点シーンに対しての修正部分がややみれたこと。この話題に関してはどれを期待するかですよね。殴り合いの試合かそれとも安定した勝利か…
次節13節:VSアスレティック クラブ
ついにカンプノウでの試合が再開できるかとても楽しみなところ。
ただFIFAウィーク後なので怪我人が出ないことを祈りたい…
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!


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