【試合レビュー】ラ・リーガ第23節| vs マジョルカ:眠い前半、レヴィの記録、首位堅守

リーガ第23節、バルセロナはホームにマジョルカを迎えての一戦となった。欠場者はガビ、ペドリ、ラフィーニャ、クリステンセンと主力が複数名並び、特に中盤と攻撃陣に不安を残す状況。それでもスタメンにアラウホ、フレンキー、ペドリ、ラフィーニャが不在という編成の中で、キャプテンマークを巻いたのはレヴァンドフスキ。バルサでキャプテンとしてピッチに立つ姿はどこか新鮮であり、この試合に懸ける覚悟を感じさせた。今季のバルセロナはホームで10戦無敗、31得点5失点と圧倒的な強さを誇り、マジョルカに対しても過去の対戦で無得点に終わったことがないなど、相性の良さもデータ上は明らかだ。対戦相手としては比較的やりやすい部類に入るものの、唯一警戒すべき存在がマジョルカのエースFWムリキ。今季リーガで15得点を挙げ、得点ランキング2位につける決定力は脅威であり、バルサ守備陣にとっては一瞬の隙も許されない試合となる。

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/photos/4446269/
目次

レヴィが歴史に並ぶ一撃、バルサがマジョルカに3-0快勝

ラ・リーガ第23節
2026年2月7日(土)16:15(現地時間) @聖地カンプノウ
観客:44,301人
主審:アレハンドロ・ゴンザレス

FC Barcelonaマジョルカ
⚽️得点者⚽️
⚽️レヴァンドフスキ(29分)
⚽️ヤマル(61分) 
 ⚽️マルクベルナル(83分)
🟨警告者🟥
🟨0🟥0🟨0🟥0

スターティングメンバー

FCバルセロナ マジョルカ
ポジション 選手名 ポジション 選手名
GK ジョアンガルシア GK レオナルド・ロマン
RSB クンデ LSB パブロ・マフェオ
CB クバルシ CB ダビド・ロペス
CB エリックガルシア CB マルティン・バリエント(C)
LSB バルデ LSB ホアン・モヒカ
MF ダニオルモ MF オマール・マスカレル
MF マルクカサド MF サム
MF フェルミン・ロペス MF パブロ・トーレ
WG ヤマル FW マテウ・モレイ
WG ラッシュフォード FW ジャン・ビリジル
CF レヴァンドフスキ(C) FW ペダム・ムリキ
                        交代選手
ラッシュフォード ↔︎ フェラントーレス(67分)パブロ・トーレ ↔︎ セルジ・ダルテル(63分)
ダニオルモ ↔︎ マルクベルナル(67分)ジャン・ビリジル ↔︎ マテオ・ジョゼフ(63分)
ヤマル ↔︎ バルドグジ(78分)マテウ・モレイ ↔︎ アントニオ・サンチェス(63分)
レヴァンドフスキ ↔︎ ジョアンカンセロ(78分)サム ↔︎ マヌ・モルラネス(76分)
フェルミン・ロペス ↔︎ トミー・マルケス(84分)ペダム・ムリキ ↔︎ ハビエル・リャブレス(76分)

試合レビュー

前半まとめ:単調なパスが一転、ラッシュフォードが流れを変える

バルセロナのキックオフで試合が始まった。
守るマジョルカは5バックを採用し、5-4-1のフォーメーションで完全に引いて構える形を選択。前線からのプレッシングはほとんどなく、自陣を固めてバルセロナの攻撃を受け止める展開となった。

その影響もあり、バルセロナは中央をこじ開けることができず、外側でのボール回しがいつも以上に多くなり、前半15分まで決定的なシーンは生まれない単調な試合運びが続く。むしろ17分には、マジョルカが落ち着いたパス回しから右サイドを崩し、中央への折り返しに合わせられそうになる場面もあったが、シュートは枠を外れて難を逃れた。

そんな停滞した空気を変えたのが26分、ラッシュフォードが左サイドから中央へ切り込み、そのまま右足を振り抜いてシュートを放つも、ボールは惜しくも枠を捉えきれず。しかしこのプレーが流れを変えるきっかけとなり、29分には再びラッシュフォードが同じ形で中央へ切れ込み右足を振り抜くと、ボールは相手DFに当たってダニ・オルモを経由し、レヴァンドフスキの足元へ転がる。目の前にはDFとGKが立ちはだかっていたが、冷静に左足で切り返し、最後は右足でゴールへ流し込み先制点。これでレヴァンドフスキは今季リーガ10ゴール目を記録し、15シーズン連続2桁得点という歴代2位タイの偉業を達成した。

前半途中からは、引いて守るマジョルカに対し、右サイドでヤマルがボールを持つとトップ下のフェルミンが積極的にDFラインの裏へ走り出すことでスペースが生まれ、ドリブル突破が可能になるなど攻撃に変化も見られた。

アディショナルタイムは3分、45+3分にはエリア外左側でFKを獲得し、キッカーはラッシュフォード。鋭く右足を振り抜いたシュートはゴール右隅に吸い込まれるかと思われたが、GKのファインセーブに阻まれる。こぼれ球をクンデがダイレクトでつなぎ、ヤマルが合わせるもゴールネットは揺らせず、そのままホイッスルが鳴って前半終了となった。

後半まとめ:やっぱり後半はさらにギアを上げて

後半はバルセロナがメンバー交代なしで試合を再開し、前半と同様に主導権を握る展開となった。
54分にはカサドがペナルティエリア手前でダイレクトボレーを放つが、DFに当たってコースが変わったボールはゴールポストを叩き、惜しくも得点とはならない。

61分、左CKからフェルミン、ダニ・オルモと繋ぎ、エリア外でボールを受けたヤマルが左に持ち出して左足を一閃。強烈なミドルシュートがゴールへ突き刺さり2-0、GKも一切反応できない完璧な一撃で、ヤマルは今季リーガ10点目を記録した。

後半のバルサはドン引きした相手に対して積極的にミドルシュートを狙う姿勢が目立ち、こうした選択が有効であることを示す展開となった。67分にはラッシュフォードとダニ・オルモを下げ、フェラン・トーレスとマルク・ベルナルを投入しポジションはそのまま維持。78分にはレヴァンドフスキとヤマルに代えてカンセロとバルドグジを送り込み、フェランがCF、カンセロが左WGに入る配置変更を行った。80分、自陣でフェルミンのバックパスをカットされ、そのまま持ち込まれてシュートを許す場面があったが、ここは守護神ジョアン・ガルシアが左手一本でのファインセーブ。後半ほとんど仕事がない中でも、求められた瞬間に最高のパフォーマンスを発揮する頼もしさを見せた。

83分にはスルーパスに抜け出したマルク・ベルナルがドリブルで持ち込み、エリア内でDFを左足でかわしてシュートを放つと、DFに当たってコースが変わったボールがニアサイドに突き刺さり3-0。改めてベルナルの足元の技術の高さを感じさせるゴールとなった。

84分にはフェルミン・ロペスに代えてトップチーム初招集となる19歳のトミー・マルケスを投入。背番号43番というリーガでは珍しい番号も印象的で、カンテラーノの今後の活躍に期待が高まる。アディショナルタイムは2分で、大きな波乱もなくそのまま試合終了。バルセロナは3-0で快勝を収めた。MOMはヤマルが選ばれたが、個人的には攻撃の起点となり流れを作り続けたラッシュフォードにも贈りたい一戦だった。

試合まとめ:

リーガ第23節マジョルカ戦は、スコアこそ3-0の快勝だったものの、内容を振り返ると前半は正直かなり大人しく、やや退屈さすら感じる展開だった。5-4-1で完全に引いて守るマジョルカに対し、バルセロナはボールを保持するものの決定的な場面を作れず、単調な時間が続いたが、流れを変えたのはラッシュフォードのミドルシュートだった。あの一撃をきっかけにマジョルカの守備ブロックにズレが生まれ、結果的にバルサがうまく得点へとつなげられた試合だったと言えるだろう。

個人的には、この試合内容を見ているとラッシュフォードの来シーズン完全移籍は、ほぼ既定路線になったのではないかと感じてしまう。また、フェルミン・ロペスが2031年までの契約延長を果たした直後の試合で、彼らしい献身性と動き出しを見せてくれたことも、この勝利をより気持ちの良いものにしてくれた。

さらに忘れてはならないのが、レヴァンドフスキのリーガ15シーズン連続2桁ゴールという偉業だ。この記録は、バルサのレジェンドという枠を超え、“神”と称されるメッシと肩を並べる数字であり、上には16シーズン連続のC・ロナウドがいるのみ。もしあと2シーズンバルサに残り、17シーズン連続2桁ゴールを達成することができれば、40歳で迎えるその瞬間は、キャリアの幕引きとしてこれ以上ないストーリーになるだろう。内容は静かでも、意味と価値の詰まった、そんな一戦だった。

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ついにコパ・デル・レイも準決勝までやってきました。バルセロナはこれまでベスト16、準々決勝と2部チームとの対戦が続いてきましたが、ここで迎える相手はリーガ屈指の強豪、アトレティコ・マドリード。
前半戦の対戦についてはこちら

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Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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