【試合レビュー】ラ・リーガ第24節| vs ジローナ:重たいバルサ、逆転まで首位陥落

コパ・デル・レイ準決勝でアトレティコ・マドリーに惨敗を喫したバルセロナ。重い空気を引きずったまま迎えるのは、同じカタルーニャ州に属するジローナとの“もう一つのダービー”だ。エスパニョールとの伝統的なダービーとは異なり、ジローナとの対戦はどこか穏やかな空気も漂う。荒れないダービーと呼ぶべきか、それとも関係性の良さゆえか――盛り上がりに欠けると見るかどうかは人それぞれだろう。しかし、バルセロナにとってはそんな空気に浸っている余裕はない。国王杯で負った傷を癒やし、暫定首位に立つマドリーを追い落とすためにも、ここは確実に勝ち切りたい一戦だ。今季の敗戦はここまで6試合。そのうち5試合で“アニキ”ラフィーニャが不在だった事実は、チームにおける存在感の大きさを物語る。朗報は、そのラフィーニャがスタメン復帰を果たしたこと。フル出場は難しいとしても、ピッチで闘志を示し、チームに喝を入れる役割を期待したい。なお、本日の欠場者はラッシュフォード、ペドリ、ガビ、クリステンセン。決して万全ではない陣容で、バルサは再出発の90分に挑む。

出典先:https://www.fcbarcelona.jp/ja/football/first-team/photos/4451717/
目次

痛い連敗、

ラ・リーガ第24節
2026年2月16日(月)21:00(現地時間) @エスタディ・モンティリビ
観客:14,043人
主審:セサル・グラード

FC Barcelonaジローナ
⚽️得点者⚽️
⚽️クバルシ(59分)⚽️レマル(62分)
⚽️ベルトラン(87分) 
🟨警告者🟥
🟨エリックガルシア(41分)🟥ジョエル・ロカ(90+8分)
🟨クンデ(84分)🟨ビトール・レイス(98分)

スターティングメンバー

FCバルセロナ ジローナ
ポジション 選手名 ポジション 選手名
GK ジョアンガルシア GK パウロ・ガッサニーガ
RSB クンデ RSB ウーゴ・リンコン
CB クバルシ CB ビトール・レイス
CB エリックガルシア CB デイリー・ブリント
LSB ジェラールマルティン LSB アルナウ・マルティネス
MF デ・ヨング(C) MF ビクトル・ツィンガンコフ
MF ダニオルモ MF トマ・レマル
MF フェルミン・ロペス MF アクセル・ビツェル
WG ヤマル MF イバン・マルティネス(C)
WG ラフィーニャ MF ブライアン・ジル
CF フェラントーレス FW ブラディスラフ・バナト
                        交代選手
ラフィーニャ ↔︎ バルドグジ(63分)トマ・レマル ↔︎ フラン・ベルトラン(68分)
ジェラールマルティン ↔︎ バルデ(63分)ブライアン・ジル ↔︎ ジョエル・ロカ(68分)
エリックガルシア ↔︎ アラウホ(73分)ブラディスラフ・バナト ↔︎ クラウディオ・エチェベリ(73分)
フェラントーレス ↔︎ レヴァンドフスキ(73分)イバン・マルティネス ↔︎ アレハンドロ・フランシス(90+2分)
ダニオルモ ↔︎ マルクベルナル(80分) ↔︎ (分)

試合レビュー

前半まとめ:ギアが上がらずモヤモヤした展開

バルセロナのキックオフでスタート。
立ち上がりの約1分半こそ前線から積極的にプレッシャーをかけてきたジローナだが、その後は4-5-1、あるいは4-4-2のブロックを形成してがっちりと守備を固める展開となった。

5分、最初のチャンスは左サイドのジェラール・マルティンからラフィーニャへ戻し、中央へクロスを供給。それに合わせたのは背番号10のヤマルだったが、フリーでのシュートは枠を捉えられず。この形はかつてメッシが得意としていた形だけに、ヤマルにもぜひ精度を上げて決め切ってほしい場面だった。

17分にはヤマルの縦パスに抜け出したフェルミン・ロペスが中央へ折り返し、フェラン・トーレスは合わせられなかったものの、ファーサイドでマークを外したラフィーニャがシュート。しかしこれも枠外。続く流れで右サイドを突破したヤマルがGKと1対1を迎えるが、浮かせたシュートは十分に上がらず防がれてしまう。

29分にはスルーパスに抜け出したバナトがフリーでシュートを放つが、ここはエリック・ガルシアが体を張って防ぐ。今季は昨季と比べてヤマルの右サイドからのロングパスが少なくなった印象があるが、ドリブル回数が増えている影響かもしれない。

41分にはジローナCBビトール・レイスがドリブルで持ち上がり、エリア付近でエリックが対応すると大きく飛び上がってファウルの判定。やや判定の基準に首をかしげる場面もあった。43分にはラフィーニャが股抜きシュートを放つも、惜しくも右ポスト直撃。ヨーロッパ5大リーグでポストに当てる回数が多いチームというデータ通り、チャンスは作れているが決定力に課題が残る展開だ。

アディショナルタイムは1分。45+1分、ヤマルの裏へのスルーパスに抜け出したダニ・オルモがエリア内でブリントに倒されPKを獲得。キッカーはここまで6本全て成功しているヤマルだったが、まさかのポスト直撃。決めきれず、スコアレスのまま前半を終えることとなった。

後半まとめ:またも繰り返される…

バルセロナがメンバー交代なしでスタート。
前半から感じていた連携の悪さが依然として目立ち、ジローナの囲い込みが上手いのか、それとも自分たちの準備不足なのか、ボールを奪われた後の切り替えが遅く突破を許す場面が多い。ラフィーニャがいれば解決するという単純な話でもなく、攻撃もパスのテンポが噛み合わずリズムは上がらない。どこかで流れを変える“劇薬”が欲しい展開で、個人的にはアラウホの投入を早く見たい空気が漂っていた。一方のジローナは前半同様、裏への抜け出しを効果的に使いシュートまで持ち込むが、最終ラインと守護神が踏ん張り続ける。

試合が動いたのは59分、CKの流れからクンデが右サイドで拾いクロスを供給すると、中央で合わせたのは若きCBクバルシ。頭というより肩に近い当たりだったが文句なしの先制ゴールで1-0。しかし喜びも束の間、62分に左サイドのバナトのクロスをレマルが流し込み1-1の同点に追いつかれる。

63分にはラフィーニャとジェラール・マルティンに代えてバルドグジとバルデを投入。改めてジェラール・マルティンはSBよりCBの方が適性を感じさせる出来だった。72分には左サイドを崩されるも、守護神が圧巻の3連続セーブ。この時点では間違いなくMVP級の働きだった。

73分、フェラン・トーレスとエリック・ガルシアを下げてレヴァンドフスキとアラウホを投入。フェランは後半ほとんどボールに絡めず、ラフィーニャも出場時間がある程度決まっていた印象だ。80分にはダニ・オルモに代えてマルク・ベルナルを投入。左WGに入ったバルドグジは窮屈そうで、途中からフェルミンとポジションを入れ替えトップ下へ。そちらの方が動きやすそうに見えたが、それならヤマルをトップ下に置く選択肢もあったかもしれない。82分には右サイドからヤマルがシュートを放つも曲がり切らず枠外。

87分、最後はベルトランにフリーで打たれ、守護神も動けず1-2の失点。直前にエチェベリがクンデの足を踏んでいたようにも見えたがVARは介入せず、先日のコパ・デル・レイでの判定に異議を申し立てた直後ということもあり、後味の悪さが残る。

アディショナルタイムは7分。フレンキー・デ・ヨングをCBに下げ、前線にアラウホを上げてパワープレーに出る。90+5分、左サイドのフェルミン・ロペスのアーリークロスにレヴァンドフスキが飛び込むが触れられず、そのままボールはゴールへ吸い込まれる。しかしプレー関与と判断されオフサイドで取り消し。その後はGKも上げて総攻撃を仕掛けるも実らず、試合は1-2で終了。守護神の奮闘も報われず、課題と悔しさの残る敗戦となった。

試合まとめ:重たい敗戦、問われる修正力

試合の終盤だけを切り取れば、レフェリーの判定によって勝ち点を失った――そう感じたくなる内容だった。VARが介入しなかった場面や、オフサイド判定で取り消された同点ゴール。感情としては納得しきれない部分も確かにある。しかし、90分を通して振り返れば、バルセロナは“自分たちのサッカー”をほとんど表現できなかったのも事実だ。

プレッシングは弱く、ボールを失った後の切り替えも遅い。攻撃は連携が噛み合わずテンポも上がらない。パススピードも判断もワンテンポ遅れ、相手の守備ブロックを崩しきれなかった。審判の判定以前に、内容面で相手を上回れなかったことが最大の課題だろう。

とはいえ、シーズンは長い。こうした停滞期が訪れるのは決して珍しいことではない。むしろ4月、5月の終盤戦でなく今であることは不幸中の幸いとも言える。問題はここからどう修正するかだ。前線の選手たちがややスランプ気味の今、爆発的な攻撃力が影を潜めると、複数失点した試合をひっくり返す力は一気に低下する。今のバルサは「点を取られたら厳しい」チームになってしまっている。

負け方は違えど、連敗という事実は重い。だからこそ、この敗戦をどう消化し、どう変化につなげるかが重要になる。ここから立て直せるかどうか――今シーズンの分岐点になるかもしれない。

次節25節:VS レバンテ in 聖地カンプノウ

あー、しばらくは連敗を引きずりそうですが、ホームに戻ることですしなんとか復活して欲しいところ。
しかし、カンプノウのファンは厳しいから不甲斐ない試合をしたら白旗振ってブーイングされるかもしれないですね。

レバンテとの前半戦の試合はこちら

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現在19位と降格圏のレバンテだから必ず直近2試合の修正をして勝ってくれると信じていきましょう!!

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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