2026年2月、バルセロナが挑むコパ・デル・レイ準々決勝の相手は、セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)で現在12位のアルバセテ。一見すると、主力を温存しても“勝って当然”と思われがちな相手だが、今回の注目ポイントは間違いなく前ラウンドでのアップセット――ベスト16でレアル・マドリードを3-2で撃破して勝ち上がってきた実力を侮ることはできない。
そして今日のバルセロナで最も注目を集めたのは、アラウホの先発復帰だ。チャンピオンズリーグで0-3と惨敗したアウェイでのチェルシー戦以来のスタメン復帰で、途中出場はあったものの、先発出場は実に2025年11月25日以来。ようやく本格復帰といえるタイミングでの起用となった。他にも、冬の移籍市場で加入したジョアン・カンセロが右サイドバックとしてスタメン入りし、ベルナルもラシン・サンタンデール戦(ベスト16)以来の先発出場を果たしている。
一方で欠場者も多く、ペドリ、ガビ、クリステンセンに加え、直近のエルチェ戦で右股関節内転筋に違和感を訴えたラフィーニャもメンバー外。ただしクラブの発表では1週間程度の軽傷とされており、2月は試合数も少ないことから、無理をせず万全の状態での復帰が期待される。そしてもう一つ注目されたのは、守備の要エリック・ガルシアがついに“仮面なし”で登場したこと。いつから着けていたのかも思い出せないほど日常となっていたが、それだけに完全回復を感じさせる朗報でもある。

疲労と課題がたくさんだが準決勝進出
コパデルレイ ベスト8
2026年2月3日(火)21:00(現地時間) @カルロス・ベルモンテ
観客:16,745人
主審:ホセ・モンテロ
| FC Barcelona | アルバセテ |
| 2 | 1 |
| ⚽️得点者⚽️ | |
| ⚽️ヤマル(39分) | ⚽️ハビエル・モレノ(87分) |
| ⚽️アラウホ(56分) | |
| 🟨警告者🟥 | |
| 🟨ジョアンカンセロ(15分) | 🟨ダニエル・ベルナベウ(25分) |
スターティングメンバー
| FCバルセロナ | アルバセテ | ||
|---|---|---|---|
| ポジション | 選手名 | ポジション | 選手名 |
| GK | ジョアンガルシア | GK | ラウール・リソアイン(C) |
| RSB | ジョアンカンセロ | RSB | ロレンソ・アグアード |
| CB | アラウホ(C) | CB | ハビエル・モレノ |
| CB | エリックガルシア | CB | ダニエル・ベルナベウ |
| LSB | ジェラールマルティン | LSB | カルロス・ネバ |
| MF | デ・ヨング | MF | アレ・メレンデス |
| MF | マルクベルナル | MF | パチェコ・ルイス |
| MF | ダニオルモ | MF | ハビ・ビリャル |
| WG | ヤマル | MF | ウーゴ・マルティネス |
| WG | ラッシュフォード | FW | アグスティン・メディナ |
| CF | レヴァンドフスキ | FW | アントニオ・プエルタス |
| 交代選手 | |
| ジョアンカンセロ ↔︎ クバルシ(46分) | カルロス・ネバ ↔︎ ヘスス・パジェホ(31分) |
| マルクベルナル ↔︎ マルクカサド(66分) | ダニエル・ベルナベウ ↔︎ ジョナサン・ゴメス(61分) |
| レヴァンドフスキ ↔︎ フェラントーレス(66分) | アレ・メンデス ↔︎ へフレ・ベタンコール(61分) |
| ラッシュフォード ↔︎ フェルミンロペス(66分) | ロレンソ・アグアード ↔︎ ホセカルロス・ラソ(74分) |
| アラウホ ↔︎ クンデ(78分) | ウーゴ・マルティネス ↔︎ フラン・ガメス(74分) |


試合レビュー
前半まとめ:重たい試合もヤマルの左足で
アルバセテのキックオフで試合が始まった。立ち上がりは比較的落ち着いた雰囲気の中、アルバセテはある程度前線からプレッシャーをかけてきたものの、ラ・リーガで見られるような強度には達しておらず、試合のテンポも慎重さが感じられた。
最初のチャンスは7分、中央でダニ・オルモがボールを受けて華麗にターンすると、タイミング良く抜け出してきたラッシュフォードへスルーパスを供給し、そのままシュートに持ち込むがボールは枠をとらえきれなかった。
今日のバルセロナは普段とは異なるメンバー構成ということもあり、全体的に連携がやや噛み合っておらず、守備面ではプレッシングが弱く簡単にドリブルで自陣まで運ばれてしまう場面も目立った。攻撃面でもパスのつながりにリズムがなく、選手の動きもどこか重たさを感じさせ、加えてアルバセテの守備陣は5-3-2の布陣をコンパクトに整え、中央は完全に封じ、サイドも2人で対応されるため、バルサとしてはなかなか効果的な攻撃の形を見出せずにいた。
29分には、自陣のエリア付近でベルナルがボールを奪われる痛恨の場面があったが、相手のシュートは威力に欠けており、守護神がしっかりキャッチして事なきを得た。そうした膠着状態の中で試合が動いたのは39分、敵陣でラッシュフォードとフレンキーが連携してボールを奪取し、そのまま右サイドのヤマルへパスを送ると、ヤマルはワンタッチでシュートを放ち、左隅に突き刺さる見事なゴールを決めた。
この試合初の枠内シュートがそのまま貴重な先制点となった。さらに42分には、フレンキーが中央で攻め上がり、左サイドのラッシュフォードへパス、そこから中央のレヴァンドフスキにグラウンダーのパスを通すも、あと一歩届かず追加点のチャンスを逃す。
前半アディショナルタイムは3分が追加され、その中でフレンキーが相手選手と接触して口から出血するアクシデントが発生し、試合は一時中断されたが、時間はそのままで前半終了のホイッスルが吹かれた。全体として、いつものバルサに比べて穏やかでリズムに欠ける展開ではあったが、ヤマルの一撃で先制できたことはポジティブな要素であり、それ以上に守備で奮闘したアラウホの存在が光った前半戦となった。
後半まとめ:追加点を取るも最後はヒヤヒヤ
後半はバルセロナがカンセロに代えてクバルシを投入して再開し、エリック・ガルシアが右サイドバックに移動し、クバルシは左センターバックに入った。
再開直後の47分には、ラッシュフォードが左サイドのライン際で股抜きを決めてそのままドリブルで持ち上がり、エンドライン付近から鋭く折り返すと、走り込んできたダニ・オルモが合わせたが、惜しくも相手DFに当たってコーナーに。形としては非常に良く、ラッシュフォードの圧巻のスピードを改めて印象づける場面となった。
56分、左CKをラッシュフォードが蹴ると、ややニアにポジションを取ったアラウホが頭で合わせて追加点をマークし、2-0。前半の守備でも存在感を見せたキャプテンが後半も結果を残す展開に、復帰戦としては理想的な流れとなった。
58分にはヤマルの右からのクロスが相手に当たってこぼれたところをレヴァンドフスキがシュート、しかし力なくGKの正面に。66分にはラッシュフォード、レヴァンドフスキ、ベルナルに代わってフェルミン・ロペス、フェラン・トーレス、マルク・カサドが投入され、カサドとフェランはそのままのポジション、フェルミンはトップ下に入り、ダニ・オルモが左WGへとポジションチェンジした。
交代後はヤマルのパスがフェランに集まる場面が多く見られたけど、何かなぁ。エルチェ戦でもゴールは決めているから特に調子が悪いわけではないと思うけど。78分にはアラウホに代わってクンデが入り、エリック・ガルシアは左CB、クンデがRSBに入った。
84分には中盤の守備が緩慢になったところを突かれ、左サイドからの折り返しを押し込まれて失点かと思われたが、2つ前の飛び出しがオフサイドと判定され、失点は免れたとはいえ、チーム全体の集中が切れかけていたことが明らかになった。そして87分、FKからゴール前に放り込まれたボールに頭で合わされ、ついに1点を返されて2-1。スタジアムの熱気が一気に上がる中、90分にはジェラール・マルティンの左クロスを中央でフェラン・トーレスが押し込んでゴールネットを揺らすも、VARの結果オフサイドで取り消しとなり、さらに会場は盛り上がりを見せた。
アディショナルタイムは5分と表示され、その直後、右サイドからの浮かせたシュートがゴールに吸い込まれそうになるも、ジェラール・マルティンがライン上でギリギリのクリア。スタジアム中が息を飲む瞬間だったが、バルサは最大のピンチをしのいだ。その後もこの試合で最も強いプレッシャーを受ける時間帯が続いたが、際どい場面をなんとか凌ぎきり、試合はそのまま2-1で終了。バルセロナが準決勝進出を決めた。
試合まとめ:ヤマルの輝きとアラウホの復活、守り切ったバルサが準決勝へ進出!
コパ・デル・レイ準々決勝、アウェーでのアルバセテ戦。序盤から思うように試合のリズムを作れず、パス精度や連携の面では苦戦が目立ったバルセロナだったが、39分にヤマルの右足で先制点を奪い、後半にはキャプテン・アラウホがCKから頭で追加点を決めて突き放した。試合終盤に失点を喫し、VARでのゴール取り消しなどスタジアムの熱気が最高潮に達するなかでも、最後まで集中力を切らさずに2-1で勝利を収めた。
今日の試合で改めて印象的だったのは、やはりヤマルの人気の高さ。中継中にも一際歓声が大きく、ピッチ上での動きも鋭く存在感を放っていた。そして何より特筆すべきはアラウホの復活だろう。小さなミスは見られたが、彼本来のフィジカルの強さは健在で、守備の安定感と追加点となったゴールを加味すれば、文句なしに「今日のMOM」に推したい内容だった。
一方で、レフェリーの判定にはやや疑問も残った。ホームのアルバセテ寄りに感じられる場面が多く、特にフィジカルコンタクトに対しては「流し気味」の傾向が強く見られた。ただしアディショナルタイムについてはきっちりと管理されており、その点ではバルセロナにとって助かった面もあった。
何はともあれ、怪我人なくジャイアントキリングも回避して無事準決勝進出を決めたことが何よりの成果。残る3枠は翌日以降の試合で決まるが、やはり嫌な相手としてはリーガで敗戦したソシエダと難敵アトレティコ・マドリードが挙げられるところ。アラベスやベティスにはぜひ踏ん張ってもらいたいところだ。
次節23節:VS マジョルカ in 聖地カンプノウ
10日ぶりにホームでの試合
マジョルカは直近5試合で2勝3敗で順位は14位と降格圏ではないけど上位を狙える位置ではない良くも悪くもない順位。バルセロナとの直接対決では2010年以降ではバルセロナの15勝2分0敗とデータ上では圧倒できている。
週末の試合も傾向からいえば難なく勝利してくれると信じている。
心配事といえば常に付き纏っているが1月の厳しい日程の疲労による故障やコンディションが低下していることでの足元を掬われる可能性が高いこと。だからこそ若手を使いながらしっかりローテーションしてコンディションを調整してほしい。
ちなみに今シーズンの開幕戦はマジョルカでしたね。
前半戦のハイライトが気になる方はこちらの記事を!!

この試合の予想は4-1でバルサが勝つと思う。本当はクリーンシートで買って欲しいがやっぱり今年のバルサは失点する前提のチームになっている気がするからこれで行こう
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!


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