バルセロナのスタメンには、ペドリが新たに故障者リスト入りし欠場。一方で、カサドとクバルシに代わりアラウホが先発に復帰した。フォーメーションはこれまでと変わらず。朗報としては、レヴァンドフスキとダニ・オルモがベンチ入りを果たし、少しずつ戦力が戻りつつある点だ。
ファンの間では、依然としてラフィーニャの復帰が最も待ち望まれている。
課題としては、中盤へのマンツーマン対策と前線からの連動したプレスがどこまで機能するか。特に、最近ピッチ外で話題の多かった若き10番・ヤマルが、再び集中を取り戻せるかが注目ポイントだ。

完勝かと思いきやシャキッとしない試合内容
ラ・リーガ第11節
2025年11月2日(日)18:30 @エスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニス
観客:44,370人
主審:ミゲル セスナ
| FC Barcelona | エルチェCF | 
| 3 | 1 | 
| ⚽️得点者⚽️ | |
| ⚽️ヤマル(8分) | ⚽️ラファ・ミル(42分) | 
| ⚽️フェラントーレス(11分) | |
| ⚽️ラッシュフォード(61分) | |
| 🟨警告🟥 | |
| 🟨マルティン・ネト(35分) | |
スターティングメンバー
| FCバルセロナ | エルチェCF | ||
|---|---|---|---|
| ポジション | 選手名 | ポジション | 選手名 | 
| GK | シュチェシュニー | GK | イニャーキ・ペーニャ | 
| RSB | クンデ | RWB | アルバロ・ヌニョス | 
| CB | アラウホ(C) | CB | ダービド・アーフェングルーバー | 
| CB | エリックガルシア | CB | ペドロ・ビガス(C) | 
| LSB | バルデ | LSB | ペドローサ | 
| MF | デ・ヨング | MF | マルティン・ネト | 
| MF | マルク・カサド | MF | アレックス・フェバス | 
| MF | フェルミンロペス | MF | アグアード | 
| WG | ヤマル | FW | ラファ・ミル | 
| WG | ラッシュフォード | FW | ヘルマン・バレラ | 
| CF | フェラントーレス | FW | アンドレ・シウバ | 
| 交代選手 | |
| ダニ・オルモ ↔︎ フェルミンロペス(66分) | マルティン・ネト ↔︎ メンドーサ(46分) | 
| レヴァンドフスキ ↔︎ ラッシュフォード(74分) | ヘルマン・バレラ ↔︎ サンティアゴ(70分) | 
| ジェラール・マルティン↔︎ バルデ(74分) | ペドロ・ビガス(C) ↔︎ エクトル・フォルト(70分) | 
| ドロ・フェルナンデス ↔︎ フェラントーレス(88分) | アルバーロ・ロドリゲス↔︎ アンドレ・シウバ(74分) | 
| バルドグジ ↔︎ ヤマル(88分) | ペドローサ ↔︎ ジョン・チェパウヤ(82分) | 
試合レビュー
前半まとめ:鬱憤を晴らす快進撃、ヤマル&フェラン弾で主導権を握る
試合は序盤からバルセロナが主導権を握った。
前半8分、左SBバルデが相手のクリアをインターセプトし、自らドリブルで中央突破。右サイドのヤマルにパスを送ると、ヤマルは2タッチ目で左足を一閃。鋭いシュートがネットを突き刺し、先制点(1-0)を奪う。今季3点目となるゴールにスタジアムは大歓声。
勢いに乗ったバルサは11分、相手のトラップミスを逃さずフェルミン・ロペスがボールを奪取。そのままペナルティエリアへ侵入し、中央へ流したパスをフェラン・トーレスが確実に決めて追加点(2-0)。古巣バレンシアの洪水被害への応援メッセージを掲げる姿に、観客からは大きな拍手が送られた。
一方、前半42分にはラファ・ミルのカウンターから1点を返され(2-1)。アラウホを壁にした見事なコントロールショットだった。今季も続くハイラインのリスクが露呈し、守備の不安定さが顔を覗かせる。
それでも、攻撃陣のキレとスピードは明らかに復調の兆し。前半は2-1でリードして折り返した。
後半まとめ:ラッシュフォードの一撃で勝負を決める、内容も伴った完勝
後半の立ち上がりもバルセロナがペースを握る。開始直後、フェラン・トーレスのスルーパスに抜け出したラッシュフォードがペナルティエリア内まで持ち込むも、惜しくもシュートは枠を外れる。
勝っている展開とはいえ、ラッシュフォードの表情に悔しさは見られず、やや淡白な印象。サイドに開くヤマルがフリーで待っていただけに、早めのクロスを選択していれば追加点のチャンスもあった。
そのヤマルは、この試合でもドリブル突破の回数が減少傾向。左足主体のタッチが読まれやすく、相手DFにとって対応しやすい印象だ。クロスの本数も少なく、攻撃の幅が狭くなっているのが課題。
また、左サイドのラッシュフォードもチームとの連携面で完全にフィットしているとは言い難い。個人突破の局面は魅力的だが、バルサらしさを体現するにはもう一歩か。
だが61分、そのラッシュフォードが試合を決定づける。フェルミン・ロペスからのサイドチェンジを受けると、縦へ仕掛けて左足を振り抜き、クロスバーに当たってゴールイン(3-1)。これでリーガ今季2点目。ようやく“結果”で応えた形となった。
67分にはエルチェが反撃。ペドローサのシュートがエリック・ガルシアに当たり、こぼれ球をラファ・ミルが押し込もうとするが、クロスバー直撃。運も味方につけたバルサはピンチを脱する。
74分、バルデとラッシュフォードに代えてジェラール・マルティンとレヴァンドフスキを投入。久々のレヴィの復帰にスタンドも沸いた。
終盤はリスクを冒さず、パス回しで試合をコントロール。88分にはヤマルとフェラン・トーレスに代えてバルドグジ、ドロ・フェルナンデスを投入し、試合を締める。
そのままスコアは動かず、3-1でタイムアップ。クラシコ敗戦の悪い流れを断ち切る、内容も伴った快勝となった。
試合まとめ:内容は課題も、節目の勝利で前進
今日の試合は、昇格組エルチェ相手に3-1で勝利を収めたものの、内容としては少し奇妙な一戦だった。
スタッツ上では、まさかのポゼッションがエルチェ51%:バルサ49%。ホームでこの数字というのは、チームとしてまだ歯車が噛み合いきっていない証拠でもある。
前半15分までの勢いからすれば「今日は5-0で圧勝か?」と思わせたが、時間が経つにつれてリズムを失い、相手にボールを握られる展開へ。
それでも、個々のクオリティの高さと決定力でしっかりと結果を掴んだのは評価したい。
途中交代となったフェルミン・ロペスは、やはりチームに欠かせない存在。解説者から「お腹に優しいではなく、チームに優しいビオフェルミン」というユーモア溢れるフレーズが出るほど、彼のプレーは安定感と潤滑油のような働きを見せていた。
そして、フェラン・トーレスはこの試合でリーガ通算100試合目でその節目の試合でバルサ公式ゴールがゴールが50ゴールとなった。古巣バレンシアへのメッセージも含め、まさに記憶に残る一戦となった。
派手さはなかったが、クラシコ敗戦後のチームとしては必要だった「結果」。
課題を残しつつも、前を向いて進むための一勝となった。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!


	
			
			
			
			
			
			
			
			
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