バルサ復活の兆し!クラブ経済回復とマイアミ開催が示す“再出発”の物語。 ただ…

FCバルセロナが財政危機を公にしたのは2020年。新型コロナと前会長バルトメウ政権の経営混乱で、約4億8,100万ユーロの純損失を計上するなど、クラブは深刻な危機に直面しました。
それから数年、ラポルタ会長の下で再建が進み、ついに経済回復を公式発表。
さらに同日にマイアミでのビジャレアル戦開催も決定し、再び世界へと歩み出そうとしています。
ただ一方で、選手からは懸念の声も上がり始めており──。
“希望と現実が交差するバルサの今”を見つめます。

目次

公式発表「バルセロナ、経済回復を達成」

公式声明のポイント、赤字から黒字へ

FCバルセロナは、2024/25年度の決算と2025/26シーズンの予算を公式に発表。
リュイス・カンパニス・オリンピックスタジアムでの2シーズン目を終えたにもかかわらず、
経常収益は9億9,400万ユーロに達し、2年連続で経常黒字(+200万ユーロ)を計上。
長年の財政危機からの脱却を数字で示す結果となりました。

改善の要因と数字

財務改善の背景には、スポーツ面での好成績と商業的成功が大きく影響しました。
スタジアム収益は、記録的な観客動員数により前年比+3,900万ユーロ。
スポンサー部門ではナイキとの新契約で2億5,900万ユーロを計上し、
さらにマーチャンダイジング(1億7,000万ユーロ)やeコマースの国際展開も好調。
これらの要因により、総負債は9,000万ユーロ減少し、クラブの財務基盤は大幅に安定しました。

明るいニュースの裏で

2025-26シーズンは、クラブ史上初となる10億ユーロ超の収入を見込んでいます。
その最大の追い風となるのが、ついに復活を迎えるSpotifyカンプノウ。
新しい聖地を一目見ようとするファンの期待に加え、VIP席の新設などもあり、観客動員と商業収益の大幅増が見込まれています。

しかし一方で、依然として負債総額は約4億6,900万ユーロ。
財政回復が数字として表れ始めたとはいえ、今のペースを少なくとも5年間維持しなければ「本当の黒字化」とは言えないのが現実です。
希望の光が見え始めた今だからこそ、足元を固める時期に入っています。

ビジャレアル戦をマイアミで開催へ!

開催概要と経緯

試合の概要と経緯:
試合日程: 2025年12月21日
開催地: ハードロック・スタジアム(インテルマイアミのホーム)
対戦カード: vs ビジャレアル

今回ラ・リーガの公式戦が自国以外で行われる経緯としては主に3つある。

1、北米市場へのサッカーファンの拡大を目指す
2、放映権料・スポンサー収入の増加による経済的メリット
3、史上初の試みでリーグの国際化を目指している

ファンと選手、賛否の分かれる反応

今回のアメリカ開催に対して、ファンと選手の間で温度差が見られます。

ファン側では、海外サポーターを中心に「現地でバルサを見られる歴史的な機会」として歓迎ムード。
ラ・リーガの国際化やクラブのブランド強化を前向きに捉える声が多く上がっています。

一方で、選手たちの反応は否定的です。
フレンキー・デ・ヨングは「賛成はできない」と発言し、長距離移動による負担や公平性の欠如を懸念。
また、他の選手たちからも「奇妙だ」「スケジュールが厳しい」といった不満が聞かれ、商業的な理由で選手の負担が増すことへの疑問が広がっています。

個人的にはプレシーズンではなく公式戦が行われるというのはとても奇妙には思えますね。しかし、よくよく考えるとMLBは随分前から日本や韓国で開幕戦をしていますから一概に悪いこととは言えないように思えますね。

ただ実際にプレーする選手は長旅の影響で疲労が溜まりやすいですから嬉しくはないですよね。

2つのニュースが示す“クラブ再生”の方向性

ここ数年、深刻な財政難や成績不振に苦しんできたFCバルセロナ。
しかし今回の「経済回復の公式発表」と「アメリカ・マイアミでの試合開催」という2つのニュースは、
クラブが再び前を向き、世界へ挑む姿勢を取り戻しつつあることを象徴しています。

まず、財政面では長く続いた赤字から脱却し、ついに黒字転換を達成。
ナイキとの新契約やスタジアム収益の増加、グローバル展開によるスポンサーシップ強化など、
“持続可能な経営”への道を着実に歩み始めています。
ラポルタ会長体制のもとで、クラブは過去の浪費型経営から脱し、
収益とブランド価値を両立させるフェーズへ移行したといえるでしょう。
ただ、色々とバルサブランドの切り売りをしていることも事実なのでどこかの段階で戻して欲しいと願いますね。

一方で、マイアミ開催の決定は、ラ・リーガ全体にとっても歴史的な出来事。
クラブが地元カタルーニャを超えて世界のファンに直接アプローチする姿勢を示すものであり、
商業的にも大きな一歩です。
それは単なる“試合の移動”ではなく、バルセロナが「グローバルブランド」として再び力を発揮するための
戦略的シグナルと言えるでしょう。

しかし、その裏では選手たちから「移動や公平性への懸念」も上がっており、
クラブの再生がビジネスと現場の両立という新たな課題を抱えていることも事実です。

バルサが再び“メッシ時代”のような輝きを取り戻すためには、
財政の安定だけでなく、現場の信頼やチームの一体感を再構築することが不可欠。

みんな色々思うところはあると思うけど、最終的には大好きなバルセロナというチームが発展して強くなってくれればいいよね。

Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!

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