代表ウィーク明けのラ・リーガ第4節、今季初のホームユニフォームで挑むバレンシア戦。
残念なのは、カンプノウでの試合が叶わず、舞台はエスタディ・ヨハン・クライフとなってしまったこと。収容人数も本来のカンプノウの26,000人に対し、わずか6,000人にとどまり、ヨーロッパ屈指のクラブとしては寂しい数字だ。
そして、代表ウィーク恒例ともいえる負傷者。今回はガビ、バルデ、デ・ヨング、ヤマルが欠場予定となっている。ただし、いずれも重傷ではないとの報であり、長いシーズンを見据えてしっかり治してほしいところだ。
そんな状況で迎えた一戦、バルサは――。

フェルミン、ハフィーニャ、レヴァがドブレーテ|ベルナル復帰も飾る
ラ・リーガ第4節
2025年9月14日(日)21:00 @エスタディオ・ヨハンクライフ
観客:5,862人
主審:ギジェルモ・フェルナンデス
FC Barcelona | バレンシアCF |
6 | 0 |
得点者 | |
⚽️フェルミン・ロペス(28分) | |
⚽️ハフィーニャ(54分) | |
⚽️フェルミン・ロペス(56分) | |
⚽️ハフィーニャ(66分) | |
⚽️レヴァンドフスキ(76分) | |
⚽️レヴァンドフスキ(86分) | |
警告 | |
🟨ムクタル・ディアカビ(40分) |
スターティングメンバー | |
GK ジョアンガルシア | GK フレン・アギレサバラ |
RSB クンデ | DF ディミトリ・フルキエ |
CB エリックガルシア | DF セサル・タレガ |
CB クバルシ | DF ムクタル・ディアカビ |
LSB ジェラール・マルティン | DF コペテ |
MF ペドリ | DF ホセ・ルイス・ガヤ |
MF マルク・カサド | MF ディエゴ・ロペス |
MF フェルミン・ロペス | MF ハビエル・ゲラ |
WG ルーニー・バルドグジ | MF バプティスト・サンタマリア |
WG ラッシュフォード | MF アルノー・ダンジュマ |
CF フェラントーレス | FW ウーゴ・ドゥーロ |
交代選手 | |
ルーニー・バルドグジ ↔︎ ハフィーニャ(46分) | アルノー・ダンジュマ ↔︎ ラージー・ラマザニ(56分) |
フェラントーレス ↔︎ レヴァンドフスキ(68分) | ディエゴ・ロペス ↔︎ ルイス・リオハ (56分) |
ラッシュフォード ↔︎ ダニオルモ(68分) | ハビエル・ゲラ ↔︎ フィリプ・ウグリニッチ(56分) |
ジェラール・マルティン ↔︎ ジョフレ・トレンツ(74分) | ムクタル・ディアカビ ↔︎ ティエリ・コレイア(64分) |
ペドリ ↔︎ マルクベルナル(80分) | ウーゴ・ドゥーロ ↔︎ ルーカス・ベルトラン(78分) |


試合レビュー
今節のバルセロナは、負傷でバルデ、デ・ヨング、ヤマルを欠く中、代わりにジェラール・マルティン、マルク・カサド、ルーニー・バルドグジが先発出場。特にバルドグジにとってはリーガデビュー戦となり、注目を集めました。さらに、規律に厳しいフリック監督の方針により、遅刻が報じられたハフィーニャはベンチスタート。キャプテンマークはペドリに託されました。
舞台となったエスタディ・ヨハン・クライフは、下部組織用とは思えない整った環境で、観客にとっても快適な空間。戦術面では、バルサは4-2-3-1で攻撃的に臨み、一方のバレンシアは5-4-1でブロックを固め、守備からカウンターを狙う展開となりました。
前半まとめ:左サイドからの崩しで先制成功
この日のバルサは右ではなく左サイドを軸に仕掛ける場面が目立った。
9分には、フェルミン・ロペスのワンタッチから抜け出したフェラン・トーレスがGKと1対1の決定機を迎えるも、シュートは惜しくもネットを揺らせず。
しかし28分、最終ラインのクバルシから鋭い縦パスを受けたフェランがワンタッチで左へ展開。走り込んだフェルミン・ロペスがドリブルで持ち込み、冷静にゴール右隅へ沈めて待望の先制点を挙げた。今季初ゴールとなったフェルミンは、攻撃の中心として輝きを放った。
後半まとめ:怒涛のゴールラッシュでマニータ完成
後半はバルドグジに代わりハフィーニャが右WGに入り、攻撃の厚みを増したバルサ。立ち上がりから主導権を握ります。
47分、ラッシュフォードのクロスからフェルミン→フェラントーレスと繋がりGKとの1対1を迎えるも、惜しくもポスト直撃。続く52分には、フェラントーレスがターンから左足シュートを放つが、GKに阻まれてしまう。直後、ラッシュフォードの速いクロスに反応したのは交代出場のハフィーニャ。冷静に押し込み、待望の追加点を奪います。
55分にはフェルミンロペスがペナルティエリア外から左足を一閃。GKが触れるもボールはゴール左隅に突き刺さるゴラッソ。利き足ではない左足から放たれた一撃にスタジアムは沸きました。
その後も勢いは止まらず、66分には混戦からこぼれ球を左足で叩き込み追加点。75分にはダニオルモの絶妙なスルーパスに反応したレヴァンドフスキが、左足トラップから右足で決めて「マニータ」を完成させます。
そして86分、再び抜け出したレヴァンドフスキがネットを揺らすも、最初はオフサイド判定。しかしVARでゴールが認められ、チーム6点目を記録。ベテランの勝負強さが光る一撃となりました。
後半は攻撃陣が躍動し、見事に4得点を奪取。守備でも危なげなく試合を締め、バレンシアを圧倒する内容でホームのファンに最高の勝利を届けました。
試合まとめ:圧巻の6発、若手とベテランの共演で今季初ホームを飾る
今季初のホーム戦は、プレッシングが見事にはまり続け、ボールポゼッションは試合の大半で70%をキープ。バレンシアに許した初シュートはなんと後半70分という徹底した試合運びを見せました。
攻撃陣では、フェルミン・ロペスが先制弾を含む2ゴールで躍動。さらに途中出場のハフィーニャとレヴァンドフスキがそれぞれドブレーテを達成し、試合を一気に決定づけました。特にレヴァンドフスキは2022年夏に移籍してきてこの試合でバルセロナ公式戦150試合出場を迎え、通算103ゴールという驚異的な数字を残すことに。まさにクラブの象徴的ストライカーとして存在感を示しました。
また、昨季第3節で左前十字靭帯断裂という重傷を負ったマルク・ベルナルが、ついにトップチームに復帰。復帰戦でいきなりエースへのアシストを記録し、中盤の層に新たな厚みを加える大きな存在感を見せました。

スコア以上に内容も充実しており、規律を重んじるフリック監督の采配が光った一戦。CL開幕を目前に控え、チームの完成度と勢いは着実に高まっています。これからのシーズンにますます期待がかかるでしょう。
次節:アウェイで挑むニューカッスル戦、CL初陣は激闘必至!
次なる舞台はセント・ジェームズ・パーク
ラ・リーガ第4節を6-0の圧勝で終えたバルセロナ。勢いそのままに挑む次の舞台は、欧州チャンピオンズリーグのグループステージ初戦、敵地セント・ジェームズ・パークでのニューカッスル戦だ。
イングランド北部に位置するこのスタジアムは、熱狂的なサポーターと独特の空気感。アウェイチームが飲み込まれることも多く、バルサにとって大きな試練となる。
注目ポイント3つ
欧州の夜に輝くべきタレントたち
負傷で欠場が続くヤマル、デ・ヨング、バルデ、ガビの不在は痛手だが、フェルミン・ロペス、ジェラール・マルティン、マルク・カサド、ベルナルなどカンテラ彼らが欧州の舞台で再び輝きを放てるかが見どころだ。
ニューカッスルの堅守速攻スタイル
ニューカッスルはプレミア特有のパワーとスピードを備えたチーム。守備ブロックから一気に前線へ展開するカウンターは脅威であり、フィジカル勝負でも気を抜けない。彼らのホームで勢いを止めるのは容易ではないだろう。
中3日アウェイへの移動と回復
リーガ第4節から中3日での移動を強いられるバルサ。限られた時間でどれだけコンディションを整えられるかが、試合の質を左右する。
ファンが楽しみにすべき見どころ
チャンピオンズリーグの舞台で、伝統の名門と新鋭クラブが相まみえる。サッカーファンにとって必見の要素が凝縮された一戦だ。
名門 vs 新鋭の激突
バルセロナはCLで5度の優勝を誇る伝統クラブ。一方のニューカッスルはクラブ史上初のリーグカップ優勝を果たし、勢いに乗って欧州の舞台で新たな歴史を築こうとしている。両クラブの「歴史」と「未来」がぶつかり合う構図は、それだけで見逃せない。
スタイルの真っ向勝負
バルサの強みはポゼッションサッカー。緻密なパスワークで試合をコントロールし、ゴールを狙う姿勢が魅力だ。一方ニューカッスルは、激しいプレスと縦に速い攻撃で一気に勝負を決めにくる。どちらが自分たちのリズムに持ち込むかが、試合の趨勢を左右するだろう。
若手と主力の出場可否
バルセロナでは、ラミン・ヤマルやデ・ヨングの出場可否が注目される。代役として抜擢される若手がどんなパフォーマンスを見せるのかも大きな見どころだ。新しいヒーローが生まれる可能性は十分にある。
熱狂と采配
舞台はニューカッスルの本拠地セント・ジェームズ・パーク。大歓声が響き渡る“熱狂の坩堝”で、両監督の采配と1点を争う白熱した攻防が繰り広げられる。アニメやドラマのクライマックスを彷彿とさせる一戦になることだろう。
まとめ
ラ・リーガ第4節で圧巻の6発を叩き込み、勢いを取り戻したバルセロナ。
フェルミン・ロペスの躍動、途中出場からドブレーテを決めたハフィーニャとレヴァンドフスキ、さらにマルク・ベルナルの復帰など、若手とベテランが融合した理想的な試合内容となった。
次なる舞台は、欧州チャンピオンズリーグ・グループステージ初戦。敵地セント・ジェームズ・パークでのニューカッスル戦は、中3日でのアウェイ遠征という過密日程の中で挑む真剣勝負だ。
プレミア特有のフィジカルとスピードを備えた相手に対し、バルサのポゼッションサッカーがどこまで通用するのか。そして、新たなヒーローが欧州の舞台で誕生するのか──。
歴史ある名門と新鋭の激突は、ファンにとって必見の一戦になるだろう。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
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