2025-26シーズンのFCバルセロナ新ユニフォーム情報が続々と明らかになってきました。
昨シーズン、フリック監督の1年目でラ・リーガとコパ・デル・レイを制覇しながらも、あと一歩で届かなかったチャンピオンズリーグ。
だからこそ、今年こそは2014-15シーズン以来となる“ビッグイヤー”を掲げたいという強い想いを、多くのクレが胸に秘めているはずです。
そんな中、発表・リークされつつあるホーム・アウェイ・3rdユニフォームのデザインには、
「伝統回帰」「攻めた姿勢」「黄金期へのオマージュ」といった、さまざまなメッセージが感じられます。
この記事では、2025-26新ユニフォームの全貌を、画像やデザイン解説とともにお届けすると同時に、
過去のチャンピオンズリーグ優勝時のユニフォームと比較しながら、今年モデルに込められた“勝利の気配”にも迫ります。
- 「どれを買うか迷ってる」
- 「過去ユニと似てる?」
- 「ゲン担ぎ的に“勝ちユニ”を知りたい」
そんなあなたのために、個人的ベスト3も含めて、バルサの新シーズンを“ユニフォーム目線”で応援していきましょう!
FCバルセロナのユニフォームの歴史
バルサのユニフォームの話をするなら、クラブ創設の原点にまで遡らないと始まらない。
1899年の創設当初、最も古いチーム写真に写るユニフォームは、今とはまったく違う大胆なデザインだった。
シャツの右半分が**「ブラウ(青)」、左半分が「グラナ(えんじ)」**という“左右分割”スタイル。
いわゆる「縦縞」ではなく、まさにブラウグラナという色の象徴そのものを、シンプルに、そして力強く表現していたんだ。
クラブのアイデンティティは、すでにこの頃からユニフォームに刻み込まれていた──
だから今でも、バルサにとって“色”はただのデザインではなく、歴史と魂をまとったものだと強く感じる。

ブラウグラナの起源
FCバルセロナのユニフォームの歴史は、クラブ創設間もない1899年12月13日、
記念すべき「第2回役員会議」で決定された色使いにまで遡る。
出席者たちは、チームの象徴として赤(グラナ)と青(ブラウ)という2色を採用することを決定。
その理由については、今もはっきりとは分かっていない。そもそも「理由があったのかどうか」すら定かではない。
ただ、片側が赤、もう片側が青という左右非対称のシャツに、反対色の襟と袖がアクセントとして加えられたそのデザインは、明らかに印象的だった。
デザインは後にクラブ章とセットで完成し、当時のエンブレムはバルセロナの街を象徴するシンプルな意匠に、3つの白いボタンが並ぶクラシカルなもの。
この“初代ユニフォーム”は、1910年まで使用されていたとされている。
実際にこのユニフォームを着てピッチに立った選手の中には、
クラブ創設者でもあるジョアン・ガンペール、バルサ初のゴールスコアラーウド・スタインバーグ、
そしてドリブルの名手として知られたロマ・フォルンスといった伝説的な名前が並ぶ。
百周年記念
1910年以降、バルセロナのユニフォームは常に“バルサストライプ”──青とえんじの縦縞が基本だった。
その流れを初めて大きく変えたのが、クラブ創立100周年を迎えた1998年11月28日だった。
この記念日に合わせて、1998/99シーズンの通常ユニフォームに、ルーツへのオマージュとして“左右ハーフデザイン”が取り入れられた。
創設当初のデザインに立ち返るようなそのスタイルは、クラブの原点をもう一度胸に刻むような特別な一着だった。
しかもこのユニフォームには、もう一つの大きな特徴がある。
それは、クラブのエンブレムが胸の中央に配置されていたこと。
バルサの歴史の中でも極めて珍しいこの中央配置は、デザイン的にも、象徴的にも“特別感”を際立たせていた。

このシャツは1999/2000シーズンの後半戦にも継続して使用され、その流れは2001/02シーズンまで一部継承された。
最近では、2022/23の「セニェラシャツ」や、2024/25シーズンのホームキットでも22年ぶりに中央エンブレムが復活しており、当時の遺産が再び注目されている。
この100周年ユニフォームを実際に着ていたのが──
ペップ(グアルディオラ)、ルイス・エンリケ、リバウド、コクー、若きシャビ、プジョルといった、
今や“伝説”と呼ばれる選手たちだったというのもまた、ファンとして胸が熱くなるポイントだ。
2025-26シーズン新ユニフォーム情報
2025-26シーズンに向けて、FCバルセロナの新ユニフォーム(ホーム・アウェイ・3rd)のデザインが次々とリーク・報道されている。
公式発表前ではあるものの、すでにSNSや海外メディアで共有された情報や画像をもとに、それぞれの特徴と背景をまとめておきたい。
ホームユニフォーム|ブラウグラナ原点回帰
2025-26シーズンのホームユニフォームは、伝統的な縦縞のブラウグラナ(青×えんじ)デザインが復活する見込み。
ここ数年、グラデーションや枠付きストライプなど“変化球”が多かった中で、今季はクラシックかつシンプルな印象に回帰しているのが特徴。

- 赤と青の縦縞がやや太め
- 襟付きで少しレトロなテイスト
- 胸スポンサー「Spotify」、袖に「Ambilight(LG)」が継続予定
- ナイキのロゴ(スウッシュ)とSpotifyのロゴが鮮やかな黄色になる。
- Spotifyのロゴは、文字なしでロゴマークのみが配置される(2年連続)。
- 背面上部には、カタルーニャの旗とクラブカラーを組み合わせた小さな旗のエンブレムが配置される。
“フリック体制の本格始動”というタイミングで、クラブのアイデンティティを前面に押し出すようなデザインとも言える。
アウェイユニフォーム(象徴+色の意味デザイン: 薄いゴールド(またはチームゴールド)を基調とし、黒とパープルのアクセントが加わるとされています。
アウェイユニは、過去の栄光とリンクする“黄金色ベース”が採用されるとの噂。
クラブの象徴でもある金と赤が基調で、どこか2010-11シーズンのセカンドユニや、2016-17シーズンの“金×赤”キットを思い出させる。

- メインカラー:落ち着いたゴールドトーン
- サブカラー:えんじ or ダークネイビー(袖・襟など)
- シンプルな一本ライン or 無地ベースのデザイン
このユニフォームは、CLアウェイ戦や国王杯のアウェイ戦での使用が想定されており、デザインだけでなく“勝負カラー”としての意味もありそうだ。
特徴: 故コービー・ブライアントの「ブラックマンバ」ロゴがフィーチャーされる、非常に特別なコラボレーションデザインになると報じられています。ナイキは2025年を「イヤー・オブ・ザ・マンバ」と称しており、コービーへの敬意を表す形です。
発売予定: 7月下旬から8月上旬にかけて、特に東アジアでの夏のツアーに合わせて発表される可能性が高いとされています。
3rdユニフォーム|斬新 or 賛否両論?
3rdユニフォームは、近年おなじみの「大胆な挑戦枠」。

メインカラー: 鮮やかなオレンジ(公式には「ブライトマンゴー」)
これは、2009-10シーズンのアウェイ/3rdキットを彷彿とさせるカラーリングで、非常に目を引くデザインです。
アクセントカラー: ダークネイビー(濃い紺色)
ロゴやトリム、ショルダー部分のストライプなどにこの色が使用されるとされています。
デザインコンセプト:
・2000年代半ばのナイキの象徴的な「Total 90」テンプレートにインスパイアされていると報じられています。これは、ナイキのエリートチームの2025-26シーズンの3rdキット全体に共通するデザイン要素となるようです。
・「大胆な挑戦枠」という点では一致しており、非常に個性的でレトロな雰囲気も持ち合わせています。
発売予定:8月から9月にかけて発売されると予想されています。
ファンとしての感想とおすすめユニ選び
個人的に欲しいユニフォーム
やっぱり
リアルタイムで試合観戦する人間としては、すべてのユニフォームを揃えたい。
ホーム、アウェイ、サード、できれば限定モデルも…選手と同じユニを身にまとって、ピッチと一体になる感覚は何にも代えがたい。
特に昔、スポーツバーに通っていた頃のこと。
テレビでアウェイゲームが流れている中、自分だけホームユニフォームを着ていると、なんだかモゾモゾ落ち着かなかった。
周囲との“ズレ”みたいなものを感じて、「やっぱりアウェイ用も持っておきたいな」と思った瞬間だった。
とはいえ、現実は収納スペースも限られる。
しかも限定ユニフォームって、結局1試合しか着なかったりする。
だから毎年全種類は買っていない。買うとしても、やっぱり**「着る頻度」や「試合とのリンク感」**を大事にしている。
もし、現地観戦で出待ちしてサインがもらえるなら別。
その一着が一生ものになる──
そう思ったら、やっぱり今年もどこかで“現地で着る自分”をイメージして、どのユニにするか迷っている。
個人的歴代ベスト3ユニフォーム
3位:2005-06シーズン ホーム

忘れもしない、バルセロナが2度目(クラブとして初のCL制覇)となるビッグイヤーを手にした2005-06シーズンのユニフォーム。
この年はまだ、シャツにユニセフのロゴが付いていなかった最後の時代でもあり、今思えばどこか“クラシックなバルサらしさ”が感じられる一着だった。
この時期のバルサは、クラブとしての暗黒期をようやく抜け出したばかり。
復活の象徴となったのが、まさにロナウジーニョの存在だった。
前年は惜しくもCLを逃したが、2年連続でチェルシーとベスト16で激突。
当時はその対戦が**クラシコ以上に熱く、激しい“欧州の宿命カード”**とまで言われたほど。
そしてこの年、ついにバルサはその壁を超えて欧州の頂点に立った。
この頃から静かに、その名を刻み始めたのが
当時まだ10代だったリオネル・メッシ。
のちに“D10S(神)”と呼ばれる彼が、本格的に世界へと羽ばたく“覚醒の序章”でもあった。
2位:2008-2009シーズン ホーム

ペップ・グアルディオラがトップチームの監督に就任した初年度にして、いきなりの“三冠達成”という奇跡的なシーズンだった。
この年、バルサはただ強かっただけではない。
クラブとして新しいサイクルが始まり、メッシの“10番時代”が本格的にスタートした節目でもある。
ロナウジーニョから10番を継承したメッシは、それまでの右ウイングにとどまらず、中央にポジションを移し始めた。
イニエスタやシャビとともに中盤に絡み、単なる得点屋ではなく、ゲームメーカーとしても覚醒していく。
切り込むだけではなく、“キラーパス”でのアシストも増え、
何より中央に構えることで得点力が爆発的に向上したのはこの年からだ。
そしてこの年のCL──
準決勝チェルシー戦では、誰もが敗退を覚悟したアディショナルタイム、
イニエスタの右足一閃がネットを突き破り、奇跡の決勝進出を果たす。
あの瞬間の衝撃、鳥肌、叫び──
バルサ史に残る一発だったことは間違いない。
まさにこの年は、“メッシ伝説元年”。
ペップ体制の美しきサッカーと、世界最高の才能が重なり合った“始まりのシーズン”だった。
1位:2010-2011シーズン ホーム

3冠には届かなかったとはいえ、2010-11シーズンのFCバルセロナは間違いなく最強クラスのチームだった。
ホームのクラシコでは“マニータ(5-0)”を決め、CL準決勝では因縁のユーロ・クラシコ(vsレアル・マドリー)を撃破。
決勝では再びウェンブリーの舞台に立ち、マンチェスター・ユナイテッドを圧倒してビッグイヤーを掲げた。
この年は、戦術面だけでなく人間ドラマとしても特別な意味を持っていた。
左サイドバックのエリック・アビダルは、シーズン途中に肝臓腫瘍が見つかり手術のため戦線を離脱。
それでも彼は見事に復帰し、チームメイトたちが用意したサプライズ──CL決勝でアビダルにキャプテンマークとトロフィーを託すという感動的なシーンが生まれた。
この頃のバルサは、カウンターに行ける状況でもあえてボールを回し続け、完璧に崩してからゴールを奪うという、
“支配と美学”を極限まで突き詰めたサッカーを体現していた。
いまでもたまに思う。
「またあんなバルサを見てみたいな」と。
まとめ:2025-26ユニに込められた“決意”と“変革”
ユニフォームが変わるたびに、新しい物語が始まる──
それは、どんなクラブでも、どんなスポーツでも共通することかもしれない。
でもバルセロナの場合は、ただの“新シーズン”では片付けられない。
思い出のワンシーン、歴史を動かしたゴール、歓喜と涙の交差点に、いつも“あのユニフォーム”があった。
そして気づけば、「ついこの間のこと」と思えるほど鮮明に思い出せるのは、
きっとバルサというクラブが、それほどまでに偉大で、魅力的だからに違いない。
2025-26シーズン。
フリック体制2年目、ビッグイヤーへの再挑戦、そして新たな若き力の台頭──
このユニフォームとともに、今年はどんなドラマが待っているのだろうか。
Visca el Barça!Vamos Blaugrana!!
今年もまた、このユニフォームとともに、夢を見よう
コメント